8回養成講座(体験講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第8回は、12月1日()10時から江別市北海道立埋蔵文化財センターで開催します。縄文遺跡をはじめ、道内各地のさまざまな埋蔵文化財を発掘調査し、その成果を社会に還元する仕事の実際を学びます。

開催施設 北海道立埋蔵文化財センター

道内各地で発見される貴重な埋蔵文化財の保護、保存・活用を図るため、埋蔵文化財の調査研究、収蔵保管と展示公開、さらに文化財保護思想の普及啓発を図る総合的な機能を有する道立施設として、1999年に野幌森林公園の一角にこの埋蔵文化財センターが設置されました。

設置以来、この施設の管理運営は公益財団法人北海道埋蔵文化財センターが行っています。この法人は1979年に設置され、道内各地で規模の大きな発掘調査を実施してきました。その経験と成果を生かし、北海道の埋蔵文化財を教育や文化振興に役立てる仕事に取り組んでいます。

写真は無料の体験学習コーナー『縄文工房』の模様

道立埋蔵文化財センターホームページ(公益財団法人北海道埋蔵文化財センターのサイト内のページです)

実技指導1 北海道の埋蔵文化財の調査成果

実技指導者 長沼 孝 がぬま たかし   公益財団法人北海道埋蔵文化財センター理事長

札幌市生まれ。静岡大学人文学部日本史学科卒業。北海道教育委員会、財団法人北海道埋蔵文化財センターに勤務し、道内の埋蔵文化財保護行政・発掘調査に従事。函館市石川1・桔梗2、今金町ピリカ、千歳市ママチ、遠軽町白滝遺跡群など、旧石器・縄文時代遺跡の発掘調査を数多く担当。縄文遺跡群の世界文化遺産登録推進にも取組の最初の段階から関わる。文化財・博物館課長を最後に北海道教育委員会を定年退職後、公益財団法人北海道埋蔵文化財センターに勤務、2019年より現職。

主な研究分野である北海道の旧石器文化の大規模黒曜石原産地遺跡(白滝遺跡群)・装飾品や顔料、縄文文化の土偶などに関する論文のほか、北海道の旧石器・縄文時代に関する概説書『新版 北海道の歴史 上』(2011年、北海道新聞、共著)などを執筆。

受講者の皆様へ 考古学は、警察の鑑識のような学問です。発掘調査での土器や石器の出土状況は「状況証拠」、土器や石器は「物的証拠」、そして、それらを総合して歴史を考えます。そんな視点で、北海道での発掘調査成果を紹介します。私は、考古学や文化財などを学ぶためには現地に行き遺跡や遺物を直接みて、感じ考えること、つまり現地・現物主義が大事だと考えています。受講者の方々が、是非、遺跡に行きたい、遺物を見てみたい、と思うようなお話ができれば、と考えています

実技指導2 埋蔵文化財の活用の実際

実技指導者 倉橋直孝 くらはし なおたか  公益財団法人北海道埋蔵文化財センター第1調査部普及活用課長

北海道下川町生まれ。北海道大学文学部史学科卒業(日本史学専攻)。1991年財団法人北海道埋蔵文化財センター職員となり、2001年から同普及活用課。以後20年以上にわたり道立埋蔵文化財センターの運営業務を担当する。2019年から現職。主な研究分野は遺跡の立地、古環境・古植生・食性、古代・中世の流通・交易・交流。業務上のテーマとして埋蔵文化財・文化財を活用した生涯学習・社会教育に取り組む。

受講者の皆様へ 国や道の公共事業にかかわる発掘調査を行う公益財団法人のセンターと道立センターの指定管理者としてのセンター。2枚の看板を生かした道立センター事業の特色を施設見学により理解を深めてもらいます。 特に、団体対応などで道立センターの最大の特徴である土器や石器、装飾品など、実物資料のハンズオンと実物資料に基づく無料の体験学習、『縄文工房』についても、詳細に説明し、その 重要性を実感してもらいます。

実習 北海道の埋蔵文化財についての質問に答える

道立埋蔵文化財センターの展示室を会場に、道内の埋蔵文化財を紹介した展示の内容を来訪者に解説する状況を想定してガイド実習を行います。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員先着30名)。なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 当日の日程の詳細、参加に際しての注意事項などは開催の概ね1週間前に受講申込者にご案内します。

◆ 当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。

◆ 会場までのアクセスは、公益財団法人北海道埋蔵文化財センター公式サイトの交通アクセス」のページをご参照ください。