10回養成講座(知識講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第9回は、1月14日(土)10時から札幌市の北海道自治労会館で開催します。対面受講のほか、オンライン(Zoomウェビナー形式)での受講も可能です。

今年度の最終回となる10回講座は、青森県・北海道の組織の中の縄文遺跡群の保存活用を担当する部局で仕事をされている講師お二人にお話しいただきます。

会場 北海道自治労会館第1会議室

札幌市札幌市北区北6条西7丁目(JR札幌駅から徒歩8分) 詳しくは一般財団法人北海道自治労会館のサイトをご覧ください。

講義1 特別史跡三内丸山遺跡と青森県内の縄文遺跡

講師 中澤 寛将 なかさわ ひろまさ   三内丸山遺跡センター世界文化遺産課 文化財保護主査

青森県生まれ。中央大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程修了。青森県教育庁文化財保護課、岩手県教育委員会生涯学習文化課、青森県埋蔵文化財調査センター、青森県企画政策部世界文化遺産登録推進室を経て2022年4月から現職。主な研究分野は北東アジア考古学、業務上のテーマは北海道・北東北の縄文遺跡群の保存・活用。主要な著作として『北東アジア中世考古学の研究』(単著、2012年)、「北東アジアから見た縄文遺跡群」(『文化遺産の世界』40 2022年)、「北海道・北東北の縄文遺跡群の景観保全」(『考古学ジャーナル』756 2021年)などがある。

受講者の皆様へ 青森県内には、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する17遺跡の内、8つの遺跡があります。その中核となる特別史跡三内丸山遺跡と県内の縄文遺跡を取り上げ、世界遺産としての価値や位置づけ、最近の保存・活用の取組について紹介します。この講座を通じて、縄文遺跡群の顕著な普遍的価値と青森県内の縄文遺跡の特徴について理解を深め、今後のガイド活動に活かしていただければと思います。 

講義2 世界遺産としての縄文遺跡群の価値と位置づけ— 『北海道のガイド教本』を読む

講師 阿部 千春 あべ ちはる   北海道環境生活部文化局文化振興課縄文世界遺産推進室 特別研究員

北海道赤平市生まれ。立正大学文学部史学科(考古学専攻)卒業。(財)北海道埋蔵文化財センター、南茅部町教育委員会文化財調査室長、函館市教育委員会生涯学習部文化財課、函館市縄文文化交流センター館長等を経て2015年から現職。(一財)道南歴史文化振興財団アドバイザーを務める。専攻分野は縄文時代の考古学、日本考古学協会会員。主な著作に「アスファルトの供給」(『縄文時代の考古学6』同成社・2008年)、『津軽海峡圏の縄文文化』(共編:安田喜憲、雄山閣・2015年)などがある。

受講者の皆様へ なぜ「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたのか?その本当の意義を知る人はけして多くはありません。日本列島に広く分布する縄文遺跡の中でこの地域が選ばれた理由を学び、今後のガイドに活かして頂ければ幸いです。また、北海道における文化観光の重要性についても、皆様と一緒に考えてみたいと思っています。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員:対面30名、オンライン50名)。なお、今回の講座の講義2では『世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」北海道のガイド教本』(2022年 北海道環境生活部発行)を使用します。お申し込みいただいた方には個別にお送り(または対面受講の際にお渡し)します。

◆ 上記の教本送付ほか、受講に際しての注意事項等をお知らせする都合上、なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 日程は10:00 開講/10:05~12:00 講義1(質疑応答含む)/12:00~13:00 昼休み/13:00~15:00 講義2(質疑応答含む)/15:05 閉講 となります。

◆ 講義1・2のうち一方のみの受講も可能で、受講実績は0.5回と計算されます。ただし、受講料は1回分をいただきます。

◆ 講座の終了後、翌1月15日(日)までの期間に限り、オンデマンドウェビナーとしてオンライン受講者の都合の良い時間に受講することができ、開催時間中の受講と同じく受講実績として認められます。

◆ 対面受講の方は当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。オンライン受講の方は終了後に提出いただく確認シートにより受講を確認したうえ、今年度講座の終了後に受講回数に応じた受講料請求書をお送りしますので、主催者の銀行口座にお払い込みください。

◆ 講座会場までのアクセスは、北海道自治労会館公式サイトの「アクセス・お問い合わせ」のページをご参照ください。