#シネマコンプレックス文花とは
墨田区立文花中学校の夜間学級を取材した2003年のドキュメンタリー映画『こんばんは』は、公開当時大きな反響を呼びました。
「#シネマコンプレックス文花」は、この映画(=シネマ)上映をきっかけに、15年間で変化した街並みや夜間学級の取り組みについて複合的(=コンプレックス)なアプローチで学ぶリサーチ・プログラムです。
本企画ではこの映画上映を軸に、授業公開日に行う校内見学、文花周辺でアトリエやギャラリーを運営するアーティストが参加する文化祭での作品展示、学校の目の前にあるアートスペースでの巡回展示という3つのプログラムを開催します。
15年前に公開された映画をマイルストーンに、この小さな地域と夜間学級の移り変わりを学びながら、在留外国人の暮らしや文花地域の歴史に触れます。
同じ生活圏をともにしていながら出会うことのない、アーティストと学校で学ぶ夜間学級の生徒たち。
小さな地域で営まれている個々の活動が少しだけ同居する3日間の上映中、これまでとこれからの複雑さを想像してみましょう。
映画「こんばんは」とは
文花中学校夜間学級の授業風景を通して、日本が抱える現代教育制度の諸問題を真正面からとらえた記録映画。
山田洋次監督作品「学校」主人公のモデルの1人でもある先生が教壇に立っていました。
「キネマ旬報ベストテン」文化映画1位ほか、日本映画ペンクラブ賞、第1回文化庁映画賞 文化記録映画大賞など多数受賞。
監督:森康行
撮影:川越道彦
構成:古賀美岐
編集:古賀陽一
録音:山際卓郎(読売映像)
音楽監督:小六禮次郎
プロデューサー:中橋真紀人
ナレーション:倍賞千恵子
墨田区立文花中学校夜間学級とは
さまざまな事情で義務教育を終えていない方々が、「夜間」というイメージより、意外にも明るく元気に勉強しています。
いろんな国・年代の方が机を並べて学ぶ魅力的な学校です。
http://www.sumida.ed.jp/bunkachuyakan/
基本情報
企画名
#シネマコンプレックス文花
副題
映画『こんばんは』の上映と、そのほか
開催日
2018年 10月23日(火)、11月 10 日(土) 、11月11日(日)
上映および巡回展
ドマトトコ、あをば荘
学校公開参観および文化祭
文花中学校
*文花中学校では映画上映を行いません。
プログラム
プログラム1
上映+学校公開参観
2003年に公開された映画『こんばんは』を、文花中学校夜間学級の学校公開日にあわせてドマトトコで上映します。
また文花地域や夜間学級の歴史を辿る新聞や地図資料とともに、この15年間で起きた変化を考えます。
日時
10月23日(火)17時 - 22時(開場16時半)
場所
ドマトトコ、文花中学校
*まずはドマトトコへお越しください。
定員
15名程度(無料/申込先着)
申込
下記のメールアドレスまたWEBの申込フォームより、件名「シネコン文花 上映+学校公開参観」とし、本文に「名前」と「電話番号」および「参加人数」を明記の上でお申し込みください。
*途中入退場を希望される方は、その旨もお書きください。
cinemabunka@gmail.com
プログラム2
文化祭
夜間学級で学ぶ生徒らによる模擬店や舞台上演が行われる文化祭。
彼らの作品展に混ざって、文花地域周辺のアーティストによる作品を展示します。
またドマトトコでは、映画「こんばんは」も上映します。
日時
11月10日(土)11時 - 15時半
場所
ドマトトコ、文花中学校
入場無料/申込不要
*まずはドマトトコへお越しください。
出品者
ドマトトコ
原口寛子
三原回
あをば荘
安藤達朗
藤林悠
まぼろし空間ユブネ
float
國武葵
スタジオまめちょうだい
高橋大地
山本千加
ギャラリー トウド
内田百合香
船戸厚志
村松佑樹
プログラム3
巡回展
お借りした一部の生徒作品とともに、文化祭で展示した作品がドマトトコと真裏に位置するあをば荘に巡回します。
また、あをば荘では映画「こんばんは」の上映とともに、新聞や地図の資料も展示します。
日時
11月11日(日)14時 - 20時
場所
ドマトトコ、あをば荘
入場無料/申込不要
出品者
ドマトトコ
原口寛子
三原回
あをば荘
安藤達朗
藤林悠
まぼろし空間ユブネ
float
國武葵
スタジオまめちょうだい
高橋大地
山本千加
ギャラリー トウド
内田百合香
船戸厚志
村松佑樹
文花中学校夜間学級生徒
文花のアートスペースとアーティスト
ドマトトコ(文花 1-12-10 青葉荘103)
シェアスタジオときどきイベントスペース。長屋の店舗物件をリノベーションし、土間がギャラリー&フリースペース、板の間がアトリエになっています。
原口寛子(美術家)
三原回(アーティスト)
あをば荘(文花 1-12-12)
集合住宅の一部を改装し、二階を住居、一階を企画スペースとして運営しているアートスペース。美術や演劇、農業など数名のメンバーで企画を行なっています。
安藤達朗(演出家)
藤林悠(美術家)
まぼろし空間ユブネ(文花 1-12-12)
長屋の一角6畳のまぼろし空間。 主に人の暮らしや生活する場所をテーマに、ワークショップやイベント、展覧会など多彩な企画を開催しています。
https://twitter.com/ubune_maboroshi
float(文花2-6-3 1F)
様々な出来事が漂着(float)する場所。プレス工場を改装したシェアアトリエ兼イベントスペースです。建築家やデザイナー、美術作家など複数のメンバーが使用しています。
國武葵(写真家)
スタジオまめちょうだい(建築ユニット)
高橋大地(美術家)
山本千加(デザイナー)
ギャラリー トウド(京島2-24-8)
2018年9月にオープンしたギャラリー。「アートを鑑賞すること、または所有すること」の第一歩となるような場所を目指し、アーティストたちの実験の場となるような企画を行っています。
内田百合香(画家)
船戸厚志(美術家)
村松佑樹(画家/イラストレーター)
*ご紹介したアート・スペースは、いずれも不定期でオープンしています。詳しくはHPまたはSNSをご覧ください。
アクセス
ドマトトコ
東京都墨田区文花 1-12-10 青葉荘103
東京メトロ半蔵門線・都営浅草線・京成押上線・東武スカイツリーライン 押上駅B3出口 or A1出口より徒歩14分
東武亀戸線 小村井駅より徒歩9分
お問い合わせ先
cinemabunka@gmail.com
スタッフ・クレジット
企画制作:佐藤史治
調査と設営:栗原汐里
進行補助と出品:安藤達朗
経理と撮影と出品:原口寛子
宣伝美術:倉有希