シンポジウム開催内容の冊子(英語)はこちらから→Symposium Booklet
〒410-0801 静岡県沼津市大手町1-1-4 沼津駅から徒歩3分
世界最強の太陽光から最安のアンモニアを作り アフリカと日本を救う
現在、世界では毎年1億7000万トンのアンモニアが(主として天然ガスから)生産され、その8割は肥料として食料生産を支え、残りは化学製品の原料となっています。これに伴い地球全体の1.5%という膨大な量のCO2を発生しています(グレーアンモニア)。加えて近年、日本においてNOxを出さずにアンモニアを燃焼する技術が開発され、(燃焼してもCO2を排出しない)クリーン燃料として発電原料として利用されるようになりました。現在は製造時に副生するCO2をガス田などへ埋め戻して得たアンモニア(ブルーアンモニア)の利用が始まっていますが、再生可能エネルギーによる電解水素を原料とするグリーンアンモニアへの期待が高まっています。その証として2023年にはCO2フリーアンモニア製造計画の合計が1億5000万トンにもなったと言われています。
しかし、この計画が順調に進んでいるとは言い難いのが現状です。最も期待されているグリーンアンモニアの製造コストが(FSによると)一般に高いためです。天候変動のため、ソーラー、風力からの電力が変動、休止するため、高価な水電解設備の稼働率が低いことが主要原因ですが、ほかにも技術課題が多々あります。この状況は国、地域により異なりますが、海岸に近い砂漠地帯では最も安価にグリーン水素、アンモニアを製造できる条件がそろっています。隣国とナミビア砂漠を共有する南アはそのことを自覚し、2010年にはここを「水素回廊」と位置づけ、水素ロードマップを作成しています。私たちは日本の水素、アンモニア技術をこの地に投入すべく、JST-JICAからのSATREPSファンドを2021年に獲得し、南アのNorth-West Universityとの共同研究開発を始めました。
調査も含め6年を予定する本プロジェクト(再生可能エネルギー水素を用いた新しいアンモニア合成システムの研究開発)は現在、丁度中間点にあり、これまでの成果と今後の展望を国内外へ発すると共に、関係者からの忌憚ないご意見を伺い、日本企業政府と更なる協力の輪を広げるべく、国際シンポジウムを企画しました。限られた時間ではありますが、プロジェクト主催者のほか関連組織、研究グループからの招待講演も予定しています。ポスターセッションも同時進行の予定です。
シンポジウム開催概要
主催: 沼津工業高等専門学校 グリーンアンモニア研究センター
共催: Hydrogen South Africa (HySA) North-West University SA
在日南アフリカ大使館
国際協力機構(JICA)
沼津中央高等学校
協賛: 化学工学会
触媒学会
石油学会
日本化学会
日本機械学会
日本エネルギー学会
電気学会
クリーン燃料アンモニア協会(CFAA)
協力: 科学技術振興機構(JST)
日時: 2025年4月11日(金)
シンポジウム:13:00 〜 18:50 (受付 12:00〜)
懇親会 19:15 〜(受付 19:00〜)
2025年4月12日(土)
シンポジウム:9:00 〜 13:45
標準言語: 英語(展示資料や発表資料が全て英語であれば、口頭説明は日本語でも可)
開催場所
シンポジウム:プラサヴェルデ コンベンションホールA-1 (オンライン参加も可能)
懇親会: フレンチ ラパンアジル(ここちホテル沼津 2F)
定員:100名程度
シンポジウム参加費: 共催、協賛、協力をいただいている機関及び学会に所属されている方(法人会員の法人に所属されている方を含む)と学生の方は無料です。その他の方は、下記の問合わせ先にお問合わせください。
懇親会参加費:一般 ¥10,000、学生 ¥2,000
懇親会会場受付でお支払い(現金のみ)ください。学生の方は、受付にて学生証の提示をお願いします。当日、領収書を発行します。
参加登録: ご参加いただくには、参加登録が必要です。2025年4月8日までにご登録ください。
参加いただける場合は、下記「シンポジウム参加登録」フォームにご記入後、送信ボタンをクリックして登録してください。
会場参加の方へは3月末を目処に、参加登録証を、ご記入いただいたメールアドレスに、お送りします。当日プリントアウトしてお持ちください。
オンライン参加の方へはZoom参加案内をお送りします。
お問合せ:numazugarc@gmail.com