たみこさんちの発酵キッチン 店主
会社員を経て、竜王町で仲間たちと設立した「ひだまり学舎」でご飯作りを担当。滋賀県立大学の『近江環人地域再生学座』で1年間学んだ後、近江八幡市の自宅にカフェレストランをオープン。
A.地元産の旬野菜と、発酵食品中心の日替わりランチと自家製の酵素ジュースを提供するお店を経営しています。テイクアウトお弁当も取り扱っています。
また、様々なワークショップや料理教室のイベントを開催する場として提供したり、仲間が料理を提供する間借りキッチンもしています。
A.定年までは会社に勤めていました。料理を作ることはもともと好きで、母が作る野菜を使って何かしたいというのも夢だったんです。
自分のもの作りが好き、という気質を活かして地域の役に立ちたいという思いはずっとあって、『おうみ未来塾』で同期として知り合った友人(竜王町地域おこし協力隊メンバー)がきっかけで仲間とともに、竜王町林に「ひだまり学舎」を設立しました。日常の暮らしと子育て・子育てをおもしろがる、学びと交流の場として、私は利用者さんに提供するランチを作っています。このご飯づくりは現在も継続しています。また、どんどん輪が広がっていき、近江八幡市内で開催されている子ども食堂「おほりばた」のスタッフとして参加したり、その後「発酵キッチン和ちゃ」という地域の居場所的なお店をはじめました。そこで地域の居場所の重要性を痛感し、できれば自分の地元でやりたいなぁと考えるようになりました。
同時期に滋賀県立大学『近江環人地域再生学座』で一年間学ぶことになり、その中でどんどん夢が現実化していき、とうとう、自宅を改装して開業しようと決心しました。
A.なんでも楽しい方にもっていきたいという性分なので、苦労らしい苦労はした記憶がないんです。
ただ、我が家は農家住宅なので、飲食店に改装するにあたっての面積制限があったり、手続きが非常に大変だったりして私では処理できなくて、設計士さんに大変ご苦労をかけてしまいました。
また、一人での営業は難しいと考え、スタッフをお願いすることになったのですが、人を雇うことが私にとっては初めてのことで、雇う前に関係各所への手続きや届けを提出しなければならないことを知ったのは、確定申告に関する商工会議所での相談会でした。なんとか間に合いましたが、知らないことがどれほど怖いことか、今でも慣れなくて勉強中です。
また、年に一度の確定申告はいまだに慣れず、商工会議所の担当者に相談しながら、一つ一つ学びながらこなしています。数字は比較的好きな方なので、なんとかできているのだと思っています。
今があるのは、50歳代に働きながら参加してみたいと、有休を利用してG-NETしがの『女性のチャレンジ・起業支援セミナー』に参加したことがきっかけのひとつであることは間違いないです。
A.私もたくさんの方々と日々繋がらせていただいています。また、この場所に来てくださった方が隣に座っておられる方と繋がってくださったり、同じ目的を持った仲間が増えていく様を見ているのが本当に嬉しいです。
私は、人とかかわる中で『自分も誰かの役に立っているんだ』っていう実感が、生きていくうえで大事だと思っているんです。私もその一部であり、広がっていく輪の中にいられることが嬉しいし、ワクワクできることが楽しいと感じています。
A.イベント以外にも間借りキッチンとして、仲間や友人、紹介していただいた方などに1日キッチンをお貸しして営業してもらっています。私もお手伝いとして少しは動いてはいますけどね。やりたいと思っている方の応援もしたいので、この間借りキッチンも増やしていきたいです。大変ありがたいことに私のご飯を楽しみにしてくれるお客様方のリクエストもあるので、バランスをとりながらですけれど。
また、将来を考えると、私の想いとこのお店を引き継いでくださる人がいてくださったら、ゆっくりと考えて受け継いでもらいたいですし、そういう方が出てきてくださるような環境を整えていきたいと考えています。
A.何よりも、楽しいことを毎日やりたい、という気持ちが大切だと思います。挑戦してみて、うまくいかなかったり、違っていたりしたらやめたらいいし、違う道をまた探したらいいと思います。
私もそうしてきましたが、いろんなところに出かけて参加して、いろんな方と繋がっていく中で、きっとヒントやチャンスが生まれてくると思います。
A.琵琶湖はもちろん、景色もきれいで歴史もあって、頑張っている企業さんも多くて、小さなお店もプライドを持って頑張っておられます。
観光で来てくださる方もですが、地元の方々にも近江八幡の魅力をより知っていただき、みんなで地元を盛り上げながら、地元で循環するような経済も廻せる未来を目指して、みんながわくわくしながら、笑顔で過ごせたらいいですね。
ありがとうございました。