第1回養成講座(体験講座)のご案内

2022年度縄文遺跡群ボランティアガイド養成講座第1回は、10月1日(土)10時から札幌市厚別区の野外博物館北海道開拓の村で開催します。

開催施設 野外博物館北海道開拓の村

北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を、54.2ヘクタールの敷地に移築復元・再現した野外博物館です。ここを訪れる人たちに開拓当時の生活を体感的に理解してもらうことと、文化の流れを示す建造物を保存し、後世に永く伝えることを目的に1983年4月に開村しました。

この施設では自ら北海道の歴史を学びながら来訪者に開拓当時の生活の有様を伝える200名近いボランティアが活動しており、その取組みは縄文遺跡群のガイドをめざす受講者にも貴重なロールモデルを提供するものと思います。

北海道開拓の村公式サイト

実技指導1 北海道史の解説と開拓の村ボランティアの仕事

実技指導者 中島宏一 なかじま こういち   野外博物館北海道開拓の村館長、一般財団法人北海道歴史文化財団業務執行理事事業本部長

東京都中央区生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業、北海道大学大学院教育学研究科修士課程修了。民間企業(東京)を経て、1992年財団法人北海道開拓の村(現、一般財団法人北海道歴史文化財団)入職。2016年より現職。主な研究・業務上の分野は歴史学(近代史)…交通史・移住史、教育学(社会教育)…生涯学習・高齢者学習・博物館ボランティア活動。日本ミュージアムマネージメント学会理事、北海道博物館協会理事、NPO法人風の村学舎理事、認定NPO法人クラーク博士別れの地・久蔵の里普及促進会顧問、札幌市青少年科学館運営協議会委員、札幌市豊平館運営協議会委員などを務める。主要な著作として『写真が語る 札幌市の100年』、『富山の置き薬』などがある。

受講者の皆様へ 自分たちが暮らす地域を知り、学び合うことで地域の歴史、現状を確認し、そこに生きる人々が地域づくりに取り組む活動が見えてきます。地域の多岐にわたる情報が蓄積され続けている博物館は、地域を学ぶ恰好の場所です。野外博物館北海道開拓の村で解説活動にあたるボランティアの姿を通して、地域における博物館の社会的な役割についてお話します。

実技指導2 開拓の村施設ガイド業務の実際

実技指導者 平井 郁 ひらい かおる  野外博物館北海道開拓の村学芸員、一般財団法人北海道歴史文化財団事業本部

札幌生まれ・札幌育ち。市内の短大を卒業後、北海道開拓の村に就職。開拓の村では、窓口業務を始め、馬車鉄道の車掌、体験学習棟の遊具づくり、遊びの指導など様々な業務の中で来場者との交流を経験し、このユニークな野外博物館の役割を体感、平成6年からは学芸員として勤務。開拓の村ボランティアの育成と活動の充実のために中心的な役割を果たしながら、(公財)北海道生涯学習協会の「かでる講座」はじめ道内各地での講演などを通じ、忘れられていくかつての北海道の生活の有様を振り返る取組みを続けている。

受講者の皆様へ 開拓の村ボランティアの活動は、令和2年以来、新型コロナウィルス感染症の流行のためかつてない長期間の休止を余儀なくされました。しかし現在も171名がボランティアとして登録し、令和4年度には3年ぶりに来場者に北海道の歴史を伝える活動を再開しました。経験の異なる方たちが、自らも日々学びながら生き生きと来場者と接する様子を間近にご覧いただきたいと思います。

実習 北海道史についての質問に答える

当日お配りする例題(問答集)を参考に、北海道の歴史に関する来訪者からの質問に答える実習を行います。

この講座の受講について

◆ 受講は事前の申込みが必要です(定員先着30名)。主催者から受講に際しての注意事項等をお知らせする都合上、なるべく開催の1週間前までにお申し込みください。

◆ 当日、受付に際して受講料500円を申し受けます。受講に伴う開拓の村への入場料は免除されます。

◆ 講座には屋外での見学を含み、舗装のない場所もありますので、当日の天候に応じて上着や雨具を用意し、歩きやすい履物でご参加ください。

◆ 会場までのアクセスは、開拓の村公式サイトの「ご利用案内」のページをご参照ください。