尊厳学の確立(科研課題番号:23A103)
B04班:先端科学技術政策班(科研課題番号:23H04856)
本研究は「尊厳」概念を総合的に論じる場として「尊厳学」の確立を目指し、その「臨床応用的」問題の一つである先端科学技術の社会的受容(あるいは拒否)に注目します。先端科学技術が急速に発展するなかで、その社会的受容における影響を予見的に分析し、何のためのイノベーションなのかを一般市民との討議を交えて自己反省する応答的イノベーションが求められているからです。とりわけ、AI・ロボットの社会的受容に焦点を絞り、そこにおいて「尊厳」概念がどのように規範として機能しうるのかを具体的に分析し、あるべきあり方をAI・ロボット倫理学として提示します。
AI・ロボットの社会的受容に伴う人間の尊厳の問題を明確化します。
AI・ロボットの社会的受容がもたらす影響を評価します。
AI・ロボットの社会的受容がAI・ロボットの尊厳に与える影響を評価します。
人間の尊厳とAI・ロボットの尊厳との関係をトランスヒューマニズム問題の観点から検討します。