村を二分するような激しい村長選挙が終わり、現職村長が再選されました。
私たちは、「長田村長の4年前の公約は実現性が乏しい」「村政の具体的な施策でもさしたる成果はなく、ひきつづき村政を担うことに異論がある」と表明し、新しい人が村政を担当することを期待しましたが残念な結果です。
「会」は村長戦に当たり、「村長は公明正大な選挙で選ぼう」と訴え、候補者は「主張と決意、公約をはっきり示し、大いに語り村民との対話や懇談会を広げよう」と提起しました。さらに、村民の「前回村長選のような『金』💴や『物』が動くのはごめんだ」「今度はきれいな選挙に」の声もあり「清く正しい選挙戦」を提唱してきました。
初の公開討論会
村長選では、初めて「公開討論会」が実現しました。各候補者の主張や公約が示され、村民が選択をおこなう一助になったと思います。主催した富士五湖青年会議所など関係者の方々に心より感謝します。
しかし、参加者からの質問はなく拍手や声援も禁止され、準備された原稿を読むだけの運営には戸惑いがありました。中立・公正・公平を保ちつつ、参加者の思いが討論会でも伝わるよう検討が必要かと思います。
変わらぬ古い因習
選挙後村民の間では、「『金』や『物』がまた動いた」、「道志の悪い習慣は直らなかった」と失望と怨磋の声がひろがっています。新人候補の陣営では、当初から「公明正大な選挙に徹する」ことを明確にして、村民自身が協力金を拠出して「身銭をきって活動」することが当たり前のように進んでいただけに、金品の授受が実際におこなわれていたとすれば極めて重大です。
さらに、「子弟が〇〇にいるのだから動くな」とか「商売しながら票依頼はあんたの為にならない」などの"おどし"的な言動があったともいわれています。
親戚・地類や人間関係などが判断材料になるとはいえ、いわゆる「利益誘導」や「人の弱点につけこむ」ことは、個人の意思を明確にする民主主義の出発でもある選挙では厳に戒めたいものです。
美しい自然に恵まれた村にふさわしく、清く正しい選挙戦がおこなわれ、「村民自身が村の現状と将来を思って自主的に選択をする」多くの村民はそういう選挙戦を望んだのではないでしょうか。
村民に目を向けた村政を
第二期長田村政がはじまりました。わたしたちは、これまで以上に村政への関心を強め、住民の皆さんの意見・要望にこたえる新たな村づくりをすすめるために努力したいと考えています。
わたしたちが村長選の立候補者に望んだ次の点について、あらためて明確にしておきたいと思います。
① なによりも「村民のために」の立場で、住民のくらし、福祉の改善に全力をあげること。
② 村民参加の村づくりをめざし、村民との対話、懇談会などを重視し、村民の村政への参画(各種委員会、審議会など)の機会を増やし、公平・公正な人選で幅広くおこなうこと。
ーボランディアは誰のもの?ー
ボランティアを断られる
「依頼したボランティアはなかったことにしてください」。7月18日、役場から身内に断りの電話があった。「いままでそんなことはなかったのに」と身内は役場の対応に不満を漏らしていた。
これ以前にも6月20日ころ、学童保育士の選挙活動に関して「村長の意向」を担当課長から「いかがなものか?」という伝言があった。一種の脅しである。数日後、私は辞表を出した。どちらも選挙中、選挙後の話。
気に入らないから排除する
7月に「夏休みの学童保育職員の募集」に応募したが役場からは何の連絡もなかった。
ボランティアを希望する人、依頼された人がともに採用されないのは「気に入らないと思う人を排除する卑劣ないやがらせ」の行為そのもの。そう考えてボランティアから、一切手を引いた人も私の周りにいる。「おどし」や「いやがらせ」「金品授受」の話は聞いたことはあるが、これらの行為が事実であったことに驚いている。
ボランティアは誰のもの?
「私たちは、役場から雇われているからボランティアしているのではなく、必要としている人がいるからお手伝いをしているにすぎない。」
「ご意向」が大手を振って村政が行われていることに、怒りを通り越して憤りと嘆かわしさを感じている。ここに住むのが心苦しくなる気持ちだ。
「住んでみたい村・住んでよかった村」とは何なのか。今後問い続けていきたい課題になった。
編集後記
選挙は残念ながら新村長の誕生には至りませんでしたが、初の「カンパ選挙」「公開討論会」等の実現を果たしました。その結果、村の半数近い673名の有権者のみなさんが自らの意志で「佐藤氏」へ投票しました。古い因習を断ち「村民のための」政策を支持した票数です。
会の活動は、これまでと同様「村政の動き」や「村民の声」を中心に広報活動を行い、因習の打破と「暮らしやすい村づくり」をめざします。これからも会へのご協力をよろしくお願いします