ハタケニラ

平成22年薬局を閉局した後,店頭に置いていた佐藤製薬のマスコット(サトちゃん)は屋上に移して,通りを見下ろす位置に置いて信号待ちしているドライバーに愛嬌を振りまいていた.ついでに,いろいろ花を植えて屋上ガーデニングを楽しんでいたが,歳をとってくると屋上で過ごすことが少なくなり,手入れが行き届かなくなってしまった.

昨年までは,チャイプ.オレガノは咲いていたので,放置しても大丈夫と思ったのが間違いであった.これらは駆逐され,プランターの端にオレガノが少しだけ残っている状態であった.代わりに,次図の花が咲いていた.いろいろ調べた結果,その花はハタケニラという侵入植物であることが分かった.

チャイプ,オレガノ,フェンネル等がまだ優勢の時の写真を遡って調べてみると,かなり前から侵入していることが分かった.画像の右上部,左下部に花が種子に変化しているのが分かる.

プランターの土を掘り起こした際に出てきた物体を以下に示した.石ころかと思ったが,ハタケニラの茎に繋がっているので,肥大化した球根と結論した.普通の状態は中心に写っているような白い球状の子球が一塊になったものである.

肥大化した球根の大きさは9センチ角のスレートから判断して,6〜8センチの長さである.球根と種の両方で繁殖するとのことである.有害侵入生物の恐ろしさを実感した.