「昔はこうだった」「俺たちもこういう経験をしてきた」「そう受け取る方が悪い」……これらは全て、ハラスメントをする側の人間が自分を正当化させるために、言い訳がましく使う言葉です。特にエンタメ業界においては、特殊な世界ということもあるのかハラスメントが横行するのが当然で、それを「おかしい」と思わない風潮がありました。ハラスメントが原因で、せっかくの才能やスキルを発揮できないまま業界を去っていった方も数多く見受けられることでしょう。
私もかつては、ハラスメントと洗脳にとって精神崩壊が起き、自死直前まで追い詰められたことがありました。「なぜ私がこんな目に」「私が悪いのかもしれない」と自分自身を責めることもありましたが、今となっては責められるべきはハラスメントをした当事者だと考えています。私のような辛く苦しい思いをする人間をこれ以上出したくないというのが、団体立ち上げに込めた思いでもあります。
『ハラスメント』という一括りの言葉ではあるものの、ハラスメントは時として、人を死まで追い詰めるほどの恐ろしい凶器にもなります。『エンタメ業界だから』ではなく、『エンタメ業界だからこそ』の思考で、業界におけるハラスメントの撲滅を目指して、当団体はこれから活動を行ってまいります。
我々の活動を温かく見守っていただき、ご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
エンタメ業界におけるハラスメント防止の会
代表・壽倉 雅
代表・壽倉雅プロフィール
(すくら・みやび)
脚本家。1995年生まれ。
2014年3月高校卒業後、名古屋コミュニケーションアート専門学校総合デザイン科シナリオライター専攻に入学。在学中からライターとしてフリーペーパーの取材記事や連載小説の執筆、自主映画制作を行い、専門学校3年生時にYouTubeドラマで脚本家デビュー。
2017年3月専門学校卒業後、脚本家としての活動をスタートさせると同時に広告制作事務所を立ち上げる。地元のフリーペーパーのライターや編集長を務め、作文教室や専門学校での講師講演も多数。2023年までは、パフォーマンスグループのメンバーとして舞台やイベント公演にも出演の傍ら運営団体法人の広報会計担当常任理事兼事務局長を担当。