2017年 測地学サマースクール
地面「で」測る測地学
趣旨:
近年,測地学の分野では,リモートセンシングを駆使することによって,高い時空間分解能で地球上の多くの場所におけるデータを取得することが可能になりつつあります.一方,従来の「その場」で測る観測手法はその歴史も長く,かつ精度の観点からもリモートセンシングと比較してその利点は非常に大きいものです.
こうした背景のもと,今年の測地学サマースクールは第一線の研究者の方々を講師としてお招きし,「その場」観測の測地学について,その魅力,現在の到達点,そしてこれからについて講義をお願いしています.また,講義で学んだことを,実際に実習で体験することで,その場「で」測る測地学について,より理解を深めることを目指します.
「測地学」という学問分野をよく知る方も,よく知らない方も,どちらも参加歓迎です.多くの方の申込みをお待ちしています.
主催:日本測地学会
日時:2017年9月28日(木) - 30日(土)
場所:東北大学災害科学国際研究所 1F会議・セミナー室 (アクセス)
対象:測地学や関連分野に興味のある大学学部生・大学院生および,それに準ずる方
定員:20名
費用:無料 (移動・宿泊・飲食にかかる費用は各自負担 )
※食事・宿泊については各自で手配をお願いします.
講師 (50音順)および講義タイトル:
- 飯沼 卓史 先生 (海洋研究開発機構)
- 「地殻変動から見る断層運動・物質移動」
- 風間 卓仁 先生 (京都大学理学部)
- 「地上重力観測で質量の動きを診る」
- 木戸 元之 先生 (東北大学災害科学国際研究所)
- 「音響測距で見る海底地殻変動」
- 鷺谷 威 先生 (名古屋大学減災連携研究センター)
- 「測地測量で見る日本列島の地殻変動:三角・水準・GNSS」
- 高橋 浩晃 先生 (北海道大学大学院理学研究院)
- 「地殻変動連続観測で見る地震火山活動」
講義スケジュール (暫定版.変更の可能性があります):
9月28日 (木)
13:00 集合,開会
13:00-13:30 趣旨説明,自己紹介
13:30-14:30 鷺谷先生 講義 (測地測量観測)
14:30-15:30 高橋先生 講義 (地殻変動連続観測)
15:30-15:40 休憩
15:40-16:40 木戸先生 講義 (海底測地観測)
16:40-17:40 飯沼先生 講義 (地殻変動モデリング)
17:45-18:30 災害科学国際研究所 見学
19:15- 講師の先生方を含めた懇親会
9月29日 (金)
09:00-10:00 風間先生 講義 (重力観測)
10:00-11:00 機材準備等
11:00-12:00 観測実習
12:00-13:00 昼食
13:00-16:30 観測実習
16:30-18:00 観測結果まとめ作業
9月30日 (土)
09:00-10:30 観測実習まとめ
10:30-12:00 観測実習結果報告
12:00 閉会,解散
実習の内容(予定):
- 水準測量
- GNSS観測
- 重力測定
- 地殻変動連続観測
参加申し込み:
締切り日を過ぎ,予定人数にも達しましたので,参加申し込みを締切りました.
参加申し込みを頂いた方には詳細の連絡を差し上げました (8月31日 18:30頃のメール).
万が一,メールが届いていない,という方は,gsj2017ss[at]gmail.com ( [at]を@に置き換えて下さい) まで至急御連絡下さい.
ポスター [PDF]:
問い合わせ:
東北大学大学院理学研究科附属 地震・噴火予知研究観測センター 太田雄策 (2017年測地サマースクール幹事)
問い合わせ先:gsj2017ss[at]gmail.com [at]を@に置き換えて下さい