ペインサイエンス
ペインサイエンス
痛みを強く押して治す時代は、もう終わり。
こういった施術で症状が和らいだり、可動域が変わるのは
「DNIC(広汎性侵害抑制調節)」というシステムによって引き起こされます。
このシステムは簡単に説明すると
痛みが別の痛みで抑制されるシステムです。
痛む部位や別の領域へ新たに痛みを生じさせることによって、痛みを軽減します。
例えば、
膝が痛い時に顔を本気で叩かれたら膝よりも顔の痛みに集中してしまう人がほとんどでしょう。
これもDNICです。
1979年に発表された理論です。
既存の徒手療法は50年近く前の理論を使い続けています。
つまり、痛みで痛みを抑えることはその場限りの一時的な効果だけに終わります。
さらに根本的な問題解決にならないどころか、痛みの記憶が脳内で増えてしまうことで長期的に見て痛みを増加させてしまいます。
DNICの考えは「痛みは組織から出ている」という360年前のデカルト時代の考え方のままのアプローチ。
しかし、ペインサイエンスで見てみると「痛みは脳からの出力信号」なのです。
ではどうすればよいのか。
その答えは「神経系」に隠されています。