2023.12.29 ドラマ感想会
2023.12.29 ドラマ感想会
参加者8名
今評判の草彅主演の「デフヴォイス 法廷の手話通訳士」のドラマが12月に全編後編の2回に分けてNHKで放映された。
これまでも「手話がウリ」のドラマは幾度となく放映されている。が、このデフヴォイスの出色は「本物のろう者がたくさんでてくること」にある。ほぼ主役から脇役、エキストラにいたるまでいろんな場面でろう者がこれほど登場したドラマはなかったといってよい。
そのこともあって、ドラマが放映される前から、X(旧Twitter)をはじめとするSNSで、このドラマのろう者率がいかに高いかがしきりに喧伝されていた。
もちろん、草彅の役が「手話通訳士」であったということで、どれほどの技量なのかという注目もあったことと思う。元SMAPで現在もNetflixなどでその姿を見ないときがないくらい、多忙な草彅がいつどのようにして手話を覚えたのか。そして「通訳士」という肩書きを背負えるだけの演技がはたして可能なのか。手話学習者やろう者が大いに気を揉むところであっただろう。
感想会に集まったのは8名。
8名全員で輪になってそれぞれの感想を話し合った。
・草彅の手話は彼の多忙ぶりからしたらやむを得ないだろう。草彅のネームバリューで注目を浴びるというメリットがあることの方が大きい。
・むしろコーダ役である手塚瑠美(橋本愛)こそ、コーダの俳優を探してくるべきじゃなかったのか。
・ろう者俳優の演技が、普段よく見る日本手話の速度ではなく、ゆっくりしている。これは違和感がある。
・一般的にドラマや映画の俳優の話す速度は、普通よりも「はっきり・ゆっくり」している。手話もドラマとなれば同じようにならざるをえないのでは。
・ろう者の俳優が演技指導しているはずなので、わかりやすいのがこれだ、という判断の結果が今回の表現のスピードなのでは。
などなど、いろんな感想が出された。
法廷の手話通訳士は、小説としては続編があるので、これも映像化されることを期待したいという声が多かった。そのときは草彅がどれくらい進歩するかが注目されるだろうとのこと。