2024.10.20 英語学習会
2024.10.20 英語学習会
参加者13名
Deaf MAPは、ろう者が安心して学べる環境、学ぶ仲間を作ることを目的に英語学習会を定期的に開いていこうと計画し、10月20日にその1回目が開催された。
ろう者の秋山なみ氏に英語講師をしていただいた。講師からの提案によりアメリカ人のろう女性ジュアンヌ(Jehanne)氏をゲストとしてお迎えして交流する企画が実現したことも大きなイベントであった。
最初の1時間は、秋山講師の講演、「英語を面白く学ぼう!」のテーマで彼女の経験に基づく面白く勉強する方法についてお話していただいた。
中学時代から大好きな英語。「アメリカ」へ行きたいという夢が大きな原動力になった。アメリカ留学でアメリカではろう者の権利を主張する文化があることなどを学んだ。帰国後、ろう者への配慮がなされていなかった実用英語技能検定(以下、英検)のヒアリングや面接のあり方の改善運動に寄与したり、聞こえない子供たちに英語を教えるために教員免許を取得して、ろう学校の英語教師になった。ろう学校での英語指導や自分が苦労した英語学習のエピソードをいくつか紹介した。
秋山講師は大好きな英語を活かせる取組みをいろいろ行ってきた、ということが分かり、英語を面白く学ぶというのはこういうことなのかと私なりに納得した。
ジュアンヌ氏も登場し、彼女の自己紹介タイム。秋山講師の手話通訳を介してお話を聞くことができた。彼女が小さいときに日本で過ごしたことがあり、もう一度日本に来てみたくてワシントンDCから来日し1カ月ほど滞在するのだそうだ。
英語学習会が終わった後に参加者と一緒にランチ交流会や観光を楽しんだ。
講演の後、残りの50分は座談会。4~5人のグループに分けて、①英語勉強の経験や参加のきっかけ、②英語学習会で何をしたいか、について話し合った。
①は、英検の面接でろう者への配慮が無く挫折したこと、海外で使われる英語は日本英語の読み方が違うのでびっくりしたことなどいろんな経験話を話し合った。
②は、外国人の観光客に対応できるようにしたい、洋書やコミックなどを読む、Netflixを英語日本語の字幕で観る、映画のワンシーンをみんなで演技する、などいろんな意見が出た。
参加者のみなさんは意見をよく言い合っていて、英語学習意欲をうかがわせた。
(M)
英語学習会の様子
秋山講師の講演
ジュアンヌ氏と秋山講師
座談会の様子
PRチラシ