熊本市統合型ハザードマップ

2020年のブログで熊本市の中心部を流れる白川の天井川化について紹介した(天井川の実態).熊本市は各家庭に紙媒体のハザードマップ(住居周辺に絞った)を配布すると同時に市内全領域をカバーする電子版(動的)を公開した.

熊本市が公開した統合型ハザードマップは以下の通りである.パソコン,スマートフォンで浸水状態などが確認できる.浸水の場合,白川,緑川,坪井川,菊池川の氾濫を想定している.次図はそのパソコン画面である.

調べたい所にマウスのポインターを持って行きクリックすると次図のような最大浸水深が表示されると同時に紫のバーが上下して家屋のどの場所まで浸水するかを示してくれる.

拡大図

紫色の線が上下する.

我家は2階の床まで浸かることを示してている.昭和28年の白川大水害の時は大人の背の高さまで浸水した.

浸水が続く時間は以下のように表示される.

浸水継続時間

熊本市内中心部は12時間にわたって浸水することが予想される.

河川の氾濫(主要河川および各河川)による浸水だけでなく,土砂災害,避難場所なども表示される(以下の項目).


  • 【災害リスクを確認】

  • (洪水)主な川が全て氾濫

  • 浸水が続く時間

  • (洪水)川ごとの氾濫

  • 白川

  • 緑川水系

  • 坪井川水系

  • 菊池川水系

  • 土砂災害警戒区域

  • 土砂災害特別警戒区域

  • 高潮

  • 津波

  • 【避難場所を確認】

  • 風水害時に開設する避難所

  • 指定緊急避難場所兼指定避難所

  • 指定緊急避難場所

土砂災害

避難所は以下のように表示される.

避難所

●で表示

資料

熊本市統合型ハザードマップ(令和3年4月1日)

令和2年4月から公開してきたパソコン版に加え,今年2月から試験公開してきたスマートフォン版を公開した.

熊本市ハザードマップ(洪水・高潮・地震・津波・液状化)

2021.4.12