コンパニオンアニマルのゲノム医療研究会
プロジェクト概要
遺伝情報を元に最適な予防医療や治療法を選択する先進医療の形態である、ゲノム医療がヒトの医療現場で浸透しつつあります。ヒト医療においてこれを可能としたのは、基礎・応用研究に基づく遺伝情報やその注釈情報の大規模な集約です。
近年、イヌやネコなどのコンパニオンアニマルの獣医療においても、こうした研究の発展、情報の集約が進められています。
本研究会では、こうしたコンパニオンアニマルのゲノム医療を発展させていくため、定期的な研究会の開催や国内の獣医療におけるバイオバンクのネットワーク構築を目指し活動しています。
次回の研究会
第4回研究会 2024年1月20日(土)13:30 ー 21日(日)12:30
ハイブリッド開催(対面:国立遺伝学研究所 静岡県三島市)
4回目となる本研究会では、日本の遺伝学研究の拠点の一つである国立遺伝学研究所にて開催いたします。
オンサイトに加え、オンラインでも参加可能です。参加費無料、途中参加、途中退出も可能です。
今回はポスター発表も募集します(スペースの都合上、参加者多数の場合は主催者側で発表者を限らせていただく場合もございます)。
これまでの研究会
第3回研究会 2022年12月4日(土)
オンライン開催
3回目となる本研究会では、イヌやネコを対象とした基礎研究や獣医療の先進的な取り組み、次世代の獣医療に向けたさまざまなバイオリソースについて共有いただくとともに、ヒトのゲノム医療やバイオリソースの現状についてもご講演いただく。最後の総合討論では、将来の獣医療におけるゲノム情報やバイオバンクの活用についても議論したい。
参加登録者数 68名
第2回研究会 2021年12月11日(土)
オンライン開催
2回目となる本研究会では、各分野で精力的に研究を進められている先生方をお招きし、ゲノムのみならず、メチル化や人工授精、獣医療現場での先進的な取り組み(糞便移植、再生医療、抗体療法、AIM等)をご発表いただく。総勢12名の研究発表により各分野の現状を共有したのち、最後の総合討論では、今後必要となる獣医療システムや研究体制について議論する。
参加登録者数 418名
第1回研究会 2020年12月12日(土)
オンライン開催(遺伝研研究会として開催)
本研究会では、コンパニオンアニマルを対象としたゲノム獣医学や関連分野において、我が国を代表する研究者のトークにより現状を共有し、今後必要となる獣医療システムについて考察する。
参加登録者数 243名
活動報告
第81回日本癌学会学術総会で、9月29日の「シンポジウム3:個別化治療を見据えた動物モデル」、30日のミニシンポジウム「人のがん治療に向けた犬の比較腫瘍学研究」、犬の癌関係のセッションが行われます(2022/09/14)。
遺伝研の坂本、中村らが2022年日本バイオインフォマティクス学会年会で「Development of the domestic cat genome annotation database Cats-I」というタイトルで発表いたしました(2022/09/13)。
アニコムの松本が第165回日本獣医学会学術集会の市民公開講座で「遺伝性疾患のゲノムを解析して病気の個体を減らす」というタイトルで発表いたしました(2022/09/23)。
バイオバンク賛同者でオンラインミーティングを行い、今後の方向性について検討しました(2022/03/08)。
第2回研究会を開催いたしました(2021/12/11)。
第1回研究会を開催いたしました(2020/12/12)。
発起人
中村 保一(国立遺伝学研究所)
松本 悠貴(アニコム先進医療研究所株式会社/麻布大学)
桃沢 幸秀(理化学研究所)
事務局
y-matsumoto@azabu-u.ac.jp(担当 松本)