「関西のマッターホルン」と呼ばれる高見山。この山は冬場に霧氷を楽しめることで人気があり、私も無雪期に一度下見をしておこうと出かけました。その山容や等高線から予想されるように水平移動がほとんどなく3時間ずっと登りばかりで、丸太階段と頂上手前の急登に苦しめられました。「吉野杉」で有名な地域で、立派な人工林の中に登山道が続くため、独立峰にも関わらず頂上手前まで眺望はありません。頂上からは360度遮るもののない眺望を楽しめますが、台高山脈のはずれにあるため大峰の山々が遠いのは少し残念です。
2025.5.13 標高1248m
本日の奈良県の予想最高気温は28度でした。さすがにこの辺りは涼しくて、大阪では終わってしまった「下り藤」がピークでした。
赤い橋を渡ると登山口
取り付きは木段も低いですが、この先は基本的には2段重ね、3段重ねです。
つづら折れの登山道
30分登ってやっと水平に。でもこれも長くは続きませんでした。
約1時間で避難小屋と高見杉(樹齢約700年)
伐採作業が行われた森は明るい
「伐採した木はどうやって運び出すのだろう」と登山の度に思っていましたが、麓から順に伐採してブルドーザーで道を作りながら運び出し、最後は上から植林しながら降りて来るようです。写真中央の道の土手部分が登山道。
3段重ねの木段
平野分岐
出発して約2時間。この辺りまで来ると自然林が混じり、休憩ポイントかなと思ったのですが・・・
もう少し頑張ろう!
気持ちのいい広葉樹の道。木段が終わって岩の混じる道に。
この辺りから大きな岩が目につく
国見岩から頂上まで45分くらい
笛吹岩の所で初めて大きな眺望
高見山がある東吉野村は明治時代に最後にニホンオオカミが確認された所でとても山深い場所
冬場に霧氷が楽しめる尾根。もう頂上目前ですが、ここで初めて傾斜が緩む。
高角(たかすみ)神社
三重県側の眺め。三角点はこの標識の足元に。条件が良ければ伊勢湾が見えるそうです。
鎧岳(左)と兜岳。右手前に曾爾高原
尼ケ岳(中央左)と大洞山
展望台に小さな案内板が2か所あります。それぞれ6つくらいの山の名前が記されていましたが、その他の山の名前はわかりませんでした。
余り自信がありませんが、左端の三角が大普賢岳、中央のなだらかなピークが山上ヶ岳、右端のピークが大天井ヶ岳ではないでしょうか。