2023年度
エルゴード理論研究集会
趣旨:
統計力学の基礎に関するボルツマンの仮説に起源を持つエルゴード理論は幾何学、数論、確率論、偏微分方程式論などの数学の様々な分野と力強く相互作用しながら発展を続けている、まさに「数学の交差点」である。本研究集会は「エルゴード理論と力学系」をキーワードに据え、主として国内からの活発な研究者達が一堂に会する創造的な環境を広島大学において提供する。今後数十年にわたる発展の基礎となるような先駆的な成果の創出を目標にしつつ、4日間にわたり研究交流を行う。同時に次世代の若手研究者も巻き込みながら裾野を広げ、我が国のエルゴード理論・力学系研究のレベルを押し上げることを目指す。
参加登録:
こちらからご登録ください．（締切日：2023年11月30日）
＊講演申し込みをいただいた方は上の参加登録は不要です。
＊旅費支援を希望する方は2023年11月5日を締切とします。
講演申込:
こちらからご登録ください．（締切日：2023年11月5日）
日時:
2023年12月6日(水) 14:20 〜 12月9日(土) 18:00
会場：
広島大学 東広島キャンパス 工学部A3棟 8階 A3-824講義室
＊アクセス方法についてはこちらをご参照ください．
＊会場のA3棟には「大学会館前」バス停が便利です。
食事処：
学内に複数の食堂およびレストランがあります。こちらをご参照ください。
情報交換会：
12月8日(金) 19:00から情報交換会を予定しています。（会場：仏蘭西屋, 費用：5,000円程度(予定), 学割あり）
＊席に限りがありますので、参加を希望する方は必ずお申し込みください。申し込みは参加登録または講演登録から。
＊定員に達した場合時点で申し込みを締め切らせていただきます。
開催形式:
ハイブリッド
プログラム：
12月6日（水）
14:20 - 14:30 Opening
14:30 - 15:20 中村 文彦 Fumihiko Nakamura （北見工業大学）
Constrictivities for Markov operator and finitude of physical measures
15:30 - 16:20 山本 謙一郎 Kenichiro Yamamoto （長岡技術科学大学）
On large deviations and two conjectures for piecewise monotonic interval maps
16:30 - 17:20 Juho Leppänen （東海大学）
Multivariate Berry-Esseen bounds for piecewise expanding quasi-static dynamical systems
12月7日（木）
10:10 - 11:00 世良 透 Toru Sera （大阪大学）
間欠力学系の逆正弦法則に関連する大偏差評価
11:10 - 12:00 鷹野 岳 Gaku Takano （京都大学）
無限過去を持つ作用発展に対する情報系の分解
13:30 - 14:20 中島 由人 Yuto Nakajima （慶應義塾大学）
Generalized invariant measures for Non-autonomous Conformal Iterated Function Systems
14:30 - 15:20 大久保 健一 Kenichi Okubo （山口東京理科大学）
時間反転対称性をもつシンプレクティック写像における混合性とequilibrium stateの唯一性
15:30 - 16:20 松田 凌 Ryo Matsuda （京都大学）
無限生成Fuchs群の新しい退化
16:30 - 17:20 中野 雄史 Yushi Nakano （東海大学）
Toward a study of metastability in dynamical systems theory
[ショートコミュニケーション]
17:30 - 17:45 Ziyu Liu （名古屋大学）
Half convergence of dimension spectra of quotients of Birkhoff sums
17:45 - 18:00 有馬 佑哉 Yuya Arima （名古屋大学）
Analyticity of cusp-winding spectrum for the geodesic flow on hyperbolic surfaces
12月8日（金）
10:10 - 11:00 鈴木 新太郎 Shintaro Suzuki （東京学芸大学）
Topological entropy of digit frequency sets for beta expansions
11:10 - 12:00 本永 翔也 Shoya Motonaga （立命館大学）
エルゴード理論における最適化問題の双対原理と熱力学形式
13:30 - 14:20 井上 友喜 Tomoki Inoue （愛媛大学）
Comparison theorems for invariant measures of position dependent random maps
14:30 - 15:20 平山 至大 Michihiro Hirayama （筑波大学）
Kakutani's example revisited
15:30 - 16:20 田中 晴喜 Haruyoshi Tanaka （鳴門教育大学）
Higher-order asymptotic behaviours of pressure functionals and statistical representations of the coefficients
[ショートコミュニケーション]
16:30 - 16:45 平野 純 Jun Hirano （東海大学）
力学系の複合Poisson過程の解析とその保険数理への応用
16:45 - 17:00 山本 航大 Kodai Yamamoto （九州大学）
Observable Lyapunov irregular sets for planar piecewise expanding maps
12月9日（土）
10:10 - 11:00 中野 雄史 Yushi Nakano （東海大学）
Robustness of observable irregular behavior for non-amenable group actions and codimesion-one foliations in 3-manifolds
11:10 - 12:00 豊川 永喜 Hisayoshi Toyokawa （北見工業大学）
Ergodic σ-finite invariant measures for random maps with uniformly contractive part
12:10 - 13:00 高橋 博樹 Hiroki Takahasi （慶應義塾大学）
Exponential mixing for heterochaos baker maps and the Dyck system
14:30 - 18:00 Open Discussion
世話人:
高橋 博樹(慶應義塾大学) hiroki@math.keio.ac.jp
鄭 容武(広島大学) chung@amath.hiroshima-u.ac.jp
中村 文彦(北見工業大学) nfumihiko@mail.kitami-it.ac.jp (世話人代表)
Johannes Jaerisch(名古屋大学) jaerisch@math.nagoya-u.ac.jp
支援:
科学研究費基盤研究 (B) 「アノソフ流の指数混合性と量子カオスの諸問題」(研究代表者:辻井正人，課題番号:21H00994)
科学研究費基盤研究 (B) 「ランダムな実および複素力学系、正則写像半群とフラクタル幾何学の研究」(研究代表者:角大輝，課題番号:19H01790)
科学研究費基盤研究 (B) 「大偏差原理に基づくカオス力学系の構造解析」(研究代表者:高橋博樹，課題番号:20H01811)
科学研究費基盤研究 (C) 「力学系の大偏差原理と相転移現象の研究」(研究代表者:鄭容武，課題番号:20K03631)
これまでの研究集会:
2022年度エルゴード理論研究集会（於：北見工業大学(オンライン併用)，11月24-26日）
2021年度エルゴード理論研究集会（オンライン，11月17-20日）
2020年度エルゴード理論研究集会（新型コロナ感染症の流行のため開催されず）
2019年度エルゴード理論研究集会（於：まちなかキャンパス長岡，11月20-23日）
2018年度エルゴード理論研究集会（於：大阪大学，11月21-24日）
2017年度エルゴード理論研究集会（於：広島大学，11月22-25日）