連日35℃を越えるなか、「涼しい山歩きができる所は?」と考え兵庫との県境、能勢町にある妙見山に出かけてきました。いくつかコースがあるのですが、初谷川を遡る「初谷渓谷コース」で登りました。常に渓流の音が聞こえる道で、日陰でじっと座っていれば汗をかくこともないくらいの涼しさでした。しかし、全5.9㎞のうち沢を離れてからの1.5㎞は斜度もきつく、標高が低いだけに暑さに苦しめられました。帰路は「上杉尾根」を下りましたが、半分くらいはU字型にえぐれた溝の中が登山道でした。駅前にある駐車場から両方の登山口まで約20分程度のロードがあります。日傘代わりに雨傘をさして歩きました。効果は抜群でした。
2025.7.10 標高660.1m
駅から登山口まで田んぼ道を15分くらい歩く。山裾の間が登山口。
「大阪府緑の百選」に選ばれたハイキングコースの入口
ゆるい傾斜の林道をしばらく登る。バーベキューができるような広い河原もある。
台場クヌギ
伐採したクヌギの切り株から新しくクヌギが再生したもの。この大きさになるのに数十、数百年かかるそうです。
広葉樹の渓谷。樹影が濃いので渓流沿いはほとんど日陰を歩くことが出来た。
間歩(まぶ)試掘跡
江戸時代、この付近には銀や銅の鉱山があり、新しい鉱脈を求めて山師や一獲千金を求める人たちが試掘を繰り返した。
1つ目の渡河ポイント
全部で13回の渡河がある
沢を右に左に渡って道が続く。リボン等のマークが全くないので少し道を探す場所もありました。
何回目かの渡河
流れが細くなってきた
沢から離れてしばらく歩くと道路が前方に
道路を10分ほど歩く
再び登山道に。ここからの400mがきつかったです。
木の根の階段
やっと境内に
昔から「能勢の妙見さん」と親しまれてきた。今のハイキングコースのほとんどはかつての参詣道。扉の写真の建物は信徒会館「星嶺」で、信仰の対象である北斗七星と旧領主の能勢家の旗印からデザインされているそうです。
方角的には六甲山方面
下山口へは大きな駐車場を突っ切る
上杉尾根コース。現在新滝道が通行止め(2025年7月現在)、ケーブルカー、リフト、阪急バスが廃止となり、下山ルートは限られる。
下り始めは、このようなトラバースと次の写真のような馬の背道の繰り返しで快調に歩ける。
大阪方面
山道の所々に石灯籠があることからもここが参詣道であったことが伺えます。この灯籠のそばには土台の石や石碑が散乱していました。下のものも倒壊していたので地震の影響かもしれません。
妙見口駅の集落が見える
本来の登山道は溝の中です。下るに従って溝は深くなります。麓から半分くらいはこのような状態でした。
上杉尾根コース登山口