年老いた親の介護や処遇、相続問題などをどのようにしていくかはみんなにとっては大きな課題である。ろう者にとってはこの課題に向き合う前に、親との意思疎通というテーマがかならず出てくる。加齢に伴い、親のコミュニケーションの力も段々低下していく。口話でのコミュニケーションが中心であった場合は、口が動かしにくくなる親とのコミュニケーションは厳しくなる。
また、聴こえるきょうだいとの相続問題に関わるやりとりを、どこまで信頼関係を持ってできるか。聞こえない自分がわからないところで色々なやり取りがされているのではないか、という不信感が拭えないという人もいる。
この学習会では、参加者の実体験を語っていただく中で、参加者の経験も交流することができた。当事者同士がこのように語り合える場を作る必要性をみんなで確認した。
参加者7名