2025/07/22
金銭トラブルと損害賠償
『エンタメ業界におけるハラスメント防止の会』(通称:EHP)の壽倉でございます。
前回のブログのラストで、損害賠償請求の通知が来たという話をしました。
今回のブログでは、その損害賠償の顛末について書いていきます。
私がPのもとを去って、数ヶ月が経過した時、Pの代理人弁護士から通知書が届きました。
それは、SNSやホームページに必要なIDやパスワードが共有されていないことで情報発信ができないことと、舞台公演直前に失踪したことで当日トラブル続きになったことに対して、損害賠償を考えているという内容でした。また、SNSやホームページに必要な情報を開示しないと、PCやスマホは返却できない、というのが相手方の言い分でした。
スマホ内にIDやパスワードの情報がメモしてあるため、スマホを返却したら即対応する旨をFAXで伝えました。
しかし、その後に届いた通知には、「事務所で対応をしてください」と書かれていました。
つまりPの言い分としては、「私の目の前で対応しろ」と言うことです。
一般企業でも、パワハラで退職した社員を、もう一度会社に来させて相手方と顔を合わせるようなことはしません。Pは、ある意味常識外れなところが多いと、改めて感じました。
正直、私が開設したSNSやホームページは、裏方の仕事を一手に引き受けてから作り直したものです。
以前は、また別のアカウントやホームページがあったようですが、私は一切引継ぎの情報を知らないので、新しく作り直したという経緯があります。こちらの言い分としては、「また新しく作り直せば良いだけの話じゃないか」と家族とも話していました。
しかし、それから数日後のこと。何と、既に新しくSNSアカウントを開設していたことに、私は気づいてしまいました。
弁護士から届いた2度目の通知には、『SNSやホームページの情報が共有されていないから春の舞台公演の準備ができない』という内容でした。一貫して、こちらは「新しくアカウントを作れば良い」と思っていました。
また、次回以降の舞台公演の準備ができないことに対しての損害賠償も考えていることも通知書に記載がありました。
SNSやホームページは新しく作り直せば良いということを返信しようとしていた矢先、私は知人のSNS投稿を見て仰天。
あれだけ私一人を悪者にして、次の舞台公演ができないことで損害賠償を考えていると勧告をしておきながら、何と次の舞台公演が既に決まっており、出演するという知人がSNSに告知画像をアップしていたのです。
私だけでなく、家族まで目が点になりました。
「舞台公演、できないんじゃなかったの?」
苛立ちを通り越して、思わず呆れていました。
私と家族は、相手方の代理人弁護士宛てに、以下の4つについて、再度通達を行いました。
・SNSやホームページを新しく作り直せば良いという提案
・舞台公演ができないと言っておきながら公演を実施していることは虚偽報告ではないかという指摘
・未払いとなっている経費等があるという報告
・PCとスマホの返却要望
この通達をしたのが、去年の4月上旬。1年と3ヶ月が経ちましたが、あれから、相手方からは何の音沙汰もありません。
反論の余地がないならば、素直にPCとスマホの返却に応じれば良いのに。
あれほど言いたい放題言って私を脅してきて、「弁護士挟んでいくらでも戦ってやるよ!」と豪語したのに、虚偽申告が公になったことで何も言い返せない状態に陥って、焦っているのでしょう。
未払いとなっている経費は、100万を超えています。またそれ以外に、ギャラも未払いですし、以前のブログにも書いた、Pに貸したお金だって当然まだ返済されていません。累計したら、それなりの金額になります。
1年近く前、これらの対応ができないのは他にも、経費や未払いの借金を返せる資本がないからとも思っていました。
ところが補助金事業として行った舞台公演では、補助金が支払われていることが分かりました。
補助金の中には、当然ギャラや立替経費も含まれています。なのにそれを支払わず、自らの懐に入れているということは、これは『横領』と言うのではないでしょうか。
私の予想しては、おそらくこれを指摘したところで「損害賠償の代わりだ」と、訳の分からない言い分を並べ立てる気がします。
それに、この1年近くの間に、既に2回舞台公演を行っています。
私への対応を何もしないのに、平然と舞台公演を主催していることに腹が立ちますし、2回も公演を行う金銭的余裕があるのならば、何故支払いに応じないのでしょうか。
このまま、無視を貫き通せば、逃げ切れると思っているのでしょうか。
NPD(自己愛性パーソナリティ障害)の人間は、決して自分の非を認めません。つまり、こちらがどう指摘しても、自分が悪いとは思っていません。
先日、たまたまローカル局のバラエティー番組に、このPが平然とした顔で出演しているのを偶然見てしまい、思わず万年筆をテレビ画面に投げつけたくなりました。もちろん、気持ちを必死で抑えましたが。
未だに解決の見込みがないこの事案。私のような経験をする人間が、業界内でこれ以上出ないことを願うばかりです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(文責:壽倉雅)