ドローンを飛行させる時、大気中にある空気が回転翼の翼の表面を流れることで揚力を得て飛行する。
無風であれば特に懸念する必要はないが、目に見えない高空の風を予想するときどんな状況になっているか想像がついているだろうか
写真:instagramより引用
パイロットが飛行を開始しようと決断した時、自分が立っている地上が無風であったとしたら、これからドローンが飛んで上昇してゆく上空に風が吹いていると想像できるだろうか?
また地上が無風だという判断は何を情報源として判断すればよいのだろうか
左図は風の当たっている山の斜面とその裏側の斜面の風の流れ、横を抜けていく風の流れを説明している。
写真:facebookより引用
風は進路上の障害物(山肌や建物など)に当たるとその進路方向を変えるだけでなく性質をも変えてしまう。例えば直進していた風が圧縮されたり、向きを変えたり、分散したり、そして巻き風(ローター)になることがある。
それは単に風の向きが変化しただけでなく部分的に風速を増す空域や、上昇や沈下を伴う空域を作ることにもつながり、その空域内を飛行することは目的地へ到達するために最初の直進予定からズレを生み、そのズレを矯正したヘディングを必要とする。ローターのある空域に入ることでは翼(回転翼)の失速が発生し、ヘディングの修正がままならず墜落の危険も存在する