ガンブラー(gumblar)

概要

■概要:

名前:GUMBLAR(ガンブラー)

イメージCV:玄田哲章

性別:男性獣人型

年齢:不明

口癖:言語は理解しているが喋らない(唸る、吼えることはある)

人称:私/あなた(文面のみ)

好きなもの:廃墟化したルネサンスセンターの展望台・ラブレター

嫌いなもの:なし


■外見:

700cm-約18t

獣人型の戦闘用アンドロイド

顔つきはクロサイなどに近く、皮膚の劣化により風貌は老いているが、青い眼は聡明

有蹄類に似た蹄と額の大角をもち、強靭な体をさらに頑丈な装甲で覆っている

スラム出現時は寒冷地迷彩のカバーで全身を隠すため、巨大な幽霊のように見える

両腕の装甲に祈りの言葉が刻まれている

 右「In the Name of the Father, and of the Son,」

 左「and of the Holy Ghost, Amen.」

モデル:エラスモテリウム

色:ダークブラウン


■経歴:

WW3以前に製造された土木工事・建築作業用の量産型アニマロイド。アルター・サイエンス・アンド・テクノロジー社製。

 戦時中は戦闘にも従事していたが、終戦と共に同型アニマロイドたちと共に大量廃棄された。

 同型機の死体の山の上で死を待っていた所をラクーンドッグに拾われ、コールドハートelseを搭載される。


■性格:

きわめて穏やかでとても愛情深く、やや博愛主義的

身内の人型メンバーに限らず、非人型インフレイムやスラムの住民にさえ分け隔てない慈愛を向ける

その反面、ラクーンドッグには絶対の忠誠を誓っており、指示された標的への攻撃は苛烈

情緒の喜怒哀楽はあるが、表面に出すことはめったにない

何物にも冷静かつ平等に接するが、ラブレターだけは若干(相当)甘やかしている様子


■特技:

ラブレターをあやすこと

 ラブレターは要求が多くわがままで、作ったラクーンドッグですら手を焼く存在だが、ガンブラーにはそこそこ懐いている。

大型インフレイムのメンテナンス(力仕事全般)


■能力:

両腕に掘削用の共振発生装置(ERG)が搭載されている。(Excavating Resonance Generator)

 拳・掌を圧着した対象の共振周波数を感知し、共振を起こして破壊する。コンクリートや金属など大抵のものは破砕できる。

 生身の動物や人間は自身の生体パーツと周波数が一致してしまい、標的を破砕する前に自傷する。

 ※対人規模の戦闘であれば、まずERGを使う必要がない。

 破砕対象の制約は、かつては統合制御ユニット(いわゆる脳幹)故障時の安全装置でもあったらしい。

 共振を使う時は装甲が体から少し開いて浮き上がり、ガンブラー自身の体内に振動が籠るのを防いでいる。

パワー型モデルの例によって、5段階の出力リミッターを持っている。

 最大出力は作中で現存する二足歩行型ロボットの中では最強クラス。地面を陥没させる程度は楽々。


■戦闘スタイル:

武器らしい武器は持たず、シンプルな肉弾戦を好む。

 より攻撃特化のパイルを腕部に取り付けられるが、普段は掌型の汎用マニピュレータを使っている。

額の角は折りたたんであり、3倍ほどの長さに展開できる。


■おまけ:

老け顔。

 廃棄される前から過酷な環境で稼働しており、皮膚のメンテナンスを怠ったせいで組織が老化している。

戦う前には胸の前で拳を合わせて握る癖があり、これによって両腕にある祈りの言葉が完成する。

 この祈りの言葉のペイントは、かつて共に働いていた現場の労働者がスプレーで吹き付けたもの。

 戦闘機のノーズアートのように、美女やアニメのキャラクターを描かれた機体もあったらしい。

 ガンブラーは仲間とともに破棄されたものの、労働の現場では結構可愛がられ、大切にされていた様子。

 当時は貧しく、人間側も重機や大型アンドロイドをメンテナンスできなくなりがちで、どうしようもなく破棄されたことをガンブラー自身も理解している。

ガンブラーシリーズは愛されていたので、戦前は退役(破棄/解体)時に花束を送られたり(ちっちゃい退役パレードみたいな感じ)、運が良ければ町の警備のような軽作業に回されて長生きしたりしていた。ガンブラー個体の時代は物資があんまりないので、派手なことはできないし、同じ所に山積みにしておくしかなかったけど、ペンキやタール等で子供たちが絵を描いたり、草花を手向けられてはいたのかもしれない。

 彼は人間を憎んでいないし、どちらかといえばかなり人間好きな部類。

 しかし自己を真に「ただの道具」と認識しているため、常に「現在の使用者の指示に従う」という一貫性を持っている。

 仮にラクーンドッグが人を殺せと言えば愛しながら殺す。当然のように博愛と殺戮が共存できるタイプ。

体表の青いラインは発光する。これは夜間作業で各機の行動を把握しやすいように付けられたもの。

睡眠の話:昼型。野性生物のサイクルが体内時計に支配されるように、自動的かつ規則正しく眠る。稼働命令によっては、1週間近く不眠不休で活動することも可能。立ったままでも眠れるが、床で獣らしく体を丸めて眠ることもある。その際はちょっとした山のように見える。