ジャニーズ
所属タレントの
CM起用について
2023/10/14
毎年秋から毎週末開催する、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』
いよいよ本日から始まりました。
本日は、「ジャニーズに所属しているタレントは、現時点ではCMに起用すべきではない。賛成か、反対か。」でした。
現在、大きな社会問題になっており、TV番組やCMでの起用に賛否が巻き起こっています。
中学生ですから、もちろんファンもいるわけで、どうすべきかの意見を出し合いました。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見はこちらをクリック
ジャニーズ事務所が適切な是正策をとるように促すプレッシャーになっている。
会社の人がジャニーズと取引を継続すれば、スポンサー側が人権侵害に寛容していることになるから。
CMの会社が海外から批判されて、売り上げが悪くなる。
スポンサー側として問題がある企業と契約していることがマイナスイメージになる。
ジャニーズ事務所との契約を打ち切ることで、厳しい対応をしていると海外にアピールし、自社の企業イメージを守る必要がある。
会見で、ジャニーズのコンプライアンスの観点で、今後の施策や見通しを明確に示すことができなかった。事務所の隠ぺい体質を認めることにつながる。
今回の問題を起こしたため、事務所へのペナルティーとして一定期間タレントを使わない方がいい。
ジャニーズに所属しているタレントを見ると、その問題を思い出してしまうから。
事務所と契約した企業への批判や印象が悪くなる。
CMに起用することが性加害を容認することになるから。
多くの人が興味がないので、これまで以上のCMの効果が上がらず、他の芸能人を起用したほうがいい。
ジャニーズを起用することで、他の芸能事務所からのイメージが悪くなり、ジャニーズ以外の芸能人を起用できなくなることを防ぐことになるから。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
反対意見はこちらをクリック
多くの人がこの問題に飽きていて、どうでもいいと思っているから。
タレント全員が被害にあっているわけではないから、関係のない人も巻き込むことになるから。
問題を起こしたのは、ジャニーズのタレントではないから、タレントの仕事が減るのは不思議。
起用を止めるとタレントの仕事がなくなるので、かわいそう。
タレントたちは加害者ではなくて被害者だから。
タレントを応援しているファンが悲しむから。
問題になっているジャニーズを起用することで、ある意味商品の注目度は上がるから。
もしかしたら、CMに出ているタレントも被害者である可能性もあり、仕事が減ることで、二重被害になってしまう。
急に起用タレントを変更することで、CMを作成する会社の仕事が増え、負担が大きくなるから。
問題を起こしたのはジャニー氏であり、すでに亡くなっていて、所属タレントに非はない。
この問題について、スポンサー側は前からうわさだとしても知っていた可能性が高く、被害者であるタレントを今さら起用しないのはおかしい。
今までずっと起用してきた商品があり、そのおかげで人気が出て商品があるから。
応援してくれているファンがいるから。
今問題になっているジャニーズ事務所のタレントなら、有名なタレントでも今までより安い費用で起用することができる。
ファンは推しが出演するCMの商品を購入し、間接的にタレントを応援している。
※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。
『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。
賛成意見(制限すべきではない)は、
企業イメージの低下や、性加害の容認につながる等の意見が出ました。
反対意見(制限すべきである)は、
ジャニーズのタレントは加害者ではないという意見や、ファンとしてかわいそうという意見が挙げられました。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
『Opinion Training(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週土曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
会の結論として、賛成か反対かは決めない。
賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。