主旨:複雑系科学は「豊かな多様性を本質的に内在するシステム」を探求する学問である.対象とする多様性は時間的・空間的な変動性のような一般性の高いものに加え,ある物理量を最大化(最小化)する機能的法則性,複数因子が集まってできる集団的法則性,多階層・多次元のマルチスケーリング法則性など多岐にわたり,複雑系科学はそれらを本質的に内在させている“決定論的な指導原理の存在”を期待した学術領域である.これまで「創発」「自己組織化」をキーワードに主に物理学・生物学を中心に展開されてきた当該学術領域は,非線形科学・機械学習・流体力学など広範な学術領域と結びつき,自然現象の俯瞰力と普遍性の探求力が必要不可欠になっている.本研究会では,異分野の研究者と既存の枠組みにとらわれない自由な議論を通して,それぞれの研究対象を別の角度から再吟味し,新しい仮説を見出す機会を提供する.