2025年10月25日土曜日、大阪市立難波市民学習センターにて「老ろう介護」問題を考える学習会を実施した。参加者は約40人。

話題提供者として吉元知絵さん、川崎泰子さん、平川美穂子さんが登壇。

吉元さんからは自身の両親の介護経験の中で、きこえる親とのコミュニケーションの取り方の工夫の紹介があった。また介護時においてはアンガーマネジメントも大切なポイントであるとの話があった。

川崎さんからは、自分の父の介護のために家をリフォームしたことなどが報告された。聞こえない当事者がよりよい介護生活を送るためには、さまざまなテクノロジーの活用が必要であるとのこと。例えばApple Watchのお知らせ機能や文字起こしアプリの活用など。父の言いたことを把握できるようiPadの画像拡大機能を利用するなど。

平川さんからは、親とのコミュニケーションがだんだん難しくなっていくにも関わらず、親の「手話に対する否定的態度」がなかなか変わらないことの難しさの報告があった。現行の介護休業制度の枠組みをどのように利用するのが良いか、を実体験から語っていただいた。

事前にアンケートで質問項目を寄せていただき、それぞれの報告の中にアンケートへの回答も含めた内容となるよう工夫していただいた。

会場からもたくさんの質問が寄せられ、非常に学びの多い学習会となった。