定期テストを廃止する

ことについて

2022/12/3

毎週土曜日恒例の、中3受験生対象『OPINION TRAINING(意見練習)』

本日は、定期テストは廃止すべきである。賛成か、反対か。」でした。


感情的には、「ない方がいい!」なんでしょうが…。


以前、東京都港区の麴町中学が定期テストをなくしたことが話題となりました。


内申点をつけるための定期テストが終了した今だからこそ、どうなのか、を話し合ってみたいと思います。



さて、生徒たちの意見です。

賛成意見はこちらをクリック

  • 定期テストがないと勉強を習慣化できるから

  • 単元ごとの確認テストにすれば、苦手を把握しやすいから。

  • 定期テストをなくして、疑問点や気になったことを各自がレポート形式で書くようにすれば、思考力が身につくから。

  • 先生の負担がなくなるから。

  • 定期テストがあると、成績の差がわかり、勉強へのやる気が下がるから。

  • 自分から勉強しようとする力がつく。

  • 今の時期は、受験勉強中心にできるから。

  • 実際沖縄県では、定期テストを廃止し、単元テストや小テストで評価する動きがあるから。

  • 脱・一夜漬けになり、余裕が生まれるから。

  • 単元テストを一杯やると、自分が苦手なものを早く見つけられる。

  • 趣味に費やす時間が増え、見聞が広がる。

  • 自分のペースで勉強に集中できる。

  • 成績に格差が生まれ、モチベーションが低下するから。

  • 廃止しているところもあるから。

  • テストによるストレスがなくなるから。

  • 受験勉強に集中できるから。

  • 定期テストがあると、広い範囲を勉強することになり、単元の途中であったり、単元の苦手がわかりにくくなる。


※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

反対意見はこちらをクリック

  • テストの経験が減るため、入試当日に影響を及ぼす恐れがあるから。

  • 自分の成績の位置がわかるから。

  • 競争意識が高くなり、切磋琢磨することができる。

  • 自分の学習の定着度がわかる。

  • 学んだことに定着には復習が必要不可欠だから。

  • 学力が維持できない。

  • (3日前には)部活がなくなるから、トータルの勉強量が増える。

  • 定期テストを廃止すると、メリハリが付けられなくなる。

  • ワークや課題が停滞しない。

  • 大きなテストの経験が積めないから。

  • 自分がわからないところがチェックできないから。

  • 学力が下がりまくってしまうから。

  • トータルの勉強量が減って、学力低下につながる。

  • テストがないことによって、モチベーションが下がる。

  • 授業で学んだ内容がきちんと身についているかをチェックしやすくなる。

  • 成績評価に反映しやすくなる。

  • 主体性のない生徒が勉強しなくなる可能性がある。



※賛成・反対各意見の数の違いは、同意見をまとめた結果です。

『賛成・反対意見の強い・弱い』とは異なります。

賛成意見(廃止すべきである)は、

廃止した場合の代替案で出てきました。

反対意見(廃止すべきではない)は、

テストの意義を再認識している意見が出てきました。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。



『Opinion Training(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週曜日に行っています。

今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。

普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。

あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。

  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。

  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。

  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。

また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。

意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。

これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。