イスラエル側を
支援すること
について
2023/10/28
毎週末恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
本日は、「日本は、イスラエル側を支援すべきである。賛成か、反対か。」でした。
平和な日本で、戦争のニュースが毎日のように流れていて、現実の問題としてとらえなければならない状況となっています。
しかしながら、イスラエルとパレスチナにどのような問題・歴史かも知識がない状態なので、それも踏まえて考えてみたいと思います。
さて、生徒たちの意見です。
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日本と友好的な関係であるアメリカや西側諸国のほとんどがイスラエルを支援しているので、日本も支援しないと見捨てられそうだから。
アメリカがイスラエルを支援しているので、日本もそうしないとアメリカの敵になることになってしまうから。
戦争の終結や戦争後の復興には少しでも多くの国の支援が必要だから。
日本の総理が安倍さんだった頃、日本とイスラエルの経済的連携が進み、これからも支えあい、日本を発展させるためには仲良くしといた方がいいから。
イスラエル側には大国の支援もついており、日本もイスラエルを支援することで、大国と同じ考えであることをアピールできるから。
イスラエル側を支援することで戦争の内輪に入り、戦争を止めるよう促すことができるかもしれない。
中東戦争でアメリカはイスラエルを支援していたから。
戦争後のことも考えると、日本の支援はあった方がいい。
イスラエルはユダヤ人だから、お金持ちが多い。
イスラエルの建国は、パレスチナの地域の建国または独立した国がない地域で行われるので、パレスチナの主張はイスラエルに比べて遜色な主張だから。
アメリカやイギリスなどの大国は、イスラエルを支援しており、日本もイスラエルを支援してこのようなことがまた起きないようにパレスチナをなくすことに近づけるべき。
イスラエル側が何度もパレスチナを圧倒していて優勢だから、わざわざ劣勢なパレスチナ側につく必要はない。
ハマスは国際テロリストと認めている国があるから。
過去に迫害されたユダヤ人がやっと建国したイスラエルを守りたいのは当然。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
イスラエルの人はお金を持っているから、日本は支援しなくていい。
民間人も多く死んでいるのに支援したら、イスラエル側に加担しているようだから。
支援より平和を働きかけたほうがいい。
パレスチナ人はイスラエル建国時に土地を追われた被害者である。
パレスチナ自治区でさえ、イスラエルの占領下にあり、自由がない。
ハマスからの攻撃への応戦であっても、イスラエルもやりすぎ。
9.11のアメリカのテロから、イスラム教徒に対して慎重に対応するべき。
イスラエルは国家だが、パレスチナは国家ではないため、強者に味方することはフェアじゃない。
イスラエルは核兵器を持っているため、唯一の被ばく国として加担するべきではない。
国連がパレスチナとイスラエルの両国の建国を提案しているから、紛争を助長してはいけない。
第3次中東戦争でイスラエルは戦争前までに認められていた以上の土地を占領するなど、十分に加害国だからイスラエルに同情しているばかりでは浅はかな考えに聞こえる。
今起こっている戦争は、とても複雑であるため、どちらの国が悪いと一概には言えないが、戦争の原因をわかっていない日本国民は、今回の戦争はイスラエル側が悪いと捉えているため、もしイスラエル側を支援したら、政府に対する「やめろよー」という気持ちが強くなるかもしれないから。
パレスチナ側につかなければ、第2次オイルショックが起きるかもしれないから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。