まどろみ徐々に冴えていく時間を、色彩豊かな絵と言葉で描きだしたアートブック。窓の外の景色、そこを通り抜ける生き物、遠くで聞こえる音、ここにある生活といった、夜明けの場面が静かに立ち現れ、ページをめくるごとに移ろい、光を帯びていく。美しさを感受し、生きることを静かに讃える一冊。
絵と言葉を収めた本ではなく、造本までも表現の一部として考え、ページをめくる所作を「窓を開ける」「森を分け入る」といった視界を開く動きに見立てた、左右交互に開く製本を考案。前後の絵が重なりながら展開し、読み進めることで本に流れる時間を体感できる。
表紙全体に植物が巻き付いたようなデザインの本は、それ自体が自立し、本でありながらオブジェのようにも感じられる佇まいを目指した。一冊ずつ手作業で製本。