対話システムライブコンペティションとは,オーディエンスの前で実際に対話システムを動作させ,評価を行うイベントです.
対話システムのコンペティションはさまざま開かれていますが,その多くは固定の対話コーパスに対してアルゴリズムを競う形式であるために,対話のライブ要素があまり検討されてこなかったという問題点もありました.そこで,2018年から,よりライブ性の高いイベントを行うことにより,対話システムにおけるよりリアルな難しさや面白さをオーディエンス全員で共有できるようなイベントを始めました.それが「対話システムライブコンペティション(ライブコンペ)」です.
これまでに7回実施してきており,いずれも好評を博してきました.今回は8回目の開催となります.
今回のコンペティションは,対話システム研究を取り巻く環境の変化を踏まえ,言語的な応答生成にとどまらない,身体性を伴う対話へと対象を広げます.これまでのライブコンペでは,人らしい自然な対話や,課題達成に資する高度な対話能力を主題としてきました.近年,対話システムには,画面や音声の中で応答するだけでなく,実世界で人と向き合い,状況に応じて振る舞うことが求められつつあります.
こうした動向を踏まえ,今年度はヒューマノイドロボットを対話の媒体として導入し,ことばと身体動作が結びついた対話の可能性に挑戦します.
過去のライブコンペの模様については,過去のイベントサイト(このページの下部にリンク一覧があります)をご覧ください.
本コンペでは,参加者は対話システムの開発を行い,その出来栄えを競い合います.本コンペは,予選と本選(ライブイベント)から構成されます.
予選では,オーガナイザ側が準備する作業者が,参加者の開発したシステムと対話して評価を行います.変更の可能性がありますが,シミュレーション環境上での評価を予定しています.
本選(ライブイベント)では,予選で好成績を収めたシステムとオーガナイザ側が指定する対話者が,実際のヒューマノイドロボットと対話し,その様子をオーディエンス全員で鑑賞・評価します.
今年度は,ヒューマノイドロボット上でマルチモーダル対話システムを動作させることで,場面や状況に応じた,より身体性を伴う自然な対話の実現を目指します.詳細については ルール(後日公開)のページをご覧ください.
システムの評価はオーガナイザ側で実施しますので,本コンペはシステムのアピールの場としてだけでなく,自システムの評価や,他の参加システムとの比較を通じた位置づけの把握の機会としても活用いただけます.なお,組織名の公表は予選を勝ち抜いたチームに限るため,企業の方にも安心してご参加いただけます.
現時点でスケジュールは以下を予定しています.変更となる場合もございますので,最新情報は適宜ホームページを確認ください.
2026/04/28(火) キックオフ
2026/08/07(金) エントリ締切
2026/09/11(金) システム開発締切
2026/09/12(土) 予選開始
2026/10/09(金) 予選結果通知
2026/10〜11 発表申込/予稿提出 締切(締切日は第17回対話システムシンポジウムに準じる予定)
2026/11/24(火) ライブイベント(第17回対話システムシンポジウム内のイベントとして実施)
岩田伸治(サイバーエージェント)
宇佐美まゆみ(東京外大)
郭傲(名大)
菊池浩史(早稲田大)
栗田修平(NII)
児玉貴志(NII)
斉志揚(東大)
佐々木裕多(東京科学大)
佐藤志貴(サイバーエージェント/東北大)
高橋哲朗(鹿児島大)
西川寛之(明海大)
東中竜一郎(名大)
邊土名朝飛(サイバーエージェント)
牧野遼作(武蔵大学)
森大河(京大)
守屋彰二(東北大)
楊潔(東京通信大)
劉超然(NII)
東中竜一郎, 船越孝太郎, 稲葉通将, 角森唯子, 高橋哲朗, 赤間怜奈, 宇佐美まゆみ, 川端良子, 水上雅博. (2020). 対話システムライブコンペティションから何が得られたか. 人工知能, 35(3), pp. 333-343.
東中竜一郎, 船越孝太郎, 稲葉通将, 角森唯子, 高橋哲朗, 赤間怜奈. (2018). 対話システムライブコンペティション. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 84, pp. 106-111.
東中竜一郎, 船越孝太郎, 稲葉通将, 角森唯子, 高橋哲朗, 赤間怜奈, 宇佐美まゆみ, 川端良子, 水上雅博. (2019). 対話システムライブコンペティション2. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 87, pp. 42-49.
東中竜一郎, 船越孝太郎, 高橋哲朗, 稲葉通将, 角森唯子, 赤間怜奈, 宇佐美まゆみ, 川端良子, 水上雅博, 小室允人, ドルサ テヨルス. (2020). 対話システムライブコンペティション3. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 90, pp. 96-103.
東中竜一郎, 船越孝太郎, 高橋哲朗, 稲葉通将, 赤間怜奈, 佐藤志貴, 堀内颯太, ドルサ テヨルス, 小室允人, 西川寛之, 宇佐美まゆみ. (2021). 対話システムライブコンペティション4. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 93, pp. 92-100.
東中竜一郎, 高橋哲朗, 堀内颯太, 稲葉通将, 佐藤志貴, 船越孝太郎, 小室允人, 西川寛之, 宇佐美まゆみ, 港隆史, 境くりま, 船山智. (2022). 対話システムライブコンペティション5. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 96, pp. 93-100.
東中竜一郎, 高橋哲朗, 稲葉通将, 斉志揚, 佐々木裕多, 船越孝太郎, 守屋彰二, 佐藤志貴, 港隆史, 境くりま, 船山智, 小室允人, 西川寛之, 牧野遼作, 菊池浩史, 宇佐美まゆみ. (2023). 対話システムライブコンペティション6. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 99, pp. 84-89.
佐藤志貴, 岩田伸治, 邊土名朝飛, 佐々木裕多, 山崎天, 守屋彰二, 大萩雅也, 菊池浩史, 楊潔, 斉志揚, 児玉貴志, 李晃伸, 小室允人, 西川寛之, 牧野遼作, 港隆史, 境くりま, 船山智, 船越孝太郎, 宇佐美まゆみ, 稲葉通将, 高橋哲朗, 東中竜一郎. (2025). 対話ライブコンペ7タスクトラックから得られた知見と今後の展開. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 105, pp. 163-168.
高橋哲朗, 菊池浩史, 楊潔, 西川寛之, 小室允人, 牧野遼作, 佐藤志貴, 佐々木裕多, 岩田伸治, 邊土名朝飛, 山崎天, 守屋彰二, 大萩雅也, 斉志揚, 児玉貴志, 李晃伸, 港隆史, 境くりま, 船山智, 船越孝太郎, 宇佐美まゆみ, 稲葉通将, 東中竜一郎. (2025). 対話ライブコンペ7シチュエーショントラックにおける人間関係への配慮とその効果の分析. 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会, 105, pp. 144-149.
Higashinaka, R., Funakoshi, K., Inaba, M., Tsunomori, Y., Takahashi, T., Akama, R. (2021). Dialogue System Live Competition: Identifying Problems with Dialogue Systems Through Live Event. In: Marchi, E., Siniscalchi, S.M., Cumani, S., Salerno, V.M., Li, H. (eds) Increasing Naturalness and Flexibility in Spoken Dialogue Interaction. Lecture Notes in Electrical Engineering, vol 714. Springer, Singapore. https://doi.org/10.1007/978-981-15-9323-9_16
Higashinaka, R., Takahashi, T., Inaba, M., Qi, Z., Sasaki, Y., Funakoshi, K., Moriya, S., Sato, S., Minato, T., Sakai, K., Funayama, T., Komuro, M., Nishikawa, H., Makino, R., Kikuchi, H., Usami, M. (2024). Dialogue System Live Competition Goes Multimodal: Analyzing the Effects of Multimodal Information in Situated Dialogue Systems. In Proceedings of the 14th International Workshop on Spoken Dialogue Systems Technology (IWSDS 2024).
Sato, S., Iwata, S., Hentona, A., Sasaki, Y., Yamazaki, T., Moriya, S., Ohagi, M., Kikuchi, H., Yang, J., Qi, Z., Kodama, T., Lee, A., Komuro, M., Nishikawa, H., Makino, R., Minato, T., Sakai, K., Funayama, T., Funakoshi, K., Usami, M., Inaba, M., Takahashi, T., & Higashinaka, R. (2025). Key Challenges in Multimodal Task-Oriented Dialogue Systems: Insights from a Large Competition-Based Dataset. In Proceedings of the 26th Annual Meeting of the Special Interest Group on Discourse and Dialogue (pp. 449-460). Association for Computational Linguistics.
Takahashi, T., Kikuchi, H., Yang, J., Nishikawa, H., Komuro, M., Makino, R., Sato, S., Sasaki, Y., Iwata, S., Hentona, A., Yamazaki, T., Moriya, S., Ohagi, M., Qi, Z., Kodama, T., Lee, A., Minato, T., Sakai, K., Funayama, T., Funakoshi, K., Usami, M., Inaba, M., & Higashinaka, R. (2025). Analyzing Dialogue System Behavior in a Specific Situation Requiring Interpersonal Consideration. In Proceedings of the 26th Annual Meeting of the Special Interest Group on Discourse and Dialogue (pp. 166-171). Association for Computational Linguistics.
本イベントは,人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)が主催しています.本イベントは,ムーンショット目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」(JPMJMS2011)の一環として実施します.
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