この企画は聞こえない人を対象とした学び講座ですが、講演時の手話通訳は見習いとして手話学習者5名が参加され、手話通訳の講評も行いました。
(講師と参加者には手話通訳は見習い中であることを了解いただいた上で実施しました)
講師の中村通子氏はDeaf MAPの手話教室に通われているお方で、職業が新聞記者だということで、「新聞記者という仕事」についてお話していただきました。
中村氏は1989年入社以来37年目の大ベテランです。
人生の転機となったのは、1995年の阪神大震災を経験してから災害と人の命のことを中心に考えるようになったそうです。
新聞は最も信頼できるメディアと言われていますが、それでも誤情報や事実を十分に示すことができないことが時としてあり、社会に大きな影響を与えてしまうことがあります。
記者は読者が安心して視野を広げられるように信頼できる情報を提供していくことが使命であるとおっしゃっていました。
中村氏の貴重なお話が聞くことができて、とても有意義な時間でした。
講演の後、手話通訳の講評を行いました。
手話通訳を見てどう感じたか、直すべきところは何かなどを話し合いました。
例えば、スムーズに交代できていなかったこと、講師の人格(人となり)が伝わるような通訳をしてほしいことなど、いろいろな意見がありました。
手話通訳の方は見習いでありながらも、きちんと手話通訳ができていたので気持ちよく講演を聞くことができました。
中村氏、そして手話通訳をしていただいたみなさま、どうもありがとうございました。
ミニ講演の様子
イベント概要
⭐️手話通訳つきます!
日 時 5月31日(土)10時〜12時
講 師 中村通子氏(朝日新聞記者)
場 所 大阪市立総合生涯学習センター5F第5会議室
定 員 15名
参加費 500円(当日お支払い下さい)
朝日新聞記者として一線で長く取材活動してこられた中村通子氏に「新聞記者の仕事」について講演していただきます。
ご本人も手話学習者として、聞こえない人の学びの環境づくりを応援してくださることになりました。
⚪手話通訳に関して
手話通訳は「Deaf MAP手話ドリル」の受講生から5名の方が担当します。事前の通訳学習も実施します。
当日講演会終了後に、手話通訳に対する評価タイムを設けます。ともに歩む手話通訳を育てていくためにもぜひご意見をいただきますようよろしくお願いいたします。
⚪参加費500円について
今回は通訳養成も兼ねた講演会です。本来であれば、講評をいただく聞こえない人の皆様に対しては無料とすべきところですが、当会はまだ活動規模も小さく財政的にも厳しい状況にあります。今回に関してはそのことをご理解いただきますと大変幸甚に存じます。