ありがとう。

(熊本地震から4年目)

集落がなくなるということ

2016.04.14 21:26 吉無田

2016.04.16 01:25 吉無田


2016年4月

吉無田は2度の大地震に見舞われました。


震災直後の吉無田は

みんな復旧作業に追われていて

その作業で出てくる震災ゴミで近くの集積所は溢れ返り

いつ来るともわからない収集車を待っていました。


しばらく経って

収集も再開したある日

収集日にゴミを出しに行くと・・・ゴミがない!


曜日を間違えたかな?

いや、間違えてない。


次の瞬間、天を仰ぎました。

そうか、ウチ以外、誰も住んでいないんだ・・・


日常の中に

「集落がなくなった」という現実を実感した出来事でした。


日中は人の姿は見かけるけど

避難所や親戚宅、みなし仮設住宅からの「通い」です。


住まいはどうするのか聞いてみると

もう建てない。建てられない。

そうですか。そうですよね。


この集落はどうなるのか?

唯一残ってしまった我が家も、このままでいいのか?


震災がもたらした集落の現実を受け止められませんでした。


集落のチカラ

随分たった日のこと、ある方から

家を建て直すことにした。

と聞きました。


思わず

本当ですか?


他にも続々と

やっぱり、戻ってくる。

ウチも建て直す。


嬉しくて嬉しくて


戻ってきてくれて

「ありがとう。」


自分に何かできたわけではないけれど

ご近所さんがいるというありがたさを実感しました。

集落のチカラを実感しました。


失ったものも多いですが

寄せられた多くのご支援に報いるためにも

この集落が永く続くように

吉無田を盛り上げていきたいです。


この「吉無田MTBフェスタ・CJくまもと吉無田国際」の開催には

そんな復興への思いを込めています。