図書館にゲームを普及する作戦会議 #1
図書館総合展2023のフォーラム「図書館にゲームを普及する作戦会議 #1」を実施しました。多くの方にご参加いただき、活況を呈するイベントとなりました。
企画主旨
図書館でのゲーム普及があまり進んでいません。諸外国図書館での普及状況と比べると、それは顕著です。とはいえ、国内でもボードゲームに限っては進展があり、所蔵事例が少しづつ増えてきています。しかしその館数は限られており、まして、ビデオゲームにはほとんど動きがありません。このような流れを転換するためには、強いイニシアティブとコミュニティの結束が必要だと考えられます。図書館でゲームを普及するためには、どのような課題があるのでしょうか?また、何が求められているのでしょうか?本イベントは図書館でのゲーム普及に問題意識を持つ人々を結集し、前述の問題意識や要求を明確化します。そして、その上でアクションプランを登壇者と参加者で議論して作ることが目的です。またここで作ったプランを実効性あるものにするために、もしくはより良いものにしていくために、持続的な作戦会議の枠組みを検討します。
企画概要
開催日時:2023年10月24日 10:30~12:00
会場:パシフィコ横浜 フォーラム会場①
主催:図書館とゲーム部
内容:どうすれば、もっと図書館にゲームを普及させることができるのか、参加者の皆さんとともに話し合う、作戦会議を行います!
プログラム
挨拶/日向良和(都留文科大学)
報告1:図書館でのゲームサービスの変遷/高倉暁大(丸善雄松堂 近畿大学ビブリオシアター/認定司書)
報告2:ボードゲーム館外貸出の経緯と近況報告/清水雄太郎(江戸川区立東葛西図書館長)
報告3:大学でのビデオゲーム資料の利用ニーズを探る〜RCGSでの提供サービスの実践:毛利仁美(立命館大学)
作戦会議/ 福田一史(司会)(大阪国際工科専門職大学)※:参加者の皆さんから意見を募ります!お気軽に発言してください。
クロージング(5分)/ 草場純(アナログゲームミュージアム代表理事)
以下、フォーラム中にいただいスグキクへの参加者からのコメントに対するレスポンスです。
#図書館にゲームを入れるときに困っていることを教えてください。
①地域住民として、また、一人のゲーム好きとして場所づくりに貢献できるならしたい気持ちはあるが、どのように協力できるのかがそもそも分からない。
ありがとうございます、お気持ち大変うれしく思います。
地域の図書館がどれくらいゲームに対して活動されているかに合わせて、協力していただける事が変わってくると思います、以下は状況毎の例えばですが。
①特に何も動きが見られない。
図書館のご意見箱のような物に「以前、別の図書館でボードゲームの催しに参加し大変楽しかった。こちらの図書館ではそのような予定はないですか?」というような内容で投書して頂けますと、地域にそういったユーザーがいて需要がある、というのが図書館側に伝わり、何らかの動きに繋がるかもしれません。
②すでにボードゲーム企画を行っている
ぜひ参加してあげてください。そのうえでアンケートに前向きな事を書いて頂いたり、参加されていてスタッフが足りないような雰囲気でしたら、後日(当日は判断ができないので)図書館側にボランティアの提案をされると良いかもしれません。
と言いましても、図書館ごとに色々な考えがありますので、無理なくよろしくお願いします(高倉)
②ボードゲームを所蔵するなかで最初におすすめのゲームを教えて下さい
絵本のおススメを聞かれた時と同じく(赤ちゃん絵本と低学年用のような違い)、対象年齢が大事ですので年齢別で書いて行きますね。長くなるのでゲーム自体の説明はネットで検索してもらえると助かります。
①5歳~10歳(くらい)
「にじいろのへび」「スティッキー」
②10歳~15歳(くらい)
「ノイ」「犯人は踊る」
③15歳~大人
「ito」「カタン」
最初という事でしたので、スタッフの負担が少ないようルールが比較的わかりやすいやつを選んでいますが、対象年齢が高いやつは、ややルール説明や取り回しが難しいかもしれません(高倉)
③人気YouTuberに人気のボードゲームを知りたい。
この視点は素晴らしいですね!
若い子たちは動画文化から入ることが多いですので、人気Youtuberがやってる!→やってみたい!→図書館で遊べるみたい→行ってみよう。となるのではないかと思います。
すいません、私がYouTuberに詳しくないので良いお答えはできないのですが、子供から高校生にかけては以下のゲームを「Youtube」で見て知ってる。とよく言ってます。
画面映えするコミュニケーションゲームが人気のようです。
「なんじゃもんじゃ」「人狼」「ito」
このあたりは集合知(皆様の経験など)で解決できるとうれしいです(高倉)
④滞在型としての空間づくりができていれば、館内提供の敷居(予算面は除く)は低いと思うが、席提供などが箱の都合で難しい場合もあるため空間づくりも課題
確かに滞在型、もしくは別室がある図書館だと空間的なハードルは低いですが、席の取り合いが起きているような図書館では、ゲームの為に席を使うのは難しそうですね。
そういった図書館では、お話会や他の企画の時はどうしているのかわかりませんが、同じようにゲーム企画でも使えるといいのですが(解決にならないコメントですいません、高倉)
⑤閲覧席でPCゲームをしている利用者には音漏れ等がなくても注意をしている。施設入口外で屯してSwitchで遊んでいる子にも注意をしている。その状況のままゲーム企画をしてよいものか。
注意する理由にもよると思いますが、ここはいったん現状の運用でどうすると良いかを考えてみます。
この状態でやると、おそらく利用者さんも含めて「PCゲームと持ち込みスイッチはダメなのに、なんでボードゲームはいいの?むしろ声が館内に響いたら、そっちのが迷惑では?」という疑問が出ると思います。
自分も良いアイデアが思いつきませんが、PCの方は調べもの用なのでゲームは目的外利用で出来ません。の線でおして、スイッチはむしろ音が館内に響かななければOKにすると、その子たちはゲーム企画のときに参加してくれるユーザーになる気がします(どういう理由でスイッチをダメと定義しているかにもよりますが)
実際に佐賀の図書館でゲーム企画をやった時に、会場でスイッチで遊んでる小学生達に声をかけて、ボードゲームに誘導した事があります。運がよかっただけかもですが、子供たちは特にデジタルとアナログの違いを気にしてないように感じます(高倉)
⑥「ゲーム」に対する色眼鏡、先入観払拭が難しい。文化的価値を訴求するには、実際の導入効果測定が良いのですが、そもそも開催できず。。。
大変よくわかります、私も最初は怒られたり怒鳴られたりで大変でしたので、、、ですが、そういった困難を乗り越えては今は事例が沢山ありますので、そういった【先行事例】を紹介して理解を得るのはどうでしょうか。
じゃあ、その先行事例はどこに?となりますが、まず私のブログ「図書館×ゲーム活動報告日誌」(https://henauru.hatenablog.com/)にあります。
他には、このあたりの資料が参考になるかもしれません。
・「図書館におけるボードゲームの貸出」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/71/8/71_357/_article/-char/ja/)
・「図書館におけるゲームを用いた取り組み事例」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/71/8/71_350/_article/-char/ja)
将来的には、このサイトで皆さんの事例を紹介してもらえると、素敵なデータベースになりそうです。
⑦導入の切り口が逆に多すぎるため、目的に合わせた最初の一歩をどんなゲームからすればいいかも迷いがち。
遊び、文化、教育、YAサービス、テクノロジー、etc...
ゲームで言うところの「やれることが多すぎて何をすればいいかワカラナイ」という状況だと思います。確かに書かれているどのアプローチもいけますので迷いますね。
そんな時は、「YAなど弱い部分を補強したい」「児童サービスをより充実させたい」など、一度図書館のビジョンに立ち返って考えてみると良いかもしれません。
やりたいこと(目標)に合わせて、やることを決めていけると思います。
また、最初はデジタルゲームよりもボードゲームがやりやすいと思います。(高倉)
⑧デジタルゲームは途中で終わる場合セーブがあるが、返却時に初期化を行うのかそのまま続きを他利用者にやってもらうのかどうしているか気になります。
私もRPGとかどうするのかな?と思ってましたが、最近のデジタルゲームならアカウント管理でいけるのではないかと予想しています。
図書館でゲームを遊ぶ→メアドだけ用意しておいてその場でアカウントを作る(ゲーム機はネットに繋がっている前提)→遊ぶ→クラウドにセーブする→ゲーム機からアカウント情報を削除→後日、図書館でゲームを遊ぶときに前回作ったアカウントでログイン→クラウドからセーブデータを落とす。
で出来ろのではないかなと思います。以前に友人の家のPS4で自分のアカウントを使ったことがあるので、少なくともPSはできるのかなと思います。
逆に本体にセーブするレトロゲームは無理っぽいですね。(高倉)
⑨図書館は静かに本を読む場所、とされているのでボードゲームなどで盛り上がって騒がしくなるとどちらに重きを置くのかが悩ましいです。
また、昼休みは15分しかないのでゲームは途中で終わるようになるのも。
お昼休みの時間をみるに、中高図書館さんでしょうか。
確かにどちらを優先するか難しいところですが、公共や特に大学ではラーニングコモンズという「声を出して議論をしたり、交流する」スペースが当たり前になってきています。その流れを背景に「毎週木曜の放課後はラーニングコモンズの日」という風にゾーニングをするのはどうでしょうか。
お昼休みの時間に関しては、10分程度で終わるゲーム(「ノイ」「57577」など)や、いつでも終わることが出来るゲーム(カルタ系)を選定するのをオススメします。
実際に先日遊びに行った高校図書館さんでは『短時間で終わる」「いつでも抜けれる&途中参加できる」という部分を考えてゲームを置かれていました。(高倉)
⑩TRPGを先日ラーニングコモンズのイベントで行って盛り上がったのはよかったが、やはり大声も出るのでオープンな空間では難しい部分もあるように思える。
開催ありがとうございます!ラーニングコモンズという事は大学図書館でしょうか。ラーコモといえど確かに大声は厳しいですね。解決策としては、事前に大きな声は出さないようにというお願いをするくらいでしょうか。
もしくはゲームの内容(シナリオ)と紐づけて、「キャラクターが大きな声を出すと化物(敵)が近づいてくる」という設定にしておくと、遊ぶ人たちの声も小さく、、、、ならないかもしれません。あまりお役に立てずに申し訳ないです。
ちなみにですが、TRPGと読書(資料の活用)は相性が良いので、イベントと同時に展示などで色々と紹介するのもおすすめです。(高倉)
⑪図書館は静かな場所と言うイメージが変わらない。年配利用者からの理解が必要。
確かに年配の方にとって「図書館で声をだす」「ゲームをする」というのは、イメージしにくいと思います。丁寧なゾーニングと、「図書館でも声を出して良いエリアがありまして」と根気よく説明をするしかないのかなと思います。(高倉)
⑫総じて運用時の人材問題が焦点でしょうか
はい、人材が足りないのが運用時の大きなネックになっていると思います。
お話し会の練習をするように、ゲームの説明する練習を図書館で出来るようになればと思っていますが、そのためには図書館でのゲームが一般化しないといけないので先は長そうです。
もうひとつの解決策としては、お話会の負担をお話しボランティンアの方々に助けてもらうように、外部団体との連携や、図書館ボランティアの方々にゲームを覚えてもらう。という方法もあります。
この方法では、熊本のおおづ図書館と、富山の砺波市立図書館さんが成功事例だと思います。(高倉)
⑬ゲームの特性も千差万別で、ゲームだからで一緒くたにやろうとするとまとめきれなくなる。
まさに、まさにです。児童書、絵本、実用書、ビジネス書、小説、マンガ等々、色々な本があるように、ゲームにも色々あります。
子供向けのお話し会で村上春樹を読まないように、図書館でのゲーム活用も目的によって変える事が必要です。ただ、そうなるとゲームの内容に詳しい人が必要が出てきますので、⑪で出て来た人材が足りない問題に当たるわけですが、、、。(高倉)
⑭TRPGを図書館でやるのはハードルが高い気がしています。どこかで良い事例をご紹介いただければありがたいです。
ハードルが高いのは、やはり詳しい人材がいないからが大きいと思います。
逆に人材がいれば中高生でもバッチリ開催してくれます。
現に、今から説明する事例では高校生が中心となってTRPGを行っております(お膳立てなど企画の外側部分はもちろん大人の司書がしています)
・福岡の高校図書館での例(https://henauru.hatenablog.com/entry/2019/07/30/123521)
ブログにも書いておりますが、最初の立ち上げこそ私がサポートしましたが、2回目以降は高校生がほぼ全ておこなっております。
・長野県塩尻図書館の例
(https://www.library-shiojiri.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/5c5621efbbf887358539ef6990b8fb20.pdf)
公共図書館と地元の高校図書館の連携企画です。
司書さんもTRPGに詳しい方ですが、メインであるゲームの司会進行は高校生の方がされています。
どちらの企画もですが、周りの大人がある程度詳しい&スタートは手伝う必要があります。ですが、若い子で詳しい子がいたら(中高大の図書館コミュニティには高確率でいると思います)とても上手くいくと感じています。(高倉)
⑮ゲームを資料として扱うことについて、利用者へ説明するために、定義されている資料はありますか?
すいません、私は特に定義されている資料を知らないです。お役に立てず申し訳ないです。(高倉)
⑯図書館の機能として、読書普及が強いため、ゲームを書籍と同等の資料とする理由が難しい
運用面
⑯-1予算確保
⑯-2弁償時の現金取扱の手続き
⑯-3アカウント管理、セーブデータ管理、ハード管理など、デジタルゲームは管理すべきものが多い
⑯予算や扱いから考えても同等は難しいと思いますので、DVDなどの視聴覚資料と同じく特別資料としての立ち位置で扱うのはどうでしょうか。
広まってきたら書籍と同等になるとは思いますが、今はどうしても特別資料という枠組みになると思います。
⑯-1
資料費ですと本を減らしてゲームを買う形になるので難しい面が出てくると思います。ですので、消耗品費やイベント費(講師を呼ぶと1回分だが、その費用でゲームを買えば何回でもイベントができる。という理論で購入した図書館もあります)での購入などが事例としてあり、他には消耗品費で購入している図書館もあります。
また、砺波図書館さんのように寄付金での購入(https://www.city.tonami.lg.jp/blog/toshi/3675p/)もあります。
⑯-2
すいません、これは全くわかりませんので、今度そういった扱いをしている図書館さんに聞いてきます。
⑯-3
デジタルゲームは、おっしゃるように色々と管理すべき点が多いので、復刻で発売されている往年のゲーム機(ファミコンやPCエンジン、メガドライブなどがソフトデータ込みで『ファミコンミニ」という感じで近年発売されています)が、最初に図書館にデジタルゲームを導入するのに良いのではないかというアイデアが出ています。
まだ理論段階で実例がないので何とも言えませんが、親世代は懐かしく、子供世代は動画で見たあそのゲームが遊べる(小中学生と話すと、Youtubeで昔のゲームを知っていて驚きました)という流れで幅広い層に興味を持ってもらえるのでは、と想像しています。
⑰ゲームを活用した読書推進活動への理解がある教員がいる・いないでゲームの導入や活動の実施の可否が大きく左右される(公立中学校図書館)
とてもお気持ちわかります。私も以前所属していた図書館では許可が出なかったので、最初の企画は別の図書館に企画を持って行って実現しました。
無理なくできる範囲で行ったり(私物のゲームを少しだけ置くとか)、あとは交流のある近隣の学校司書の方にお願いして、そこの図書館で行い、周りにジワジワ広げて行って、自分の所でも出来るようになったりとかどうでしょうか。(高倉)
⑱イベントは何とか許可してもらえるものの、教職員からの、学校にゲームを置くのは、、、という否定的、消極的な意見・姿勢
最初は読書や本に関わりが深い『みんなで本を持ち寄って』『広辞苑かるた』『57577』などで遊ぶのを見てもらって、ジワジワ浸透できないでしょうか。
他には「図書館たほいや」(https://librarytahoiya.wixsite.com/toppage)などは、かなり受け入れられやすいのではないかと思います。
否定的な教職員の方がゲームを全く受け入れられない方だと厳しいですが。(高倉)
⑲どれだけの利用があるのか、収集整理保存が持続できるのか、不安な側面があります。
収集や整理保存は、東葛西図書館さんをはじめノウハウが溜まってきていますので、エクセルでの管理や、おおづ図書館さんでのOPAC管理を参考になると思います。このサイトでもまとめておきたいですね。
利用があるかどうかですが、ある程度知識がある司書がいる(もしくは詳しい人にサポートしてもらえる)→小さくてもいいので図書館で体験できる企画をする。という流れができたら、間違いなく利用があります。
フォーラムで清水館長も言われていましたが、高い利用率がありますし、地方の人口が少ない図書館での成功例もあります。
適正なゲームの購入と、最初の体験ハードルさえ超えれば大丈夫です。
そうなるとどうしても、Q12の人材問題に当たりますが。(高倉)
⑳年齢層をどこ向けに設定するか
初心者とベテランが一緒に遊べる会にする際の心がけなど
はい、言われているように年齢層をどこに設定するかは重要です。
考え方としては、Q7であったように「図書館として何をしたいか?」という部分から考えて貰えると決まってきます。
YAサービスに力を入れたいなら10代向けで、大人に来て欲しいなら年齢層を高めに設定する形になります。
そこを決めるのは図書館の皆さんになります。
経験差がある人たちが一緒に遊ぶときは【技術や知識に左右されにくいゲーム】(例:ノイ)、【勝ち負けがあまり関係ないゲーム】(例:57577)、で遊ぶ方法の他、心構えとしては上級者は初心者を育てるという気持ちを持って欲しいと上級者の方に伝えたいです。(高倉)
21泣く子がいる。スタッフ数が確保できず泣く子がいると手一杯になりゲームを進められない。隔離できる部屋・人員がない。
おそらく負けるので泣いてしまうと思います。ですので、勝ち負けがあまり意味をなさないコミュニケーションを軸にしたゲームで遊ぶのをおすすめします。
他には、ソーシャルスキル絵本『かってもまけてもいんだよ』(https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=178225)を事前に読んであげたり、ゲームブックの『ドラゴンをさがしに』(https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=174264)などは良いと思います。(高倉)
ゲーム企画をやりたいと協力依頼があるが、職員側がルール覚えやゲーム購入に消極的
22聞いた話ですが、ゲームのルールを説明できる人を育成するのが難しい。
確かに難しいと感じていますが、読み聞かせと同じく、技術を一般化してマニュアルを読んで少し練習したら出来るようにならないかなと考えています。(高倉)
23購入できるルートがすくない。TRCさんで購入できるものが限られている。
確かに公共ですとアマゾンで買うのは難しかったりしますよね、、、そこで頼りになるのが、すごろくやさん!(https://sugorokuya.jp/?gclid=CjwKCAjwv-2pBhB-EiwAtsQZFEkVPwqB-9124IgdS_JM_YI0JE5BIjTJvhrtg_RTcHQZsyrkKdC9exoC8AMQAvD_BwE)なんと、見積もり請求という公費購入の手続きOKです!
さすがに取引先として登録する必要はあるかと思いますが、品ぞろえもよく、一番買いやすいと思います。(高倉)
24公費購入を前提とする場合、発注手続き込みで提案をしないと事務方からも困惑される
すいません、事務の手続きがあまりわかっておらず申し訳ないのですが、どこで買うかも決めておかないと難しいという事であってますでしょうか?
それでしたら、上で紹介している「すごろくや」さんで解決したりしませんでしょうか。(高倉)
25大学図書館です。
教員の図書委員会で承認を得るのが一つのハードルでした。
書き方から見るに、大変だったようですが承認は得れたようでおめでとうございます!素晴らしいです。
⑱のように、本や読書と関わりが深いゲームをプレゼンすると上手くいきやすいかもしれません。
あとは、大学図書館で導入している事例を伝えるのも良いかと思います。
書いてて思い出しましたが「マーダーミステリー」を英語でする事で、英語学習に繋げている大学の新聞記事を見たことがあります。(高倉)
26ポードゲーム、カードゲームを選定する際に参考になるウェブサイトをご紹介いただけますか?
基本的には友人の感想やオススメ、Yotubeでプレイ動画を見るなどが中心ですが、ボドゲーマ(https://sugorokuya.jp/?gclid=CjwKCAjwv-2pBhB-EiwAtsQZFEkVPwqB-9124IgdS_JM_YI0JE5BIjTJvhrtg_RTcHQZsyrkKdC9exoC8AMQAvD_BwE)は、たまに見ます。
すごろくやさんは丁寧に紹介してくれているので安心です(https://sugorokuya.jp/gamelist?o=rank)(高倉)
27どういう理由づけができるか、テンプレが欲しい
1,今までリーチできなかった層にアプローチできる。
2,本と繋げることで読書推進が出来る
3,図書館で新しいコミュニティを作ることができる
4,新しい文化体験を提供できる
あたりが鉄板のテンプレです。(高倉)
28館長がゲームを軽視しており消極的
29施設(図書館・学習センター・体育館一体)自体がゲーム禁止を謳っている(将棋や囲碁のサークルはある)
28館長さんが勉強する気があればになりますが、『図書館とゲーム』を読んでもらったり、色々な事例を紹介することで理解が進んでくれるのを期待する感じでしょうか。
他には、⑥で紹介した事例を見ていただくのも良いかと思いますが、そもそも消極的だと見てもらえるのも難しそうですね、、、。
29「どうぶつしょうぎ」を将棋と言ったり、「ガイスター」を、日本の将棋が元になって作られたドイツの将棋みたいな物です。。とかで何とかならいでしょうか、、、。
すいません、少し長文を書きますが、この状況は本当に厳しくお辛いと思います。そんな中頑張ってくださって本当にうれしいです。
丁寧に説明すればいつか通じる。という考え方もあるかもしれませんが、あまりに厳しい状況ですと他の場所(図書館)に目を向けるという選択肢もあるかと思います。
例えばですが、私が一日頑張ってプレゼンして、他の人のゲームに対する認識を良い方向に50ポイント分プラスできるとしましょう(わかりやすく数字を使います)
その人がゲームに対して良くも悪くも思ってない人でしたら、プラス50の状態になるわけです。
ですが、ゲームに対してマイナス2億ポイントの人に私がいくら毎日プレゼンしても意味がないので、その労力を他の人に使ったり、別の場所で使ったりした方が良いと考えています。疲弊する前に、違う場所にアプローチをするものありかなと思います。
実際私も、最初のゲーム企画は勤務している図書館ではなく、別の図書館に企画を持ち込んで実現しました。(高倉)
30ボードゲームを取り扱う意義について、中々理解を得られない。
25や27をベースに、無理のない範囲でプレゼンを頑張って頂けますと嬉しいですが、28のように無理ゲーもありますので、無理なく出来る範囲で頑張ってもらえますと嬉しいです。
もし、近隣の図書館でやっている所があれば、そこにお手伝いに行って経験値を得る。というのもありかと思います。(高倉)
31ゲームを買う予算がない
予算確保は大変ですよね、、、⑯-1のアイデア以外ですと、やはり最初は近隣のゲームコミュニティの方々と信頼関係を作り、ゲームを持って来てもらうというのが良いかなと思います。
あと、自腹を切るのはよくないのですが、100均(ダイソー)には100円で買えるゲームがありますので(『じゃんけんゴリラ』などオススメ)そのあたりの安価なゲームを、まず買ってみるという選択肢もあります。
32職員達への理解、同意を得ることが難しいような気がする
基本は29のお答えになりますが、別のアプローチとして一度遊んでもらうというのもあります(これはこれでハードル高いですが)やはり体験にまさるものはありませんので、無理強いをせずに遊んでもらえるチャンスを待つのも手かと思います。
私がやった事ある方法ですと、休憩室にさりげなく置いておき、興味を持った人がいたら少し遊んでもらうという方法をとりました。5分程度終わる簡単なゲームがオススメです。(高倉)
33(学校図書館)事務方の理解を得られません
事務方という事は、購入時の予算が出ないとかでしょうか。
⑱のように、本と関係が深いゲームから何とか理解を得てもらうとかはどうでしょうか。
私が事務方さんとの交流が無いので、見当違いのお答えでしたらすいません。(高倉)
34上司への提案が難しい
まずは聞いてくれそうな関係性と雰囲気作りからでしょうか。
あとは、ちょいちょいゲーム好きをアピールしたり、図書館でのゲームについての雑談を話すなどで周りの空気を読みながら、いけそうな時に『図書館とゲーム』(本)や事例を軸に提案してみてください。
国内の事例参考サイト
・「図書館×ゲーム」活動報告日誌(https://henauru.hatenablog.com/)
・「カレントアウェアネス」で【ゲーム】を検索(https://current.ndl.go.jp/?s=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0&ep_query_title=&ep_query_content=&ep_query_date_from=&ep_query_date_to=)
やはりまだ図書館でのゲームというのは、受け入れられてないというのを感じます、、、私の責任ですので、もっと頑張ります!!(高倉)
#みなさんのアイデアを教えてください。
図書館にゲームを普及させるためのアイデアに関するコメントです
①そもそも図書館法第一章第二条で「この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーシヨン等に資することを目的とする施設」となっているので、ゲーム=レクリエーションの筋で攻められませんかね?
バッチリいけます!以前に某図書館で「図書館でゲームをする根拠はあるの?」という話があった時に、上記の筋でいけました。
ただ、注意点としては、これで推すと文化資本や読書推進のような筋では推しにくくなってしまうので、状況をみながら良い感じの時に使うのが良さそうです(高倉)
②ゲーム展示の環境を整えるためには、根本として、公共図書館も静謐エリアと会話エリアのゾーニングが当たり前という流れを作っていきたいですね。
ホントおっしゃる通りです。大学図書館ではラーニングコモンズが進んでいますので、公共もエリアわけの概念が根付くといいですね。(高倉)
③図書館とゲーム部の活動が、これからも続いていくことも助けになります。
嬉しいお言葉ありがとうございます!急な人生からのログアウトが無い限り大丈夫です。笑(高倉)
④TRCから購入できるボードゲームに書誌データがついてくればいいのにな、と考えてしまいます。
ついにゲーム目録の需要が出てきて嬉しいです!この辺はゲーム部で行った目録ワークショップ(https://www.libraryfair.jp/forum/2023/856)と関係性があるので、上手くつないでいきたいですね。(高倉)
⑤アナログにしても、デジタルにしても映像化や小説化など、ゲームは様々なメディア展開もあるので、展示ネタとして拾える幅は広そう
確かに『モンハン』など色々なゲームはノベライズ化していますし、TRPGのD&Dの映画などもありますので、発生コンテンツとかけ合わせると、総合芸術的な感じで広く展開しやすそうですね!(高倉)
⑥ビブリオバトルもゲームな訳で、物理的コンテンツとしてのゲームと、場としてのゲームをうまくつなげることで、ゲーム実施のハードルを下げられるのではないか?
ビブリオバトルとは「みんなで本を持ち寄って」や「横暴編集長」など、相性が良さそうなゲームがあるので、めっちゃ良いアイデアですね!(高倉)
⑦触れるディスプレイ・インテリアとして館内に飾ってみると、意外と馴染むゲームが多い。
凄く良いアイデアですね!フォーラムでは導入ハードルが低い企画として「展示企画から始めるのはどうでしょうか」とお伝えしましたが、館内に飾ってみるというのは更にハードルが低くて素晴らしいです。「ガイスター」なんかは壊れにくいですし、図書館に置くと雰囲気でそうです。そうやって地味に浸透させていくの大事ですね(高倉)
⑧大学図書館ならアクティブラーニングエリアの導入進んでるので場所はなんとかなりそうですが、小中高図書館となるとノウハウの共有ができる場所が必要そうですね
そうなんですよ、公共図書館は別室があり、大学図書館はラーニングコモンズがあるのですが、小中高だとゾーニングが難しくて。時間と曜日によるゾーニング以外にも、何か良いアイデアがあるといいのですが。
ノウハウの共有に関しましては、微力ですが各地の学校図書館での研修講師に招かれることが増えてきましたので、頑張ってお話ししてきます(高倉)
⑨電源系ゲームは文化庁がアーカイブの対象にしているので、文化庁と図書館の接点増が鍵。
非電源系ゲームはNDLも蔵書されているということで、やはり個々の図書館でも扱うべき文化財と思います。
図書館とゲーム部の活動は、とても重要だと思います。
文化庁との接点大事ですね、最近ようやくロビー活動の重要性を痛感しております、、。
私のはなし方が悪く勘違いさせてしまい申し訳ありませんが、NDLが保存しているのはデジタルゲームで、アナログゲームは扱っていないです。活動を重要と言って頂きありがとうございます、嬉しいです。(高倉)
⑩学校図書館であれば視聴覚室以外でも、(スペースとしては)図工室なども使えるのかな?なんて思いました。広いスペース+隔離されているという要件さえ満たせれば道はあるかと。
なるほど、学校なら色々と場所がありますので、出張図書館企画みたいな感じだと出来そうですね。
図工室では作り物系ゲーム(名前忘れましが粘土で何か作るやつ)で遊んだり、音楽室で音楽系ボードゲーム(狩歌とか)で遊ぶと、図書館資料の活用にも繋げられそうですね(高倉)
⑪学習センターとの共催でボードゲームイベントを実施しています。職員と利用者が一緒に遊んでます。
学習センターなど近い施設と共催でやっているのは素晴らしいですね。図書館単体での開催ではなく、色々な施設との共催をすると可能性が高まりそうですね(高倉)
⑫場所の確保→録音資料の視聴室や、個室があるといいですが、大学図書館とかでないと、ないかもしれないですね…
場所の確保が難しい図書館もあるので、視聴覚室や会議を使ったり、曜日や時間によるゾーニング以外の方法も考えていきたいですね。(高倉)
⑬ゲーム業界と図書館業界の繋がりがまだ個人単位。草の根運動を続けつつ、業界間での交流が欲しい。アナログゲームミュージアムが架け橋になるかもと期待しています。
これはほんとそうですね。私もたまにイベント等でメーカーの方と会って話すときはありますが、あくまで個人同士で、業界同士のつながりまでは、まだいってないですね。頑張ります(高倉)
⑭有名な作家がボードゲームをしている事例もあるので、理解の一助になるかと思いました。
なるほど!この方向で理解を得るのはありですね!
パッと思いつくところですと、万城目学、京極夏彦、綿矢りさ(敬称略)などがいらっしゃいますし、図書館で小説家とボードゲームみたいな企画が出来ると良いですねー。夢が広がります!
小説コーナーに「綿矢りささんが好きなボードゲーム」という表示と共にボードゲームを展示するとかよさそうですね(高倉)
⑮学びにつながる、(図書館が提供する、図書・データサービス)の利用につながるゲームを導入していくのが大事なのかもしれない。
→ソクラ=テスラ(偉人の名前をカードごとで合体させてオリジナルの偉人をつくる)といったテーマのボードゲームは、歴史人物の学びにもなるのでは?
言われているように何らかの形で学びに繋がると導入もしやすそうですよね。例に挙げて頂いてる「ソクラテスラ」のように、理由と共にゲーム名をリスト化すると役立ちそうですね。(高倉)
⑯攻略本ではないけれども、(ライトノベルも含め)ゲームのノベライズや関連書籍を所蔵している館は多いですよね
そうなんですよ!⑤でもあったように、ノベライズなんかは結構あって、ゲーム文化の全てが拒絶されているわけではないので、導入の糸口になるんじゃないかなと思います。例えば、ノベライズ原作のゲームを遊んでみよう。とか、遊んでノベライズ版との違いを探してみようとか色々できそうですよね。(高倉)
⑰作家の関わっているゲームを網羅的に知りたい
⑭にもありますが、意外と関わりのある作家さんは多いので、そのあたりもリスト化しておくと糸口になりそうですね。宮部みゆきさんとか、ゲーム好きでエピソードも多いので、エピソードの紹介だけでも面白そうですし、企画として成り立ちそうですね。(高倉)
⑱TRPGルールブック(クトゥルフ)は人気です。学生の研究資料としてリクエスト購入、イベント開催、その後も個人利用が続いています。(学校図書館)
おー、クトゥルフ良いですね!6版と7版のどちらでしょうか、気になります(笑)研究資料ということは大学図書館でしょうか、リクエストに答えてくださりありがとうございます。
TRPG(特にクトゥルフ)は若い層に人気と需要があり、かつ高額なので図書館に置く意義は高いと思います(社会人になってから何度も遊ぶ場合は買ってほしいけど)
図書館で企画などをする場合、詳しい人が必要ですが、その部分を学生さんにお願いすることもできますので、ある程度TRPGがわかる司書がいたら導入することで良い動きがおきそうです。ちなみにですが、クトゥルフからTRPGに興味をもって、卒論のテーマにする子もいるようで、年に3回くらい学生さんから相談やインタビューを受けます。(高倉)
⑲デジタルゲームの貸出にはコピーなどの問題もあるのでそこも踏まえてパブリッシャーとも連携する必要がある
確かにコピー問題は気になるところですね。図書館で借りる→コピーして返す、みたいな事になるのはホント避けたいです。
ただ、ニンテンドーDSのマジコン時代と違い、今は一般人がコピーするのは容易ではないと思いますので、そこまで気にする必要はないかなと個人的には思います。図書館で貸出しているDVDやCDと同じく、メーカーによるコピーガードと、性善説で大丈夫かなと。パブリッシャーとの連携はほんと同意です。良い関係性を持って連携したいと考えています。(高倉)
⑳昨今では権威ある賞などをゲーム業界出身者が受賞することもある(桜庭一樹など)ので、まずは「ゲームから生まれてくる文化がある」という外堀から埋めていく
⑭⑰でも出たように作家さんとゲームは意外と関わりが深いので、集合知でデータを作って公開したいですね。そうすると企画の負担も減りますし、良いことづくめな気がします。確か冲方 丁もXBOX版カルドセプトのシナリオを書いていたような、、、、(という情報をきっちりまとめてデータ化したいですね)他にも音楽やイラストなど色々な文化と関りがあると思いますので、そのあたりもデータ化して企画に使うことで、総合芸術としてのゲームをアピールできるので、まとめたいですね(高倉)
21デジタルゲームも1人で遊ぶゲーム(RPGとか)と複数人で遊ぶゲーム(対戦協力ゲームなど)に大別できると思っている。コミュニケーションという観点では複数人ゲームが向くし、図書館資料的な観点では一人で遊ぶゲームが向いているのかなとは思う。
なるほど、確かに大きくこの2つに分ける事が出来そうですね。資料的観点の理由を詳しくお聞きしたいですね。
複数人で遊ぶゲームのほうがコミュニケーションが取れるというのは、確かにそうですね。一方で、ゲームだけではないですが、映画や本など一人で楽しむコンテンツも、同好の士が作品を軸に盛り上がったりもしますので、色々なコミュニケーションの形でいけそうです。
22ゲーム関連の資料がなければ、ゲームのテーマに関する本を無理矢理関連づけて展示しても良いと思う。
無理やりと言われてますが、とっても良いアイデアですよ!動画の「ゲームさんぽ」を見るとわかりますが、テーマやモチーフに関する本を読むことで、ゲームも面白くなりますので【ゲーム体験があるので本も面白い】という構造になっています。この路線もめっちゃいいと思いますので、ガンガン押していきましょう!
23図書館とゲームⅡ作ってくださるなら目的別おすすめゲームリストを載せて欲しいです。
リクエストありがとうございます!目的別ゲームリストは、多くの方から問い合わせがありますので、頑張って作ってこのサイトか私のブログで公開します。本当は今年の総合展までに同人誌を作って、としょけっとさんで頒布しようかなと思っていたのですが、時間が、、、、(高倉)
24意外と忘れがちなところとして、デジタルゲームのノベライズを所蔵していることは多いと思っています(モンハン、テイルズなど)
⑤でも描きましたがノベライズは結構あるんですよね。ここを軸にすすめるのも良いアイデアだと思います!(高倉)
25『みんなで本を持ちよって』や『横暴編集長』など読書につながりそうなゲーム展示からはじめる。
これはかなりハードルが低いので良い感じですね!フォーラムで私が「まずはボドゲ展示からどうでしょうか」とお伝えしましたが、「何でボドゲ展示をるのか」というハードルがある事もあるので、「読書と関係性が深いボドゲ展示」は、とってもいいと思います!(高倉)
26ボードゲームのイベントを開催すると共に、関連のある本の展示をおこなう。
そうなんですよ!やっぱりこれが大事で、私なんかたまにゲーマーとしての自分が強く出過ぎるている時には「ゲームが楽しいのが大事、学びは後からついてくる」とか思うときもあるのですが、今後の継続や周りの理解を考えると、やはり本の展示はやった方がいいですね。それに、本と合わせることで両方がより楽しくなるのは間違いないのですから。(高倉)
27任天堂が作るらしい博物館を参考にする
大変幸運なことに、現在大阪在住ですので、ガンガン見に行って、色々パク、、、参考にします!!(高倉)
28ゲーム史を踏まえたうえでレトロゲームの試遊(モニター接続の容易さやROMの差し替えなどの観点から、例えば、レトロフリークなどエミュレータ機を利用できればいいが、その是非はどうでしょうか?)
図書館総合展でのゲーム部ブースで色々な方とお話しました、最初に図書館でデジタルゲーム企画をするのにレトロゲームは良いかもしれない。という可能性があります。アカウントやオンラインの管理不要、残虐表現などはない、現行のゲームとバッティングしないので民業圧迫にならない(とはいえ中古市場やスイッチでのレトロゲーム提供などはありますが)管理する司書側が機器の作面で覚えることが少ない。などがあげられます。
レトロフリークに関しては、ソフトを持っていればバックアップとして合法ですが、何となくメーカーさんへのイメージの問題で使わない方が無難かなと思います(完全の私の感覚ですいません、ここは議論したいところです)。フランスの国立図書館はホワイトエミュといって使用されてますが、日本では難しい気がします。
かといってレトロゲームの実機は入手、接続、メンテナンスの面で難しいので、ファミコンミニのような復刻シリーズが良いと思います。
ちなみにですが、フィンランド国立図書館には謎のレトロゲーム機があります。
https://henauru.hatenablog.com/entry/2020/03/11/211918
29攻略本は所蔵していない。リクエストも不可。ゲームの関連本は高倉さんのもの以外はゲームの歴史やトランプ、囲碁、将棋、麻雀などのハウツーばかり。ボードゲームからずれてしまって特集の冊数が確保できない。ボードゲームのカタログ系はない。
かなりお辛い状況のようで、、、ですが、こういった状況で何が出来るかをみんなで考える事こそが大事だと思います!
関連本もなく、ボードゲームの所蔵されていないなか、何か出来るかですが、一番ハードルが低いボードゲームの展示企画からやってみるのはどうでしょうか。まず展示するボードゲームがないわけですが、私物も無いと仮定して、まずは近隣のボードゲームカフェやゲームコミュニティをさがして交流し、信頼関係ができたらボドゲを展示用に借りれないか相談。展示する本もないとの事ですが、ゲームのモチーフやテーマに沿った本を展示するのはどうでしょうか、例えばボドゲの「人狼」を展示しつつ、狼男や心理学、人の説得方法などの本を展示するなど、関係性があるテーマの本を展示するというのもありかと思います。
こういった事を皆さんで話し合ってアイデアイを出し合いたいですね。
30学校図書館想定になりますが、実施成功例の共有は大切かなと思っています(短時間でプレイできるTRPG「ストリテラ」なら学校支給のタブレットのgoogle meetを使って準備から始めて初プレイの中学生と教員でも1時間で遊びきれたよ。生徒たちの創作入門にも寄与できたよ……など)
具体的な成功事例ありがたいです、成功例とそのやり方の共有は大事ですね!ストリテラをgoogle meetで遊ぶのは、私も興味ありです!もちろん学校関係のサイトや研究会などで発表や共有はされていると思いますが、なかなか図書館側が知る機会がないので、こういった知見をこのサイトで募集してまとめておきたいです。このサイトを【図書館でのゲームに関する資料ならここ】という風にしたいですね。
31ゲームの所蔵などに先立って1つのゲームやシリーズに着目した企画を行ってみる。
これはまた気になるアイデアですね。たとえばぼーどげームなら色々な人狼だけを集めて体験したり、デジタルゲームならドラクエシリーズに関する展示を行うような企画でしょうか。詳しくお聞きしてみたいです。
32導入目的別におすすめゲーム10選を、集合知で作ってみる。そんなワークショップをオンライン開催?
集合知を生かしてのオンラインワークショップいいですね!目的別おすすめゲームは、よく聞かれるのでこれはやりたいですね。
私一人の知見はたかが知れているので、やはり集合知で色々なアイデアを出し合いたいですね。
33ゲームと学習面の連携を見つつ、単純なコミュニケーションツール(場としての図書館形成のツール)という側面にも目を向ける。どちらかを押し付ける形にしないほうが良いと思う。
これすごく大事だと思います。押す部分を集中させちゃうと、何かの時に否定されやすくなるので、バランスを見ながら色々な推しポイントを出していくのがいいと思います。
34ボードゲーマーは遊べる場所があること自体がとても嬉しいと思っている人も多い。司書さんが無理に先に覚えようとしなくてよく、まずはボードゲームを遊んでいる私のような人が説明していくので、地域住民の大人もうまく取り込んでいただけるとありがたい。
【地域住民を巻き込む】のは凄くやりたいんですが、なかなか良い方法がみつからなくて、集合知で解決したい問題の一つです。現時点では司書だけでゲーム企画をまわすのは現実的ではないので、書いてくださった方のような外部の人たちと連携してほしいのですが、うまく繋げる手段がなくて、、例えば地域の情熱を持ったゲーマーさんが図書館に行っても、その図書館がゲームを導入したいと思っていない場合は塩対応されちゃいますし(よく聞きます)仮に、図書館がやろうと思っていても、やはり知らない人にお任せするのは怖い部分もあります。ここを何とか上手く調整したいです。
35図書館にはゲームを扱うことへの一定のハードルがある。一方で、文化庁のメディア芸術アーカイブなどの取組で、ゲーム(電源系)を文化財として認める潮流もある。この矛盾する2つの流れの接続点を増やすべきと考える。
第一に、文化庁側からの発信(全国の図書館を巻き込むイベントなど)が求められると思う。
確かに言われているように、矛盾している流れがありますね(まぁ国の政策はよく矛盾しますが、マイナンバーの図書館カード利用とか)接続点を増やすというのはもっともだと思いますので、みなさんでアイデアを出し合いたいです。文化庁へのロビー活動も必要ですね。(高倉)
36あせらず、急がず、まずは伝統的なゲームや運要素が無いもしくは低いアナログゲームから導入してみたらどうだろう。
あせらず、じっくりは大事ですね。伝統ゲームはハードルが低いので、導入の入り口としてはとっても良いと思います。伝統ゲームつながりで「どうぶつ将棋」なんかもありますし。
37ゲームを行った後で、読書へつながる誘導をすることを前提とする。確率論、ゲームに関係する想像を広げるためのアートブックや図鑑、美術書、交渉関連書籍、心理学、その他。ゲームを上手くなるために本から学べることを伝える。
完全に前提にするのは良いかもしれませんね。今思いつきましたが、ゲームを遊んだ後に関連書籍を司書がブックトークする企画とかどうでしょうか。(高倉)
38(公立高校)夏休みにアナログゲームの企画をしました
おお!素晴らしいですー。まさにこういった事例の資料を一覧できるデータベースがほしいですね。やはりこのサイトでやるしかないですね!
39攻略本は選書の基準から外れてる図書館が多いと思います。
私も気になって軽く調べてみました。カーリルで都内の図書館を「攻略本」で検索したところ、福生市という所に少しあるくらいのようです。そりゃ国会図書館にも昔の攻略本は全然ないわけですね(高倉)
40ゲームの資料的な価値を図書館内部で認識していく。
やはりこの認識を進めるために、理論を言語化する(説明できるようにする)のが大事だと思います。私の苦手とする部分ですので、みんなで考えていきたいですね。(高倉)
41文化資料として、図書と同等に図書館で扱う資料であるという位置づけを業界内で広げるのも、大事かなと思う(すみません、曖昧で)
いえいえ、曖昧なんてとんでもない、とても大事な部分だと思います。40と同じく、やはり理論を言語化しておけば広げやすくなりますので、考えたいですね!
42夏季に行われている高校の図書委員、司書教諭の研修会向けにボードゲームを遊んでもらう企画を提案し、実施しました。
素晴らしいです!そうやって実際に行動して行うことで見えてくるものや、経験値が溜まっていきますので行動ありがとうございます!後は、こういった知見を共有できるデータベースの作成ですね。
43図書館にどのようなメリットがあるか、図書の利用につなげられるかを考えています。親和性が高いものも多く、関心を持たれる人も多いです。
考えて頂きありがとうございます。そのお考えを共有することで広がっていくと思いますので、共有システムの構築頑張ります。
そうなんですよ、関心を持ってくれる方も多いので、うまくやれば一気にブレイクすると思うのですよ。
44総合展のアフターをジェリカフェでやりましょう。
ボドゲカフェでのアフターいいですね!実は数年間に、総合展前にボドゲカフェに集まるというのをやったことがあるのですが、みんなゲームに夢中になって情報交流はあまり進みませんでしたw
45うちは対話と交流の場としての図書館なのでその手法の一つと位置付けしています。
いいですね!こういった感じでビジョンがはっきりしていると、やるべきことも決まってきますので、決め打ちするのも全然ありだと思います。
46実施に向けての起案として、地域交流、世代間交流、ゲームから読書や調べにつなげる、といった目的が使えると思います。
この辺りは説得材料(理論)として良いですよね。具体的な文章のテンプレというかサンプル文章を作るのもいいかもしれないですね。
47専門のサークルの協力を得てイベントを行う(大学図書館)
大学図書館でしたら、サークルとの協力めっちゃいいです!私も大学のボドゲサークルの子たちに協力してもらって、公共図書館のボドゲ企画を手伝ってもらいましたが、とてもよかったです。
書いてて気づきましたが、繋がりがあればという前提ですが、地元大学のボドゲサークルの子たちに、公共の企画をサポートしてもらうのは良いかもしれません。
48ゲームと学習を結びつけるイベントをやる。(ゲームさんぽ的なものをリアルタイムで)
ぶっちゃけゲームさんぽを図書館でやりましょう!(笑)
ちなみにですが【ゲームさんぽ×図書館】という企画を2023年度いっぱい行っていますので、ご興味ありましたら是非!
https://henauru.hatenablog.com/entry/2023/05/29/221811
49まず管理職や図書館スタッフに理解をしてもらう。できれば管理職にゲーム会に参加してもらう。
これすごく大事ですー!やはり経験してもらうと伝わることが多いので、無理のない範囲でやってもらう。というのは大事だと思います。と同時に、無理やりやらせる事で良くないほうに振れる事もあるので、無理だけはしないようにお願いします。
50現時点でゲームの導入に前向きな図書館で連携してムーブメントを作る
これも大事ですね!【前例がある】【近隣の図書館が開催している】というのは、実行に向けての大きなサポートになりますので、開催情報の共有や広報も、大きな助けになると思います。
51自治体でゲーム機器を購入。各館に順番に貸し出しして使って貰う、遊ぶ体験をして貰う。図書館に馴染ませる。
福岡県立図書館が、地元図書館へのボードゲームの団体貸出をしていますので、そのデジタルゲーム版みたいな感じですね(図書館と自治体の違いはありますが)
利用者へのデジタルゲームの館外貸出は著作権上難しいのですが(この部分はQ&Aに書こうと思います)自治体(図書館)から図書館への貸出はどうなのか、調べてみようと思います。
52ひとまず館内に味方を作る。興味ありそうな職員に声をかけて遊んでみる。
これもとても大事ですね。やはり館内で孤軍奮闘するのと友軍がいるのでは、進み方が全然違いますので、興味ありそうな職員に無理のない範囲で声をかけてもらえると嬉しいです。
53図書館発の地元に特化したカードゲーム作成のイベントを立ててみる
地元をモチーフにしたゲーム制作ですと、郷土資料が有効利用できそうで良いですね!せっかくゲーム好きの皆さんが集まっているので、ひな形になるようなゲームをみんなで作るワークショップとかできると面白そうです。
54最初の導入は、デジタルゲームとアナログゲームは完全に分けた方が良い。専門性、活用方法、切り口が完全に別物と思っている。方向性として、どっちも行える未来を目指す。
確かにデジタルとアナログは、運用や必要な知識もふくめて別物と考えた方がよさそうですね。根っことなる導入の理論などは共通すると思いますが、運用段階ですとそれぞれに詳しい人が必要ですね。
55デジタルゲームの導入については「ゲームらしいゲーム」はハードルが高いので、物語が中心のADVなどから押してみるのはどうか
ADV(文章を読み進めながら遊ぶゲーム)は確かにぴったりですね!『かまいたちの夜』は、小説家の方も関わっていますし、『街』『弟切草』『シュタインズゲート』など名作も多く、ノベライズ化している作品もありますので、すごく良いと思います。
具体的な展示や企画方法を考えたいですね!クラナドは人生。
56(県立高校)司書の私物展示から始めてみました
ありがとうございます!こうやって私物を使ってくれたり、個人的な活動で頑張って頂いた事がきっかけで始まる事が多いのですので、本当にありがたいです。
もちろん、本来は業務として予算も時間も出るのが理想なんですが、最初は個人パワーで企画や展示をやって事例を作ったり、実際に見て(参加して)もらって広がっていくと思います。
57図書館たほいやから始める
ありがとうございます。図書館たほいや普及員会として嬉しい限りでございます。
手前味噌ですが、普段はあまり使われていない辞典・辞書を使うことで、利用者に存在を知ってもらったり、利用促進、学びの楽しさなどを伝える良いゲームだと思っていますので、ぜひ活用してみてください。
https://librarytahoiya.wixsite.com/toppage
58防災系などのゲームを授業の一環としてやるのはとっかかりになるかと思いました。
とっかかりとして凄く良いですね!最近はSDGsのゲームなどもありますので、いわゆるシリアスゲーム(社会問題などをゲームを通じて学ぶ)からですと、周りの理解も得やすく入りやすいと思います。
そういった教育関係のゲームで、きちんとゲームとしても面白く、学びにもなるやつを、皆さんの知恵と経験で具体的にあげていきたいですね。
59とりあえず休館日にやってみる
とりあえずやってみるの、すごく良いです!特に休館日は割と自由がきくと思いますので、提案段階でするのに休館日はぴったりだと思います。
60明らかな海外の図書館の企画成功例を紹介して、エビデンスを示す。
海外の事例いいですね!北欧、アメリカなど図書館先進国に事例ですと説得力もありますし、私もあまり詳しくないのですが、近隣のアジア圏での事例なども調べて伝えると、上も許可を出しやすくなりそうです。
参考になりそうな洋書があるのですが、日本語訳が出てなくて。
https://www.amazon.co.jp/Everyone-Plays-Library-Creating-Experiences/dp/1573873985
61朗読会みたいに会員を募って定期的に開催するとか?
会員制は面白いアイデアですね。最初は限定的にするというのも、一回やってみたいですね。
62大人限定、親子限定ゲームの体験会をしてみる。
限定の企画ですと使用するゲームも決めれますし、スタッフさんの覚えるゲームも少なくて済むので良いアイデアですね!日比谷図書館さんは『大人のゲーム会』とかやってますし(https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20190709-6/)
63ゲーム業界と図書館業界の間の密接な連携(ゲーム会社のミュージアムとの連携、権利問題を詰めた団体の作成とそこに対するメーカー、図書館の加盟)
⑬の件もですが、やはり業界同士の話し合いが必要ですよね。図書館側は日本図書館協会になりそうですので、何とか声をかけていきたいです。