私たちヴァローナの民は、”創世の女神フィリア”と”魔女”を信仰している。

女神フィリアは世界の理を創造したと同時に、世界の災いに対抗するために魔女と魔法を作ったと言い伝えられているわ。

「世界の災い」についても言い伝えが残っている。

私たちの他に別の次元にも魔女がいると言われており、昔は何らかの手段でコンタクトを取っていたそうなの。

そして、別次元の魔女たちから伝えられたものとして、直接シーラコアを身体に埋め込む禁術が存在した。私たちの世界ではシーラコアの一部を武器に埋め込んで使用しているけれど……。

その禁術を使えば、「強大な力を得る代償に、その禁術を使い続けることで人の姿ではなくなり、シーラコアに飲まれ、世界の災いと化す」のだそうよ。

私たちの世界における災いはクラッドそのもの。

もしかすると、クラッドと禁術は何か関連があるのかしら……。