9回養成講座(知識講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第9回は、1210日(土)10時から札幌市の北海道自治労会館で開催します。対面受講のほか、オンライン(Zoomウェビナー形式)での受講も可能です。

9回講座は縄文文化の研究の現状をテーマとして、北海道大学大学院の考古学研究室で教鞭を執る講師お二人にお話しいただきます。

会場 北海道自治労会館第1会議室

札幌市札幌市北区北6条西7丁目(JR札幌駅から徒歩8分) 詳しくは一般財団法人北海道自治労会館のサイトをご覧ください。

講義1 考古科学の進展と縄文文化研究の深まり

講師 國木田 大 くにきた だい   北海道大学大学院文学研究院准教授

大阪府門真市生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。東京大学総合研究博物館特任研究員、同大学大学院人文社会系研究科附属北海文化研究常呂実習施設助教、同研究科附属次世代人文学開発センター特任助教を経て2020年からから現職。主な研究分野は文化財科学、考古学。主な著作は、『土器のはじまり』(共著、同成社・2019年)、『農耕文化複合形成の考古学㊦-農耕がもたらしたもの-』(共著、雄山閣・2019年)など。

受講者の皆様へ 考古学には土器や石器などの遺物を発掘調査・研究する以外に、様々な自然科学分析法を使って、過去の文化や環境を研究する分野があります。縄文文化はどのくらいの期間存続し、またどのような食生活を送っていたのでしょうか。本講演では、年代測定や同位体分析などの自然科学分析を用いて解明された新たな研究成果について紹介するとともに、縄文世界遺産の価値を一緒に考えてみましょう。

講義2 北日本の縄文遺跡の特徴—他地域との比較

講師 小杉 康 こすぎ やすし   北海道大学大学院文学研究院教授

埼玉県生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員、明治大学助手、北海道大学助教授を経て北海道大学大学院文学研究院教授・北海道大学埋蔵文化財調査センター長。日本考古学協会、日本文化財科学会、北海道考古学会に所属。主な研究分野は考古学、縄文文化研究、物質文化研究、民俗誌考古学。 主要な著作として『縄文のマツリと暮らし』(単著、岩波書店・2003年)、『縄文時代の考古学』全12巻(共編著、同成社・2007∼2010年)、『はじめて学ぶ考古学』(共編著、有斐閣・2011年)などがある。

受講者の皆様へ 日本列島で展開した人類文化のなかでも、縄文文化は特に斉一性が強い点に一つの特徴があります。しかし、例えば北海道島で展開した縄文文化と九州島のそれとでは、それぞれの異なった特徴が際立っているのも事実です。同じであるようで違っている、違っているようで同じでもある、特に本州の中部・関東・東北地方南部と東北北部・北海道との縄文文化を比較しながら、この謎に迫ってみましょう。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員:対面30名、オンライン50名)。主催者から受講に際しての注意事項等をお知らせする都合上、なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 日程は10:00 開講/10:05~12:00 講義1(質疑応答含む)/12:00~13:00 昼休み/13:00~15:00 講義2(質疑応答含む)/15:05 閉講 となります。

◆ 講義1・2のうち一方のみの受講も可能で、受講実績は0.5回と計算されます。ただし、受講料は1回分をいただきます。

◆ 講座の終了後、翌1211日(日)までの期間に限り、オンデマンドウェビナーとしてオンライン受講者の都合の良い時間に受講することができ、開催時間中の受講と同じく受講実績として認められます。

◆ 対面受講の方は当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。オンライン受講の方は終了後に提出いただく確認シートにより受講を確認したうえ、今年度講座の終了後に受講回数に応じた受講料請求書をお送りしますので、主催者の銀行口座にお払い込みください。

◆ 講座会場までのアクセスは、北海道自治労会館公式サイトの「アクセス・お問い合わせ」のページをご参照ください。