2回養成講座(現地講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第2回は、10月8日(土)10時から伊達市のだてカルチャーセンターほかで開催します。

開催施設 史跡北黄金貝塚公園(実技指導2会場)

この公園は伊達市が史跡北黄金貝塚の公開と活用を進めるために整備し、1998年に開園しました。縄文前期の2箇所の貝塚、中期の3棟の竪穴住居、前期~中期の水場(左写真)を見学する施設が現地に整備されているほか、来訪者が遺跡の内容を学ぶ展示・体験学習施設「北黄金貝塚情報センター」があります。

開園当初から来訪者へのガイド業務や植樹など遺跡の環境整備の中核的な役割を伊達市民のボランティアが担っており、住民の参画する縄文遺跡の保存活用を成功させた先行的な事例としても全国に知られています。

史跡北黄金貝塚公園   史跡北黄金貝塚公園の施設見学

実技指導1 史跡北黄金貝塚の保存と活用(会場:だて歴史の杜カルチャーセンター)

実技指導2 北黄金貝塚ガイド業務の実際(会場:史跡北黄金貝塚公園)

実技指導者 永谷 幸人 がや ゆきひと   伊達市教育委員会生涯学習課主査

愛知県一宮市生まれ。東海大学大学院文学研究科史学専攻 博士課程後期単位取得退学。伊達市教育委員会(埋蔵文化財専門委員)、北海道教育庁生涯学習推進局文化財・博物館課(文化財保護主事)を経て2019年から現職。主な研究分野は貝塚、縄文、アイヌ文化、災害考古学。北海道考古学会地域委員、洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会教育普及委員会委員などを務める。主な著書に『KITAKOGANE』(伊達市噴火湾文化研究所、2013年)『北海道噴火湾沿岸の縄文文化の基礎的研究』(同研究所、2018年)、『北海道の防災考古学-遺跡の発掘から見えてくる天災-』(「北海道の防災考古学」編集委員会、2020年)、『胆振学入門』(2021年)、『世界遺産になった!縄文遺跡』(同成社、2021年。以上いずれも共著)などがある。

受講者の皆様へ 世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である史跡北黄金貝塚は、北海道内最大級の貝塚を伴う縄文時代前期の集落遺跡です。本遺跡は、当時の人々の暮らしや精神文化を現代に伝える貴重な文化遺産です。本講座では、遺跡の内容を学ぶとともに、実際のガイドの事例を紹介しながら、その価値をどのように来訪者に伝えていけばよいのかを受講者の皆様と一緒に考えてみたいと思います。

実習 黄金貝塚についての質問に答える

北黄金貝塚のガイド業務を行うボランティア団体「オコンシベの会」で使用されているガイド教本を当日お配りし、そこに示された例題(問答集)を参考に、北黄金貝塚や内浦湾の縄文遺跡に関する来訪者からの質問に答える実習を行います。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員先着30名)。主催者から受講に際しての注意事項等をお知らせする都合上、なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。

◆ 講座には屋外での見学を含み、舗装のない場所が大半のため、当日の天候に応じて上着や雨具を用意し、歩きやすい履物でご参加ください。

◆ 実技指導1の会場までのアクセスは、だて歴史の杜カルチャーセンター公式サイトのアクセス」のページをご参照ください。

◆ 実技指導1の会場から実技指導2の会場までの往復は主催者の借上げバスに御乗車いただきます。車中では永谷主査から移動経路沿いの主要な遺跡などについて解説していただきます。自家用車で移動することはできませんのでご注意ください。