5名の方に参加いただき、大変盛り上がりました。
「輪読会」って堅苦しい名前だけど、要はみんなで同じ本を分担して読んで、ワイワイ意見交換したり語り合ったりする勉強会スタイルです。
今回は、中島武史先生の『ろう教育と「ことば」の社会言語学』(生活書院、3300円)をテキストに使いました。
みんな事前に担当章を読み込んできてくれて、当日は要約説明からの質疑応答、意見交換という流れで進行。
最初は第9章まで行けるかな?なんて話してたけど、議論が深まりすぎて、まさかの第5章までで時間切れ!それくらい濃い時間になりました(笑)。
当日の熱い議論、ちょっとだけシェア!
どんな話が出たか、いくつかトピックを紹介しまーす。
「ろう」ってなんだろう?みんなの自己認識
第1章の「「ろう」の定義」について。手話言語に重点を置いて「ろう」を規定してるんだよね、っていう記述からスタート。
ファシリテーターが5人のみんなに「自分の立場は?」って聞いてみたら…
「ろう」: 3人
「難聴」: 2人(複数回答あり)
「耳が不自由」: 4人(複数回答あり)
という結果に。
「場所によっては『あなたは難聴?』って聞かれるけど、自分は『ろう』って自認してる。でも、ろう学校じゃなくて一般校出身なんだよね」っていうリアルなエピソードも飛び出して、当事者意識について深く考えさせられました。
ろう学校の今昔物語:手話と人工内耳
第2章は、最近のろう学校事情。手話が浸透しつつある一方、人工内耳を使ってる子も増えてるんだって。
人工内耳の技術進化はマジで目覚ましいよね。聞こえないって分かった時点で医師から紹介されて、補聴器より人工内耳を選ぶ親御さんが多いみたい。
でも、装用したからって聞こえる人と同じになるわけじゃないんだよね。激しいスポーツNGとか、MRI検査NGとか、デメリットもある。
今回の参加者の中には息子さんが人工内耳を使ってる方もいたんだけど、それ以外の参加者は結構抵抗感がある感じでした。
教員よ、手話を学んでくれ!人事異動制度に物申す
第3章では、手話がイマイチな先生が生徒と友達みたいになっちゃって、指導しづらいっていう現状報告が。
こういう先生、ろう学校には少なくないらしい。聞こえる先生って、異動で突然ろう学校にポーンと赴任させられるから、無理もない面もあるんだけどね。
ぶっちゃけ、中には赴任後もほとんど手話覚えない人もいるんだとか。ろう学校への赴任が手話を覚える義務を伴わない。だから手話を覚えようと覚えまいが、それは個人の自由!というのだ。
これは絶対おかしい!人事異動制度の見直しはマストだよね、って全員で意見一致しました!
英語リスニング試験、合理的配慮って…?
第4章は、入試や英検のリスニングテストについて。口話、音量アップ、字幕導入とか対応策はあるけど…
口話とか音量アップって、ろう学校の口話主義の名残だし、聞こえる受験生と比べたら全然不平等じゃん?って話に。
テロップも、リスニング試験の本質とは違うよね。ってことで、抜本的な解決策としては、リスニングは免除にすべきだ!っていう意見が出ました。
あと、市販の問題集のDVDって音声は入ってるけど、字幕付きはないよね?ろう児・者が自宅で練習できないのは不公平だろ!って指摘も。確かにその通り!
ろう教育の歴史もさらっとおさらい
最後は、大正時代から口話法が推進されてきた歴史とか、それが統合教育につながってるって話を確認。
西川吉之助とか川本宇之介とか、歴史のキーパーソンについても語り合い、歴史的背景への理解も深まりました。
こんな感じで、めっちゃ中身の濃い初回輪読会でした!参加してくれたみんな、ありがとう!またやろうね〜👋
イベント概要
📖 テーマ本
中島武史先生の 『ろう教育と「ことば」の社会言語学』
(出版社:生活書院、3300円)
この本は8/23の読書会のテーマとして取り上げました。
日本における最近のろう教育の現状と課題がよく分かるので大変勉強になるのですが、ページ数がなんと300ページもある分厚い本です💦
忙しい世代にとっては短期間で完読するにはハードルが高そうです。そこで、手分けして読んで、内容について意見交換や議論をしあいませんか。
1~10章からなっており、関心のある章を読んでからご参加ください。
章のタイトルは下記に記載していますのでご確認ください。
※ 申込みの際に関心のある章を指定してください。
📖 開催要項
日 時 : 11月15日(日) 14:00~16:00
会 場 : 大阪市立総合生涯学習センター
参加費 : 1,000円 (学生さんには500円割引します😉)
定 員 : 10名
📖📖📖章のタイトル📖📖📖
第1章 はじめに
第2章 ろう学校について
第3章 ろう児と聴者教員の関係性と低学力
第4章 ろう児・者への英語リスニング試験
第5章 口話法と近代的言語観
第6章 言語権とバイリンガルろう教育
第7章 リテラシー論の現状と射程
第8章 ろう児のリテラシー論の特徴と課題
第9章 ろう児の日本語リテラシー実践
第10章 本研究のまとめ