新時代のワイドスクリーン・バロック超大作!〈存在・ミーツ・存在〉SFがここにはじまる。
SF作家、草野原々による『大進化どうぶつデスゲーム』『これは学園ラブコメです。』『大絶滅恐竜タイムウォーズ』に続く長編第四作。
バリントン・J・ベイリーとフィリップ・K・ディックの世界観を受け継ぐ、メタフィジカル・スペースオペラ!
地球が宇宙の中心に位置し、錬金術技術が花開いた、ここではない世界。
地中から発掘された〈人鉱物〉である「おれ」は、たった20年の人生を鉱材派遣会社に搾取されていた。だが、頭に住み着くイマジナリーフレンド「イミワカネー」にそそのかされ、殺人光線の飛び交うなか、危険極まりない〈お酒〉の力を借りて職場からの逃走を試みる。
空から落ちた「おれ」が出会ったのは、自動人形のフォスティーヌ・オルガネット。彼女は人工美少女として、〈永遠の学園〉に幽閉され、カメラの前で人気キャラを演じ続けていた。
運命的な出会いを果たした二人は、〈超特急星空みごみ号〉に乗車し、宇宙へと逃避行を繰り広げる。かれらを追うのはピンカートン探偵社のおっちょこちょいバディ、ヤクザ列車、ライズ民間警察機構、そして、世界を管理する天使たち。その旅はやがて、世界を揺るがす破壊と創造へとつながっていく。
著:草野原々、装丁・プロモーション:難波優輝、表紙イラスト:Adobe Firefly
2024/03/07 サイト&試し読み&推薦コメント公開
"映像化するには宇宙がもう一つ要る"
――麦原遼(SF作家)
"小説空間を構成するあらゆる要素がいきり立っている。思いついた設定、展開、人物、できごと、文体、それらのすべてが各々の仕方でいきり立ち、衝動同士で殺し合っている。あらゆる場所に破壊があり、宇宙生成の爆発音が全速力で響きわたったあとには、どこにも何も残らない。そうだ、これが草野原々だ。"
――樋口恭介(SF作家)
"草野原々はあなたの認識–存在論を再制作する"
――難波優輝(美学者)
"みごみ号っていうのが作中に出てくるんですが、僕の電話番号の一部が3535でビックリしました"
――宮本道人(著者友人)