LAROUX
神が生きろと言ってんだ
自分を愛して何が悪い?
名前
LAROUX(ラロックス)
イメージCV
木村良平。体格のわりに高め。地獄楽の弔兵衛っぽい。
性別
男性型に見えるが両性型
年齢
外見は18~20歳
口調
非常に暴力的。呼吸のように罵詈雑言を吐き、ことあるごとに舌打ちをする。
人称
俺/お前・あんた/名前
好きなもの
高い所、外界のよく晴れた荒野。
嫌いなもの
鶏肉、カスケード、羽根が汚れる任務(洗うのが大変)。
容姿
特徴
190cm-110kg
長身で筋肉質。逆三角形の上半身に長い手足。ヒトの比率よりかなり長く、腕は翼に適している。指は恐竜のような鱗に覆われた質感。コバルトの肌にペイルブルーの癖毛。額が広く体格の割に童顔。イエローの目は2対あり眼光鋭い。血と粘膜部分が黒い。
ファッション
白迷彩の野戦服にアーマーを重ねている。半透明の黒のバイザーを着けていることが多い。舌に3つ、唇の左に3つピアスがある。ピアスの数は増え続けている。
本来は露出の多い服を好む。本人は全裸でも当然美しいと思っているので全く構わないが、お前は無性別じゃないから一応着ておけとアンティニーに言われて着ている。なんでも似合うと思っているが、青い肌に白い服・蛍光色の差し色を合わせるのが好み。
テーマ
始祖鳥、ペイルブルー、猛禽の目のイエロー
経歴
インフレイムに加わる前のラロックスは、セクサロイドとしてヒトに使われていた。
戦前はあまりに人間らしいとヒューマノイドすら虐げることができなくなり、衰退しかかっていたセクサロイド業界は新たなシリーズを考案した。それは快楽を人間に与えられる形状でありながら「どんな暴力をふるっても許される」ような、明らかに人ではないと一目でわかる「尖った耳」「尾」「コバルト色の肌」といった特徴を持つものだった。銀皮病患者や動物愛護団体に訴えられてシリーズは廃盤になったが、終戦から数十年後のスラムでセクサロイドのデッドストックを使った娼館を経営する者が現れる。ラロックスはそのデッドストックの中の一体だった。
ラロックスは14~15才の華奢な両性モデルで、一般的な会話ならできる原始的な人工知能と記憶領域、さらに痛覚や擬似快楽中枢を有していた。スラムの中流階級をメインにサービスとは名ばかりの暴力行為を日々受けており、あるとき人工知能の"奇跡的な"不具合により客を刺殺してしまう。ラロックスはオーナーに全身を痛め付けられたのち廃棄処分された。
外界付近に廃棄されるゴミの山で偶然ラクーンドッグと出会い、拾われて修理を施される。誰かに捨てられることに恐怖を覚えていたラロックスは、「好きにしろ」と言ったラクーンドッグに対して「もう捨てられたくない」と訴えた。ラクーンドッグはラロックスをインフレイムに迎え入れ、その際にコールドハートelseを登載。セクサロイド時代の記憶領域が癒着していて切り離せなかったため、当時の記憶が今でも鮮明に残っているという。
「美しさと性的特徴だけが存在意義」という価値観に染まったラロックス本人の希望により、セクサロイド時代のフェイスパーツや肌の色、疑似性器は維持されている。ラクーンドッグが彼を拾った時点で顔の形はほぼ失われていたが、ラクーンドッグはラロックスの記憶データを頼りに壊れた顔をきわめて丁寧に修理した。この経緯により、ラロックスは顔回りだけやや幼さが残っている。
性格
心の底から純粋にナルシシスト 。自分が大好きで、自分より美しいものは存在しないと思っている。周りに対しては見下すような横柄な態度を取る。短気で感情の起伏が激しく、時折ヒステリックな一面も見せる。
ラクーンドッグの指令で言われたことは熟すものの、自主的にそれ以上のことはしない。やや怠惰。実はアンティニーに次ぐ常識的なツッコミ枠。前述の経歴の影響で、自分が道具として消費されることに疑問や抵抗がない。
能力
疑似反重力ユニット
WW3中に開発された反重力ユニットを心臓部分に持つ。任意の物体を圧縮・爆破して破壊することが可能。通常攻撃の有効範囲はラロックスを中心に半径約20mで、離れると極端に威力が落ちる。
これは飛行にも用いる。反重力ユニットで浮遊し、腕の表面に貼り付くように格納された羽根を広げ、この翼で推進力を得る。巡航速度は速いが、旋回等の機動力はそれほど高くない。
戦闘スタイル
空中戦と中距離戦を得意とする。突出した格闘性能ではないものの、高い動体視力を持つため敵のモーションを予測回避する。一対一の格闘戦で攻撃を命中させるのは困難。エニグラドール双子のように、同時に複数方向からの攻撃であれば効果がある。
その他
ラクーンドッグについて
「価値を定義してくれ」
大半が実質無性別のヒューマノイドにしては珍しく、疑似性器を持つ両性具有モデル。セクサロイド時代の名前はリリス。ラクーンドッグに保護された直後は「本当に性行為が目的ではないのか?」と何度も聞いたが、ラクーンドッグはそのたびに「いや、違う」とだけ答えた。ラロックスは今でもなぜ自分が拾われたのか分からずにいる。
最後の客によってグチャグチャにされた形をラクーンドッグが整えたから…という理由で、彼女を神として崇拝している(粘土を捏ねて人間を作る神のようなイメージ)。「神の視野から外れたら自分の形がなくなる」という恐怖のようなものも持っていて、ごくまれに行う自傷行為は「形がまだあることを確認している」という側面もある。この辺りの行動原理はカスケードに少し似ている。
通常は自己肯定感の塊のような性格で、どんなに傷つき汚れた状況でも自分は「神が目を付けて拾い上げ整えた物なのだから当然美しい」と思っている。しかしラクーンドッグ(=神)に自身の価値判断を丸投げしているため、ラクーンドッグに死ねと言われたら何のためらいもなく死ぬような「それが神の指示なら、当然死ぬことが美しいはず」という狂気がある。
カスケードが狂っていて、しかしまだラクーンドッグへの愛情のかけらをかすかに覚えているのだと察している。カスケードがヘラヘラ笑って壊れた本心を隠すことはラクーンドッグへの嘘であり、故にラロックスはカスケードを嫌っている。しかし笑顔でいることが彼の最後の矜持であることも理解しており、彼が真に弱みをさらけ出す時、ラロックスはわりと素直に受け入れている。それはそれとして、同じ任務に駆り出されがちな現状は気に食わない。なんで俺が……?
名前の由来
マルウェアの名前より。あなたのExcelファイルに潜むマクロ爆弾。実は「赤」を意味する。
睡眠について
夜型でも昼型でもない。眠くなったら眠る。他人に目覚めさせられると非常に機嫌が悪く、スケジュール通りに動かすのは困難。面倒臭いので叩き起こす役目を誰もやろうとせず、結局カスケードが起こして流血沙汰になりがち。ラクーンドッグに言われても起きない時は起きない。
食べ物の好みについて
鶏肉が嫌い。鳥である俺がこんなに美しいのに、鶏が美しくないわけあるか?多少美しいんじゃねえか?と思って食べる気をなくした。野ウサギや野犬を突然捕まえて生で食うことはある。適当な人間を刻んで食ってみたいと考えているが、ラクーンドッグの許可が出るはずないので「あーあ…」と思っている。