〆切:2026年11月15日
字数:約1100文字
謝礼:1,000円
採用:1作品以上
用途:公式YouTubeチャンネルでの公開
台本について
登場人物の一人称、性別や口調など、自由に改変をして頂いて構いません。
また、「こんな設定や台詞があったら面白いのでは」というアドリブも歓迎ですし、「ここは発音しにくいから、言い方や言葉を変えよう」というアレンジも大歓迎です。
『名前はね』
(タイトルを読み上げてください)
朗読 〇〇〇〇
(朗読をされる方のお名前を読み上げてください)
(本文)
小学生の頃、同じクラスに、あまり目立たない女の子がいた。
ある日の放課後、たまたま帰る方向が同じになって、なんとなく一緒に歩いていた。
話題がなくて困っていると、私は彼女のランドセルについている、小さなぬいぐるみに気がついた。
「そのランドセルのぬいぐるみ、かわいいね」
私が言うと、彼女は不思議そうな顔をした。
「ランドセルじゃないよ。ミミちゃんだよ」
「えっと……そのぬいぐるみが、ミミちゃんなんだね?」
「ううん、この子はチェルシー。ミミちゃんは、ランドセルの名前だよ」
「……えっ? ランドセルに、名前をつけてるの?」
「うん。だって、大切な友達だから」
少し変わった子だな、と思ったけれど、それ以上は気にしなかった。
その後、話の流れで、彼女の家に遊びに行くことになった。
お母さんは仕事で帰りが遅いらしい。
家の中は、きれいだった。
……というより、物が少なかった。
まるで、泥棒が全部持って行ってしまったみたいだった。
「私の部屋は、こっちだよ。さあ、どうぞ」
すると、今度は驚いた。
彼女の部屋は、ぬいぐるみやおもちゃでいっぱいだった。
「みんな、ただいま。今日はお友達を連れてきたよ」
「みんなって?」
「みんなは、みんなだよ。こっちがピピで、隣がノンちゃん。それから、アルルにトンタロウ」
そのほかのぬいぐるみの名前も、一つずつ教えてくれた。
よほど好きなんだな、と思った。
「じゃあ、飲み物、持ってくるね」
しばらくして、彼女は麦茶の入ったコップと、お菓子を乗せたお皿を持って戻ってきた。
「はい。クララだよ」
「クララ?」
「コップの名前。お皿はマリンで、スプーンはギンタ。よろしくね」
私は返事ができなかった。
なんだか落ち着かなくなって、部屋の本棚に目を向けた。
そこには、私も知っている漫画が並んでいた。
「あ、その漫画、私も好きなんだ! 『きらめきシュガーリップ』、『シュガリ』だよね?」
「ううん、違うよ。この子は、カーシャルターっていうの」
「カーシャ……えっ? そんなの、おかしいよ。シュガリはシュガリだよ。ちゃんとした漫画のタイトルがあるじゃん」
「カーシャルターは、カーシャルターだよ」
「じゃ、じゃあ、こっちの漫画は? 『日曜日は嘘つかない』だよね?」
「ううん、違うよ。その子は、ラララギルスフリーンっていうの」
「……ごめん。ちょっと具合が悪いから……今日は帰るね」
「そうなの? また遊びにきてね」
私は早足で玄関に向かう。
靴につま先を入れた、そのときだった。
「バイバイ、ファーファーちゃん」
私は、かがんだまま動きを止めた。
ゆっくり振り返る。
「……ファーファーちゃんって、何?」
「その靴の名前だよ」
「……いつ、つけたの?」
「今日の帰り道で」
「そんなの……勝手に、私の靴に……」
すると彼女は、何かを思い出したように「あ」と言った。
「あなたの名前はね」
「川瀬ともねだよ!」
「ううん、違うよ。あなたの名前はね――」
私は、玄関を飛び出していた。
走って、走って、一度も振り返らなかった。
翌日。
彼女は学校に来なかった。
先生の話では、家庭の事情で転校することになったらしい。
あの日のことは、誰にも話していない。
今でも、ときどき思う。
彼女は、私にどんな名前をつけようとしていたんだろう。
そして――
どうして私は、あのとき、あんなに怖かったんだろう。
(了)
主人公の台詞の動揺や、相手の子のキャラ解釈など、楽しみにしています。
(高橋)
① 台本を朗読して送付
台本を、ご自身の解釈で自由に表現してください。
録音した音声ファイル(mp3/WAV)を応募フォームよりお送りください。
※ BGMや効果音はつけないようにお願いいたします。
② 選考結果と謝礼
採用となった方にメールでご連絡いたします。
謝礼は、銀行振込またはPayPayでお支払いします。
銀行振込の場合、振込手数料はエコルーンが負担します。
表情や身振りを含めた朗読劇としての表現で応募したい方は、動画での応募も可能です。
衣装・背景・小道具などの使用に制限はありません。
作品に合わせて、自由な表現でご応募ください。
ご不明・ご不安な点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
いいえ。
エコルーンの公式台本では、ストーリーの本筋を損なわない範囲で、登場人物の一人称・性別・口調などを自由にアレンジしていただいて構いません。
台本の設定にとらわれすぎず、ご自身が表現したい人物像や声で演じてください。
いいえ。
複数の役が登場する作品については、おひとりで複数の役を演じ分けていただいても、複数の方で役を分担していただいても構いません。
なお、応募・出演する人数によって謝礼が増額されることはありません。
謝礼は、採用された作品・応募案件ごとに定められた金額となります。
はい、応募数に制限はありません。
同じ作品でも、異なる解釈や表現で何パターンでもご応募いただけます。
いいえ。2作以上を採用させて頂く場合があります。
その場合、それぞれに規定の謝礼をお支払いし、採用された音声を作品として公開させて頂きます。
はい、あります。
該当者なしとなった場合には、謝礼を前回の倍額にして再募集を行います。
謝礼の最終的な上限は10,000円となります。
いいえ。応募したこと自体は公開されません。
採用となった方のみ、あらためて公開するお名前をご確認の上で、発表させて頂きます。
お送りいただいた音声に、AI生成イラストなどを使用した動画を制作し、エコルーン公式YouTubeチャンネルにて公開をさせて頂きます。
公開イメージをご確認いただける動画を公開しておりますので、参考にしてください。
いいえ、原則としてありません。
お送りいただいた音声を、作品制作に使用させて頂きます。
いいえ、有利・不利が生じることはありません。
それぞれ別の表現方法として扱い、採用を検討いたします。
はい、公開して頂いていて構いません。
ただし、商用利用を行う場合には、エコルーンに事前にご相談ください。
ご応募お待ちしております!