2017年9月25日 33号

村長選挙 繰り返される買収疑惑に

村民有志が選挙違反を告発

9月議会一般質問で進言

道志村議会定例会が9月12日から始まり、いつものように一般質問を行いました。

私は今回、一般質問の冒頭どうしても言いたい事、いえ、言わなければならないことがあると考えました。

甲州選挙と言われるように、本村においても選挙のたびに「金」💰や「物」による買収が噂されます。今回の村長選挙においてもまた前回と同じ事の繰り返しか、このままでいいのか、何とかしたい、何ができるのか、そんな思いに心を痛める村民も少なからずいることと思います。私自身そんな一人です。今その事が大きく変わろうとしています。

何人かの勇気ある村民が、買収による選挙違反を告発したからです。この勇気に応えるために一議員として何ができるのか考えたとき、村民をはじめ、多くの人々にこの事を知ってもらいたい、そんな思いで一般質問の冒頭、「買収による選挙違反が告発された事、捜査機関に委ねられている事」この事実を述べさせていただきました。

選挙における買収は、まさに有権者の自由と選挙の公明、適正に対する侵害である事は言うまでもありません。告発された方々もそうだと思いますが、けっして犯罪者を出すことが目的ではありません。今後の選挙において政策本位で公明、適正な選挙が行われることを願うからです。まして、買収選挙が実際に行われた事実が示されたことを絶対にうやむやにしてはいけないと恵います。

勇気を持って買収の事実を告発した村民に励まされ、私自身も議会で発言しました。いま、買収選挙の認否は捜査機関に委ねられていますが、真実が明らかにされることによって、道志村が新しい方向に進められることを心より願っています。

村長選挙ー公職選挙法違反告発のいきさつ

8/31 県警本部へ公職選挙法違反について弁護士から告発状を提出

9/11 県警部長あての陳情書を県警本部総務室長へ提出。告発状の正式受理、捜査依頼を署名簿(約370名分)を添えて陳情する(署名継続中)

議会傍聴記

9月12日、9月議会定例会を傍聴する。

一番目の議員が一般質問事項に入る直前に、次のように発言された。

「村長選挙では、富士五湖青年商工会議所他のご尽力により公開討論会が開催されたことは、大変良かった。しかし、票の買収が行われ、これについての告発状が出されたということは誠に遺憾なことであり…

さて、一般質問にはいります。先ずは防災トンネルについて、期成同盟会を立ち上げたものの会合も一回のみでした、二期目に入り、どのように進めていくのか」と村長に質問。「この件につきましては担当の課長が詳しいので、そちらから説明いたします」と答弁‥‥

えーっ! 自分の考えは持たないのか?

それより、冒頭の「票の買収・告発状」こんな大ごとの発言を無視ですか? まるで、何事もなかったような?信じられません。

トンネルのことについては、選挙時の公約のように説明がありましたが、できるわけがないので期待はしませんが、冒頭の発言無視については、驚き!とてもはずかしくて、村外の方には伝えられません。

村長選に思う 村民に聞く

お金よりさ政策最優先を

若者や女性の活躍に期待

今回の村長選挙では、高校生にも買収が行われたというショッキングな情報が流れたが、相も変わらず「金と買収、脅し」など従来のやり方が取りざたされた。しかし一方で「身銭をきってカンパで」を基調にクリーンな選挙が行われたという意味で、道志村も変化の兆しが見えた選挙でもあったと思う。言ってみれば「道志の未来か地域のエゴ」かを選択する選挙でもあったが、その構図は今回も変わらなかった。残念だが、公正明大な選挙を応援したので「負けても悪い気持ちはしなかった」

払拭できなかったしがらみ

敗因は、道志村の悪癖と言ってしまえばそれまでだが、決して豊かではない村の生活者にとって、お金の魅力は大きく、長年の損得勘定が働いてそれが子供にも選挙にも影響しているのではないか。それを見越した票集めが功を奏したのではないか。と考える。以前役場に用があって出向いたら、職員から「負けたほうの住民は役場にこねーだよ」と言われた記憶があるが、「勝てば官軍」「負ければ城を出る」ということかと思った。勝って応援してくれた家には、役職などいろいろなポストが保障されるが、負けた方には、追放か無役しかない。そんな状況が一生続くと思われていたため、どちらについたら得かといった考えが根付いてきたのではないか。

村を変える機会になった

それでも因習をはねのけて「人物本位」「政策最優先」を掲げた佐藤さんの出馬は、多くの住民が「しがらみのない選挙」を望んでいつ結果だし、よい傾向だと思う。

個人の損得ではなく、「村のために、村民のために」何をすればよいのか、何をすれば豊かな村になるのか。しがらみのないこれからの若い人にそれを望みたい。

長田村政に望むこと

そうはいってもこの先4年間を村政に望むとすれば、いつ始まるともわからないトンネルよりも地域発展のために◎413号線のインフラ最優先が必要。そのための促進協議会の設置。◎水、山を生かす地域産業の開拓に横浜市や企業等の関係強化。◎女性が活躍できる組織(日赤奉仕団、文化、スポーツグループなどの協力関係)を作る。等を望みたい。

批判を恐れず継続してほしい

新しい道志を考える会には、村民も新住民も分け隔てのない組織を優先し、種々多種の意見を取り入れ、批判を恐れず続けてほしい。

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