Local Women's Support Network PRISM 代表
フリーランス日本語教師として開業後、日本に住む外国にルーツを持つ女性向けコミュニティを立ち上げた。外国人向け日本語レッスンや通訳同行サービスを提供するほか、日本人向けの研修や講座も実施。自治体主催の日本人向け「やさしい日本講座」に登壇した実績を持つ。コミュニティでは、現在オンラインでの「やさしい日本語おしゃべり会」を開催し、外国ルーツの女性と日本人女性が交流できる場づくりに取り組んでいる。
https://localwomenssupportnetwork.hp.peraichi.com/prism2025/(ホームページ)
prism.since2025 (Instagram)
A.個人向けのサービスとしては、日本に住む外国にルーツを持つ女性が日本で安心できる環境を整えられるよう、日本語レッスンや通訳同行サービスを提供しています。今後は、自治体・企業向けのサービスとして、多文化共生・ダイバーシティ推進のパートナーとなり、外国籍従業員向けの日本語研修や日本人従業員向けの社内研修、セミナーなども展開していきたいと考えています。
また、毎月1回、オンラインで「やさしい日本語おしゃべり会」を開催しています。「日本での暮らし」や「子育て」、「日本語」等をテーマに、外国ルーツの女性、日本の女性が参加され、お互いに学びあいながら交流を図っています。
A.以前は新卒で入社した婦人服ブランドで販売職として働いていましたが、結婚と出産を経て、土日の出勤、残業や遅番勤務といった働き方で「子育てをしながら両立できるか」と不安を抱えるようになりました。
結婚してから滋賀に来て、友達もいない中、育休中も外に出ないで引きこもっていた時期もありました。そこでちょっと外に出てみよう、何か自分が役に立てることはないかなと思った時に、近くで行われていた日本語ボランティアに参加しました。そこで初めて日本語を教えるという世界に触れ、日本語の奥深さに惹かれていきました。
また、当時はコロナ前で、オンラインは今ほど一般的ではありませんでしたが、日本語を教える仕事であればオンラインで海外にいる人とも繋がれるし、将来的に家に居ながら働けると思い、日本語教師を目指すようになりました。
フリーランス日本語教師として起業した後、コミュニティを立ち上げたきっかけとなったのは、乳幼児健診の英語通訳の経験でした。外国にルーツがある母親たちの通訳をしている時に、「日本人の友達ができない」「日中ずっと子どもといて息が詰まる」「子どもの預け先がない」など、言葉の壁以外に抱える悩みは、私自身もかつて悩んでいたことと重なるものでした。
そこで、気軽につながれる場所が必要と思うようになりました。子育て中の私自身もそうだったように、こどもを見ながらでも家から気軽に参加できる形がいいと考え、オンラインでのコミュニティを立ち上げました。
A.2019年7月に日本語教師になるための学校を卒業し、すぐに就職しましたが、タイミング悪くコロナが広がりだし、雇われた日本語教師としての仕事がなくなってしまいました。外国人が日本に来ることができなくなったため、日本語教師としての求人もなくなりました。それでも日本語を教える仕事を諦めたくないと悩んでいた時に、ボランティアで知り合った外国人たちから「国に帰っても日本語を教えてほしい」と言われ、オンラインで日本語を教えるようになりました。そこから、経験もなく自信もなかったのですが、意を決して2020年10月に開業届を出し、フリーランス日本語教師としてキャリアをスタートさせました。経験が少ない分、スキルを高めようと学び続ける日々でしたが、まだ小さい子ども二人の育児、家事との両立に苦労することも多くありました。会社員時代は会社に行けばそこで完結することが多かったですが、起業してからは仕事と向き合う時間に制限はありません。「家で仕事をすることができたら子どもと過ごせる時間が増える」と思っていましたが、理想と現実は違うなと思うこともあります。
A.レッスンや講座をした後、「上手く伝えられなかった」「生徒からの質問に上手く答えられなかった」等、自分に対して悔しく思ったり落ち込んだりすることもありますが、参加していただいた方々から「勉強になりました」「参加してよかった」「役に立ちました」等フィードバックをもらえた時、誰かの役に立てたことがとても嬉しく、報われる瞬間でもあります。
A.海外から来られた方と深く関わっていくと、「日本人の友達がいない」、「地域のルールを知らなくて、ずっとダメな人間って思われていたかも」などと相談を受けることもあり、地域の中で孤立を感じている方が少なくないことを実感しています。
だからこそ、外国人か日本人かに関わらず、同じ地域に暮らす人同士が互いを理解し、寛容な心を持って関わり合える社会になってほしいと願っています。外国にルーツを持つ人々と日本人が、同じ地域の住民として互いを尊重し合える関係を築いていけるよう、その橋渡し役として仕事を通じて貢献していきたいと考えています。
A.私自身、諦めずに仕事を続けてきて良かったなと思っています。開業したての時は売り上げもほとんどなく、気持ちに余裕が持てなくてイライラしてしまったり、「起業した意味って何だったのかな」と悩んだこともありました。やめようかと思ったこともありましたが、そう思い悩みながらも5年、6年と経って、やっと今、自分が本当にやりたいと思えることや、気持ちが落ち込んだ時の対処法も分かってきました。落ち込んでも、うまくいかなくても、何回もやってみる、挑戦していく。そのように続けていく力は大事だと思います。
A.山や田んぼが広がるのどかな風景もあれば、ビルやマンションが立ち並ぶ都会的な景色もあり、地域ごとにさまざまな表情を楽しめるところが滋賀県の好きなところです。
特に、琵琶湖沿いを家族でドライブする時間が好きで、広い空と湖を眺めながら走っていると、学生時代にアメリカの田舎道を友人とドライブしたときの開放感を思い出します。
自然の豊かさと暮らしの便利さの両方を感じられるところが、滋賀県の魅力だと思っています。
ありがとうございました。