<特徴>
寒冷地発祥のマッサージ法であるため、少量のオイルで筋肉を動かしながら皮膚を摩擦するようにマッサージすることで、体温を上昇させる。
<技法>
少量のオイルが肌に浸透する時間を計算しつつ、多彩な手技で表層から深層の筋肉へと段階的にアプローチしていく。
<期待できる効果>
疲労回復、免疫力の向上、むくみ・冷え・肩こり・腰痛などの不調改善、睡眠の質向上、血行促進、リラックス効果、ダイエット、代謝UP など
スウェディッシュマッサージは、解剖生理学に基づいて筋肉や関節などの身体構造に沿って行うオイルマッサージです。その名の通り、北欧スウェーデンという寒い土地で生まれました。そのため、筋肉を動かしながら皮膚を摩擦して体温を上昇させることを狙いとしており、他のマッサージと比べて使用するオイルの量が少ないのも特徴のひとつです。
スウェディッシュマッサージでは、関節や骨などの身体構造を捉えながら、手のひら、指の腹を使ってゆっくりとしたリズムで筋肉を揉みほぐしていきます。まずは筋肉の浅い部分に触れ、徐々に筋肉をこねたり揺らしたりして、より深層の筋肉を緩めていきます。
スウェディッシュマッサージには、以下のような効用があります。体はもちろん心の疲れも和らげてくれるため、忙しい毎日に疲弊しストレスの波に飲まれそうなとき、特に効果的なマッサージです。
・自己治癒力・免疫力の向上
手指による肌への摩擦によって血流が促進され、体温が上昇することで自己治癒力の改善が期待できます。また過去の研究結果では、スウェディッシュマッサージを45分間受けた被験者たちは体を病気から守る役割を持つ白血球のリンパ球の数が増加したと報告されています。これは免疫機能の向上を意味します。
・疲労回復、肩こり・首こり・むくみ・腰痛の改善
解剖生理学を基に、筋肉や関節などの身体構造に沿ってマッサージを行うため、緊張状態の筋肉を緩め、狭まった関節の可動域を広げます。血管やリンパ管を圧迫していた筋肉が柔らかくなり、疲労物質や老廃物が体外へ排出されやすくなります。その結果、筋肉のこわばりによって生じていた肩こり、首こり、むくみ、腰痛等が改善されます。
・リラクゼーション効果
手指を肌に密着させ、ゆったりとしたリズムで表面から深層へ徐々に筋肉をほぐしていくことで副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスしていきます。
また、マイアミ大学でおこなわれた研究によると、マッサージによる触圧刺激でストレスホルモンであるコルチゾールが31%低下し、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが28%、やる気につながるドーパミンが31%増加しました。マッサージを受けることで、ストレスや不安、うつの軽減に繋がりやすいと科学的に示唆されています。
・睡眠の質の向上
マッサージをはじめハグなどのスキンシップ(身体的接触)は、睡眠を促し質の良い眠りをもたらすオキシトシンの分泌を促します。
オキシトシンはセロトニンと同じく幸せホルモンと呼ばれ、寝付きや熟睡度といった睡眠の質を向上させる他に、幸福感や他者への信頼感の増幅、心臓機能の向上などのさまざまな効果が示されています。
参考:「多忙な現代人にぴったり!?北欧発スウェディッシュマッサージとは」https://mitsuraku.jp/kiji/swedish-massage