講演者
James T. Enns
Professor and Distinguished University Scholar, University of British Columbia
ブリティッシュコロンビア大学心理学部教授。人間の視覚における注意の役割に関する研究を中心に，注意が意識の内容を変化させる方法や知覚が発達とともに変化する過程，そして最適な人間のパフォーマンスのための視覚ディスプレイの設計方法などの研究を行う。Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performanceの主編集者，Psychological Science，Consciousness and Cognition，Visual Cognition等の編集委員も務めている。
Kim Shapiro
Professor, Chair of Cognitive Neuroscience, Centre for Human Brain Health and School of Psychology, University of Birmingham
バーミンガム大学の心理学部および人間脳健康センターの認知神経科学の教授。機能的イメージング，脳波計および事象関連電位，脳磁気計，経頭蓋電流刺激など，幅広い神経科学的アプローチとツールを用いて，短期および長期記憶における注意の働きを研究している。本講演にも登場するAttentional blink(注意のまばたき)現象に関する最初期の論文をJane Raymondとともに発表している。
Jane E. Raymond
Professor (Emeritus), University of Birmingham
バーミンガム大学心理学部教授，Secure Perception Research, Ltd.のディレクター兼創設者。人間が複雑な視覚情報をどのように利用し応答するかに幅広い関心を持ち，ヒトの視知覚や認知機能のメカニズムを研究している。最近では政府紙幣発行機関や紙幣製造業者，紙幣デザイン組織と共同研究を行い，消費財の広告やグローバル企業の商標紛争，紙幣の信頼性の認識に関する問題に取り組んでおり，2010年にWPP/Googleマーケティングリサーチ賞を受賞している。