ホリスティックアロマケアルーム cocochi-ココチ- オーナー
看護師として公立病院で勤務しながら、ホリスティックアロマセラピーのプロフェッショナルアロマセラピストの資格を取得。現在は介護施設にて看護師として活動の傍ら、アロマトリートメントのケアルームをオープン。
A.ホリスティックアロマセラピーという、身体的な症状だけにとらわれず、その人自身の心や身体を全人的に捉えてその方の自己治癒力の向上をサポートすることを目的にした、アロマトリートメントを行っています。
最初にお話をうかがいながら植物由来の精油をブレンドして、香りの効果と、トリートメント(マッサージ)で温かく触れていく施術を行うことで癒しや日々の活力となり、その人らしく生活できるようにサポートしています。
A.もともと看護師として公立病院で働いていたのですが、その中でもがん患者さんと関わる機会が多かったんです。その中で患者さんが、痛みだとか全身のだるさとか、身の置きどころのない苦しみであったりとかを本音としてこぼされるんですが、看護師としてできることには限りがあって、何かできればいいのにというのはずっと思っていました。
そんな時にネットでホリスティックアロマケア、臨床アロマセラピストというのを見付けて、私がしたいと思っているのはこれだと思って学校に通って、資格をとりました。
資格を取得した後も病院の勤務は続けていたんですが、家事や育児との両立の面でも難しくなってきて、せっかくなら取得した資格を活かしていきたいなと思って、アロマセラピストとして起業することにしました。
何から始めていいのかもわからなかったのですが、アロマの先輩が滋賀県立男女共同参画センターの女性のチャレンジ起業支援セミナーに参加されているのをInstagramで見かけて、まずビズチャレンジ相談を受けて、セミナーも受けて、準備を始めました。
A.学校に通っていた時期に自宅のリフォームをしたんですが、その時に収納用の部屋をケアルームに改装していたんです。なので場所の確保とか融資とかいうことには苦労していないんですが、とにかく最初は何をしていいのかわからなかったので、アドバイスを受けながらパンフレットを作ってみたり、ホームページを作ってみたりしました。
ケアルームを本格的にオープンするにあたって、ご病気の方やご高齢の方にも知っていただきたいとパンフレットやチラシを持ってケアマネージャーさんなどにご挨拶にうかがったりもしているんですが、集客という点ではまだまだ難しいので、そこが課題ですね。
A.心地よくなっていただきたいな、という思いを込めてケアルームに『cocochi』という名前をつけたのですが、施術の後にお客さまが声をそろえて「こんなに眠っちゃったの初めて」「気持ちよかった」とおっしゃってくださるのが本当に嬉しいですね。
私の施術は香りの心地よさに加えて触れる効果、タッチの癒しを重視しているんですが、ご自身の体と向き合っていただく時間をとっていただきながら、リラックスして楽になった、明日も頑張ろう、という活力になっていることが嬉しくて、始めてよかったなと思います。
A.本格的なオープンは2025年3月10日なのでまだまだこれからではあるんですが、まずはアロマセラピーの認知度をあげていきたいです。
痛みや苦しみを緩和してその人らしく生きる助けをしたい、と思ったことがきっかけでアロマセラピストという道を志したんですが、日本でもアロマセラピーが広がりつつはあるといってもまだまだ認知度の低さから難しい場面に出会うことも多くて。病気になる前に自分の体をケアしていくとか、そういった自分らしく生きる人生を送る手助けをしたいので、看護師としての経験も活かしながら、ホリスティックアロマセラピーという方法もありますよ、ということを知っていただけるようにしたいです。
A.仕事をしてお給料をもらうことに比べたら、起業ってハードルが高いと私は思っていました。
けれど、看護師として働いている時も、夜勤から帰ってきて家事をして育児して、ってなると、二十代の頃は自分が何をしているのかわからないくらい忙しかったんです。
最近は働き方改革とか男性も育児休暇を取得するとか始まっていますけど、まだまだ女性は家事や育児をして当たり前っていうのがすごく根付いていて、私自身も母親だから、女性だからこうであるべきというものにすごく囚われていた時期があったんです。
でも、私も一人の人間として自分のやりたいことがあるのなら、一回きりの人生なんだし、とにかく挑戦してみようと決めて踏み出して、今があります。不安なことを言い出したらきりがないんですけど、一歩を踏み出して動いてみてください。
A.生まれも育ちも滋賀県なんで、人がやっぱり親しみやすいっていうか、すごく温かみのある方が多いなっていうのは思います。
自宅のあたりだと本当に、夏は虫の声を聴きながら眠れたりとか、豊かな自然の中でゆっくり過ごせるのは魅力ですね。
ありがとうございました。