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日中戦争から太平洋戦争に至る昭和戦前期、自然主義の代表的作家はいかなる態度で生きたのか。『仮装人物』と『縮図』の時代を中心に、晩年のすがたを描く。
★版元からの紹介レビュー
戦争に向かう時流に抵抗する老作家の日常を、小説だけでなく当時発表したエッセイなどにも幅広く眼を通しながら本書はくわしく追い、オールド・リベラリストの面目躍如たる面を明らかにする。また、同じく晩年に作家を襲った若い女性とのスキャンダル事件に注目し、それをいかに『仮装人物』という作品に昇華させていったのかを、独自のノンフィクション的手法を交えて描く。
どちらも作家最晩年の出来事であり、一見矛盾するように見えて、それらに一貫した「態度」があることを見いだした点は、特筆されよう。「健全な諦観」を体得することで、自在な批判精神を発揮させた秋聲のあり方は、現代にも通じるテーマ性をもつ。
●目次
・醒めて、踊るために ―諦観の作法―
・仮装と成熟
・仮装と成熟、別稿
・〈暗い世界〉をめぐって ―最後の秋聲―
*新書判216頁 2010年3月15日刊
*本体価格980円+税
*発行/開港堂 発売/ライトハウス開港社
*新書サイズ 172 × 108 × 10(ミリ)
*ISBN 987-4-905200-02-4 C1295
澤村修治(さわむら・しゅうじ)
淑徳大学教授。1960年東京生まれ。千葉大学人文学部卒。博士(文学)〔千葉大学、論文博士〕。中央公論社・中央公論新社に勤務したのち現職。その一方で、社外にて思想誌『ひらく』の編集委員長を任じてきた。『文藝春秋』などに執筆したのち、2010年に2冊の単著(本書と河出書房新社刊『宮澤賢治と幻の恋人』)を上梓して本格的に活動開始。本名・横手拓治。
◆『徳田秋聲、仮装と成熟』初版・訂正表◆
*142頁最終行~143頁1行
【原文】そして昭和一三年一月、順子は、秋聲の書斎を訪ねてきた。『仮装人物』は連載中で、同年八月に完結、一二月に中央公論社から刊行される。そうした時期である。
【訂正】そして昭和一二年一二月、順子は、秋聲の書斎を訪ねてきた。『仮装人物』は連載中で、翌一三年八月に完結、一二月に中央公論社から刊行される。そうした時期である。
*161頁7行
【原文~6行から】そうした時代の雰囲気に作家は棹をさす。
【訂正】そうした時代の雰囲気に作家は異を示す。
*187頁6行
【原文】〈世界からなくしたいこと〉
【訂正】〈世界からなくしたいもの〉
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