「XRと哲学の交差点(Crossing Reality)」は、XR開発に役立つ哲学的な議論を行うレクチャーシリーズ・コミュニティです。ゲストとして人文社会科学分野の研究者を招き、XR開発者・クリエイターとの相互交流を図るとともに、XR開発に応用できる新たな視点や着想が得られる場を創出していくことを目的としています。
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1960年代に工学技術としてのVR/AR(まとめてXR)が誕生して以降、現在に至るまで、XRは感覚刺激の提示に基づく現実編集技術として発展を続けてきました。2016年以降にXRデバイスが家電量販店等で安価に売られるようになるとともに、メタバースやソーシャルVRといったコミュニケーションプラットフォームが整備されてきたことで、XRは日常生活に浸透し始めています。
「経験」を作り出すXRとは本来、単なる工学技術に留まらず、人間に関するさまざまな諸領域を巻き込んだ学際的な分野であるはず。「現実」や「自己」、「没入感」や「身体性」といった概念や経験についての基礎付けを行うこと、そして文化や社会、教育や芸術といった応用領域における展開も、XR学で取り扱うべき大切な問題です。
XRが作り出す人工的な「現実」には、作り手の「現実(あるいは常識)」についての認識が無意識のうちにそのまま織り込まれてしまいます。そしてそうして実装された「現実」は、プラットフォームに運ばれて社会に展開されてゆくのです。技術的なハウツーの手前で立ち止まってXRのための哲学を実践していくことは、いままさに重要になるのではないでしょうか。
そこで、XRに資する哲学的な議論を行う定期的なレクチャーシリーズ・コミュニティ「XRと哲学の交差点(Crossing Reality)」を始めます。ゲストとして人文社会学(特に哲学)の研究者を招き、XR領域の研究者・開発者・クリエイターとの相互交流を図るとともに、単にXRとは何かを思索的に問うのではなく、XR開発に応用できる新たな視点や着想が得られる場を創出していくことを目指します。
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