2024.10.05 映画座談会
2024.10.05 映画座談会
参加者5名
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の原作となった五十嵐大の自伝的エッセイ本(※)をテーマにした読書会を今年2月に開催した。その頃にその本が映画化されることを知り、その映画が上映されたときは、Deaf MAPで映画座談会(以下、座談会)をやってみたいと考えていた。9月になってようやく映画が上映されたので座談会を企画した。
映画はよかった!と参加者のみんなは、口を揃えて言う。ろう者と聞こえる人のふたつの世界を生きるコーダの姿、コーダと彼を取り巻く人たちの人間模様が描かれており、絶妙なリアリティ感を抱かせる内容であったという。それは、昨年12月に放映されたNHKドラマの『デフ・ヴォイス』よりも良かったと言う人もいたほどだ。
原作が映画にどのように反映されたのかを話し合った。例えば、原作から映画に取りあげなかった場面がいくつかあり、なぜ取りあげなかったのか?を議論したり、原作ではインパクトある場面だったのに映画ではそう感じられなかったことなどなど。そんな話しをするのも座談会の醍醐味である。
映画に登場するコーダやろう者を自分や身の回りの人と重ね合わせながら観たという意見にはみんな共通していて、話が盛り上がった。「自分の聞こえる子にその映画を観ることを勧める?」とか、「家族の人が自分の障害を恥じるようなことはあったか?」など質問したりした。座談会を通じて、自分のことや家族の姿を振り返るいい機会になったと思う。(M)
(※)本のタイトル『ろうの両親から生まれたぼくが、聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』
案内チラシ
映画ポスター