5回養成講座(知識講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第5回は、11月12日(土)10時から札幌市の北海道自治労会館で開催します。対面受講のほか、オンライン(Zoomウェビナー形式)での受講も可能です。

今回は北海道の縄文遺跡から少し離れたところに視座を置き、世界遺産縄文遺跡群の最南の構成資産である岩手県一戸町の御所野(ごしょの)遺跡での保存と活用の取組について、また北海道という土地を語るうえで避けて通れないアイヌ民族の歴史の問題について、お二人の講師にお話しいただきます。

会場 北海道自治労会館第1会議室

札幌市北区北6条西7丁目(JR札幌駅から徒歩8分) 詳しくは一般財団法人北海道自治労会館のサイトをご覧ください。

講義1 史跡御所野遺跡の保存と活用について

講師 菅野 紀子 かんの のりこ   一戸町教育委員会世界遺産課文化財係長

岩手県紫波町出身。國學院大學大学院文学研究科博士課程前期修了。(公財)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター(期限付調査員)を経て、2009年より一戸町教育委員会に勤務。御所野遺跡の盛土遺構の内容確認調査や、御所野縄文博物館の学芸業務や教育普及活動などに従事。2022年4月より現職。

受講者の皆様へ 御所野遺跡は、発掘調査成果や実験結果などに基づき、土屋根の竪穴建物が復元され、遺跡の周囲にはクリやクルミ、トチノキなど落葉広葉樹が広がるなど、縄文時代の集落の様子を体感し、人々の生活の知恵や工夫を学ぶことができる遺跡です。御所野遺跡におけるボランティアガイドのみなさんや地域のみなさんの様々な活動についてご紹介しながら、縄文遺跡群の魅力や価値を伝える活動について、皆さまと一緒に考える時間にできればと思います。

講義2 アイヌの立場から見た北海道史

講師 小川 正人 おがわ まさひと   北海道博物館学芸副館長

京都府生まれ。北海道大学教育学部、同大学院教育学研究科博士後期課程修了。教育史を専攻し、近代のアイヌ教育史を学ぶ。1994年に北海道職員となり北海道立アイヌ民族文化研究センター研究職員。2015年に北海道博物館の発足に伴い同館職員となる。現在、北海道博物館学芸副館長兼アイヌ民族文化研究センター長。博物館では主にアイヌ民族の近現代史を担当。

受講者の皆様へ 北海道・北東北の縄文文化の担い手は、現在のアイヌ民族につながる人びとでもあります。縄文文化への関心とその理解は、アイヌ民族の歴史と文化の理解にもつながる大事なテーマです。私自身は縄文文化やその時代を専門とする者ではありませんが、アイヌ民族の歴史と文化を学び、伝える仕事に携わってきた立場から、このテーマについてお話したいと思っています。 

講座の実施に当たり、予め、日ごろガイドに当たられている方々、これからさらに学んでいこうとされる方々から、これまでに受けた質問やご自身の関心、疑問などを、お知らせいただければ有り難く思います。ぜひよろしくお願いたします。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員:対面30名、オンライン50名)。主催者から受講に際しての注意事項等をお知らせする都合上、なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 日程は10:00 開講/10:05~12:00 講義1(質疑応答含む)/12:00~13:00 昼休み/13:00~15:00 講義2(質疑応答含む)/15:05 閉講 となります。

◆ 講義1・2のうち一方のみの受講も可能で、受講実績は0.5回と計算されます。ただし、受講料は1回分をいただきます。

◆ 講座の終了後、翌11月13日(日)までの期間に限り、オンデマンドウェビナーとしてオンライン受講者の都合の良い時間に受講することができ、開催時間中の受講と同じく受講実績として認められます。

◆ 対面受講の方は当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。オンライン受講の方は終了後に提出いただく確認シートにより受講を確認したうえ、今年度講座の終了後に受講回数に応じた受講料請求書をお送りしますので、主催者の銀行口座にお払い込みください。

◆ 講座会場までのアクセスは、北海道自治労会館公式サイトの「アクセス・お問い合わせ」のページをご参照ください。