2025.2.15 手話 de 読書会 2月
2025.2.15 手話 de 読書会 2月
参加者4名
テーマは、「サイエンス」。私たちの暮らしや社会を変えてきたサイエンス、今もダイナミックに未来を創っています。世の中をサイエンスの視点で見ると意外な発見があったりしてワクワクしますね!
読書会では、印象に残ったサイエンスの本を何冊か選んで、どんな内容かをお話しました。
※本の表紙の掲載につきましては、出版社の許可をいただいております。
Kさんの紹介
(株)Gakken 「学研まんが コロ助の科学質問箱」
監修 佐々木 宗雄 漫画 内山 安二
ろう学校幼稚部のとき親に買ってもらった本。物事の成り立ちや理由について科学的に説明するということを子どもにわかりやすく伝えるという点でとても素晴らしい本だと思う。「地球上の氷がとけると?」→海面が上昇し東京は海底に沈んでしまう。「まさつがなくなる?」→建物も山もすべて崩れてしまう、といった素朴なギモンにきちんと答えてくれる。この本で学んだことは今の生活でベースになっているように思う。もっと評価されていい本である。
中公新書 「日本列島はすごい-水・森林・黄金を生んだ大地」
伊藤 孝 著
わたしたちが住む日本列島は、どうやってできたのかをわかりやすく解説。水、森林、温泉、塩、鉄や金銀、台風や地震といった切り口から列島の成り立ちや歴史を知ることができる。たとえば火山の項目。人間の一生という短いスパンからは、列島は太古の昔から今のように存在していると思い込みがちだ。しかし数万年というレベルで見ると、破滅的レベルの巨大噴火は幾度も起こっている。最後の大噴火は7000年前の薩摩・鬼界アカホヤで噴煙・火山灰は列島に降り注いだ。たまたま噴火のない時代に私たちは生きているだけなのである。高校程度の地学レベルだと著者は記しているが、我々日本人はせめてこの本にあるような内容は知っておくべきだと思った。
Mさんの紹介
「恐竜探険 最新データでよみがえる恐竜」
デヴィッド・ランバート著 高橋敦子 訳 福音館書店 刊(版元品切れ中)
恐竜の研究は新規に発見がある都度更新されている。1970年代は最大の恐竜といえばブロントザウルス。1980年代はディプロドクス。1990年代はスーパーサウルス、2000年代に入るとセイスモサウルス…。ああ、ついて行けん。だが、知識は更新しておかねばならぬ、との意識高い系の人にはおすすめの本。10年に1回は買い替えることを推奨したい。
学苑社 「電脳福祉論」
著者 森岡正博 (品切れ、絶版)
テクノロジーがより身近なものになるにつれてそれはもはやテクノロジーではなくなる(というかそもそもテクノロジーかどうかすら考えない)。ろう者が団結して「手話を守ろう」とするのは、人工内耳や補聴器がテクノロジー剥き出しであるがゆえにアイデンティティと衝突するからであろう。もっとさりげなく日常生活に入り込んでくるレベルになるとどうなるか。近眼者協会が存在しないのはメガネがすでに我々の完全なる日常にあるからだ。
Hさんの紹介
(株)Gakken 「学研まんが 地球のひみつ」
監修 竹内 均 漫画 篠田ひでお
兄が持っていた本で4か5歳のときに初めて読んだ。小学の高学年向けで意味が分からず漫画の絵に頼って読んでいた。中学のときに処分してしまったが、もう一度読み直したくてヤフオクで買った。篠田ひでおの漫画は味わい深くて大人が読んでもやはり面白い。初刷発行が昭和48年。当時、地震が起こる原因が分かっていなかったのは驚きだった。台風の紹介のページがあるが、一つ目小僧のような台風の写真が載っていて、不気味さと違和感を感じていたが、大人になってから読み直してようやく理解した。
(参考)開催概要
PRチラシ
私たちの暮らしや社会を変えてきたサイエンス、今もダイナミックに未来を創っています。世の中をサイエンスの視点で見ると意外な発見があったりしてワクワクしますね!
読書会では、印象に残ったサイエンスの本を1冊選んで、どんな内容かをお話ください。できれば本もご持参ください。
お気軽にご参加ください。
プロジェクターの利用ができます。利用される方はデータをご用意ください。
※ 読書会で取り上げるサイエンスの範囲について
自然科学(物理・化学・生物学など)
行動科学(経済学・心理学・社会学など)
形式科学(論理学・数学など)
科学技術(コンピューター・乗り物など)
科学歴史
日 時:2月15日(土) 13時~15時
場 所:大阪市立総合生涯学習センター
参加費:500円